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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第52回スーパーボウル イーグルス初V! 史上最大の”取り合い”を制す

2018年02月06日 | NFL

≪SUPER BOWL LⅠⅠ≫ ~ミネアポリス~

           1Q 2Q  3Q 4Q  Total 
EAGLES      9 13   7 12    41
PATRIOTS    3  9  14     7      33 

 

今年も、
素晴らしいスーパーボウルになりました。

初めてのスーパーボウル制覇を狙い3度目の挑戦に臨むフィラデルフィア・イーグルス。
一方ディフェンディングチャンピオンのペイトリオッツ。

ペイトリオッツには、
40歳にして今年もリーグMVPを獲得した”レジェンドQB”ブレイディが健在。
チームもシーズンが深まるにつれてしっかり出来上がってくるという、
まさに『チャンピオンチームならでは』の歩みで、
『死角を見つける方が難しい』という状態。

一方のイーグルスは、
なんと言っても”若きエースQB”にして今季のMVP有力候補でもあったウェンツを負傷で欠き、
バックアップQBのフォールズに賭けるチーム状況。

しかしこのフォールズ、
シーズン終盤の2試合は冴えず、
『やっぱりバックアップは・・・・・・』
と言われていましたが、
しっかりとチームになじんできたプレーオフでは潜在能力を発揮。

NFCチャンピオンシップのバイキングス戦では、
見事なプレーを見せてチームをスーパーボウルに導きました。


試合の興味は、
イーグルスのリーグ屈指と言われる守備陣が、
いかにブレイディに好きなようにやらせないか・・・・ということでした。
しかしながら、
試合前の賭け率ではペイトリオッツが大きくリード。
『ヘビーなアンダードッグ』のイーグルスとしては、
最初から全開にしてリードを奪いたいという目論見でした。


そして試合は最初から、
目論見通りのイーグルスのペースで進みました。

最初のシリーズでTDこそならなかったものの、
しっかりとFGで3点を奪ったイーグルス。

注目されたペイトリオッツの最初のシリーズ、
最初のプレーで、
ディフェンスライン&LB陣が、
ブレイディに猛然とラッシュをかけていきました。

それを見て、
『予想通り、イーグルスの守備陣がブレイディにプレッシャーをかけ続けるつもりだな』
ということが見て取れ、
『ひょっとしたら面白い試合になるかも』
と予感がしました。

3-3からTDでリードを奪ったイーグルスに対し、
何かしっくりいかないペイトリオッツの攻撃陣は、
次のシリーズ、FGでありえないミスをして、
点差を詰めることができませんでした。

前半は終始イーグルスがいい形で攻撃を進め、
22-12と10点差で折り返すことに成功。

しかしこの10点差、
放送の中でも何度も指摘されていた通り、
『ペイトリオッツにとってはまさに想定内。ブレイディいる限り、あってないような点差』。
その言葉通り、
ペイトリオッツは第3Q開始から攻撃が全開。

ブレイディのパスは、
もうそれは見事としか言いようのない出来で、
思い通りにヤードを進め続け、
あっという間にTDをゲット。

『後半はペイトリオッツの一方的な展開になるのでは』
という予感もはらんで試合は進んだが、
そこでイーグルスの攻撃陣も踏ん張ってTDを返し、
試合はスーパーボウル史上まれにみる「取り合い」の様相を呈してきました。

そして第4Q残り9分、
ついにブレイディがTEグロンコウスキに見事なTDパスを通して逆転。
試合は33-32とペイトリオッツがリードしました。

しかしここから『控えQBの意地』が炸裂。
イーグルスQBフォールズが『神がかった』パスを連発。
まさにその姿は『MVP』に値するもの。
『絶対にブレイディには負けない』という気迫、気持ちの強さを感じた、
鬼気迫るドライブでした。

そして最後はTDパスを通し今度はイーグルス5点のリード。
残り時間は3分ほど。

5点差・・・・・残り3分・・・・・・・


ほとんどのフットボールファンは、
そこで思ったに違いありません。
『ああ、今年はブレイディの為にお膳立てされたスーパーボウルだったな』と。

歴史を作ってきたQBが、
今年も『スーパーボウル第4Qの逆転TD』という新たな歴史を作るんだな・・・・・・・って。

ワタシもそう思いました。
それほど、
残された時間も点差も、まさにブレイディにとっては理想的。

かつてのジョー・モンタナの”ザ・ドライブ”や、
”ミスターカムバック”ジョン・エルウェーの第4Qでの逆転を、
誰もが思い起こしていたことでしょう。

それ以上に、
昨年のスーパーボウルで、
ブレイディが演出したまさかの同点、逆転劇も、
多くの人の脳裏をよぎったことでしょう。


しかし・・・・・・


まさに、
『事実は小説よりも奇なり』


その直後に、
ありえないことが起きました。


それまでブレイディに、
スーパーボウル新記録となるほどパスを自由自在に通させていたイーグルスの守備陣が、
この最後の場面で、
乾坤一擲のスーパープレーを演出しました。

