中日・平田が2試合連続のサヨナラ弾を放ちました。
中日は、
この平田のおかげで2連勝。
この2試合で挙げた3得点、
そのすべてが平田の打点です。
9回同点タイムリー。
11回サヨナラ弾。
9回サヨナラ弾。
3つとも劇的なヒットで、
中日の連勝を演出しました。
2試合とも負けてもおかしくない試合だっただけに、
中日はまさに”平田さまさま”の週末になりました。
さて、
この平田選手。
今年もう6年目になります。
言わずと知れた【甲子園のヒーロー】。
2005年の夏の甲子園では、
清原以来2人目の1試合3本塁打という離れ業をやってのけ、
4強進出の原動力となりました。
≪投の辻内・打の平田≫
このチームのスケールの大きさは、
群を抜いていました。
この年の大阪桐蔭で、
1年生ながら5番を打ち、
またリリーフとして大車輪の働きをしたのが、
そう、日ハムで大ブレーク中の中田です。
そしてさらに言えば、
この超大型・大阪桐蔭に引導を渡したのが、
そのときすでに150キロを投げた、
2年生エースの駒大苫小牧・田中(現楽天)でしたね。
そして次の年、
その中田、田中の両超高校級を破り栄冠を手にしたのが、
ご存じ早実・斎藤投手(現日ハム)です。
語りつくせないほどの絡まりつく『スーパースター』の因縁。
これだから、
日本の野球は面白い!
ということで、
話を平田に戻しましょうか。
期待されてドラ1で中日に入った平田。
ワタシは数年後には1軍で3番あたりを打っている選手だとみていました。
しかし、
待てど暮らせどブレークの兆しはなし。
数年前にちょっとだけ見た平田は、
なんだか高校時代の豪快さが影を潜め、
当てていくバッティングと足で見せる選手になったみたいに見えました。
その映像を見たとき、
何とも言えず『さびしいなあ』と思ったのを、
よく覚えています。
もう今年6年目。
後がなくなった平田にとって、
たぶん2つのモチベーションが彼の”覚醒”を後押ししているんだと思います。
一つは、
奥さんをもらってお子供ができたこと。
スポーツ選手のみならず、
誰しもが「やったるで~」と思う瞬間ですね。
そしてもう一つは、
日ハム・中田の大ブレークだと思いますね。
今までは何となくのんびりした雰囲気があったのかもしれない平田が、
後輩の大ブレークを見て発奮したということは、
想像に難くありません。
同期の辻内(巨人)がまだブレークできずにいるのを見て、
なんとなくのんびりした雰囲気になっていたかもしれない平田の尻とココロに火をつけたのは、
やはり”ごっつい”後輩だったのではないでしょうか。
そういえば、
甲子園の時も中田・辻内が大活躍で注目された後、
「俺を忘れてもらっちゃあ、困るぜ」
とばかりに3本塁打をたたきこみ、
主役の座を強引に奪い返しました。
そういう気概を持った選手です。
これからも活躍が期待できます。
注目してみていきたいですね。
そしてこの平田に代表される2000年代の大阪桐蔭。
それにしてもすごい選手を毎年輩出していますね。
阪神・岩田など確かに投手もいいのですが、
何と言っても打者ですね。
一軍で超一流と言える(または今後期待できる)選手だけでも、
ツインズ・西岡
西武・中村
日ハム・中田
中日・平田
西武・浅村
と、片手では足りなくなるくらいの選手たちがいます。
この彼らに共通して言えること。
・思い切りがいい
・物おじしない
・足が速い
プロで通用するすべての要素を兼ね備えています。
えっ、西武の中村選手は足が速くないだろうって?
いえいえ、
彼はとても足が速いんですよ。
巨体を揺らしながら激走する姿、
一度見てやってください。(ほ~っ。と感心しますよ)
たぶん高校時代に小さくまとめない指導。
そして、
先を見据えての体の鍛え方、バットの振り方などがしっかり指導されているのだと思います。
そして、
厳しいチーム内の生存競争が、
彼らのココロの部分を鍛えているんでしょうね。
高校時代のバッティングで言うと、
大阪桐蔭よりも『打つ』チームはたくさんあります。
しかし彼らが上のカテゴリーに行ってから結果を残していることは、
ほかのチームとは『何か』が違う。
これぞ、大阪桐蔭というチームなのだと思います。
1980年代~1990年代の前半ぐらいまでは、
間違いなくPL学園がそういうチームでした。
『PL出身者は、何かが違う』
といつも言われてきました。
1990年前半~2000年代にかけては、
横浜高校の指導も、
世間からは一目置かれる存在だったと思います。
そして新しい潮流としての、
この大阪桐蔭。
今後も大阪桐蔭出身の選手というだけで、
『何かが違う』
『やってくれるはず』
と思うのは、
間違いないところでしょう。
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