OLBのグラハムが、
パスを狙ったブレイディの右手を鋭くはたくと、
ボールはブレイディの手から零れ落ちてファンブル。
それを同じディフェンスのバーネットが拾い、
ブレイディの反撃の芽を摘んで、イーグルスをスーパーボウル初制覇に導きました。

まさに『スーパープレー』でした。

直後のシリーズでFGを決めてイーグルスは点差を8点にひろげると、
さすがのペイトリオッツ、ブレイディも、
もう反撃する力も時間も、残ってはいませんでした。

最後の最後、
祈りを込めたヘルメイリーパスが阻止されると、
その瞬間ミネアポリスのドームに紙吹雪が。
その瞬間、
長い歴史を誇る名門、フィラデルフィアイーグルスが、
初めてロンバルディ・トロフィーを手にしました。

ヘビーアンダードックのチームが、
見事に『最強の相手』から、
勝利を奪い取りました。

MVPは最後まで冷静に試合を進めたQBフォールズ。
このフォールズ、
この日は3TDパスを決めただけではなく、
スペシャルプレーで自らTDキャッチするという、
スーパーボウルで初めてのプレーをもやってのけました。
堂々のMVPだと思います。

このMVPで、
これからの彼の周辺、
一気に騒がしくなってくることでしょう。
さて来年、
彼はどのユニフォームを着てプレーしているのでしょうか?
楽しみになってきましたね。


ブレイディは敗れたとはいえ、
なんと505ヤードを投げて、
3TDの見事なパフォーマンスを見せました。

今年は40歳にしてシーズンMVPも獲ったし、
彼にとっては最高のシーズン・・・・・・・
と言いたいところですが、
彼にとっては最後のファンブル、それのみが心に残るシーズンとなったことでしょう。

心残りのままでは、
終わることはできないでしょうから、
彼の来シーズンに向けてのモチベーション、
またまた上がっているのではないでしょうか。

彼のプレーをいつまでも見ていたいフットボールファンにとっては、
朗報かもしれませんね。

まあしかし、
いろいろな意味でペイトリオッツは来シーズンから『解体』に向かいそうな雰囲気ですから、
今後どうなっていくか、予断を許しませんね。


ともあれ、
今年も本当に面白かったフットボール。

現在ワタシ、
アマゾンのドキュメンタリー、
『オールオアナッシング シーズンⅡ』
を楽しく視聴中。

ラムズの1年が描かれていますから、
ラムズファンのワタシにとっては、
たまらないドキュメンタリーです。


それにしても、
何度でも言いますが、
『やっぱりフットボールは最高』

世界最高のスポーツと言われているだけはありますね。

本当にスーパーボウルは、
どこが出場しようとも、
本当に楽しく見ることができます。

そのあたりが、
他のスポーツとはちょっと違うところかな?!

ワタシも野球だと、
ひいきのチームが出ないワールドシリーズは、
何か燃えるものがないのですが、
スーパーボウルはいつも、どこが出ても、同じように燃えることができますね。
まあ、
ひいきのチームが出てくれることは『夢』としてはあるんですけどね。。。。

本当のごひいきチームが出場したのは、
30年40年見てきて、
たったの1回っきりだという不遇の歴史があるんですがね。。。。
(ラムズのファンですが、セントルイス・ラムズのファンではなかったので・・・・。その1回というのは、チャージャーズが出場した90年代中盤のスーパーボウルのみです。2000年代に入ってからは、ただの1度もありません、トホホホ。)


でも、
楽しく見れてしまう。

魔性のスポーツ、
それがフットボールですね。

ああ、
これでまた、
9月の開幕まで待たなきゃなんないのかあ。。。。。
長いなあ。

シーズンあとの寂寥感、
それもまた、
フットボールの醍醐味の一つかもしれませんね。

来年はラムズとチャージャーズ、
ふたつのLAのチームに期待して、
ワタシの今シーズンを終わろうと思います。


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