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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

選抜高校野球  興南V 強かった!! 

2010年04月04日 | 高校野球
選抜高校野球 決勝

興南 10-5 日大三 (延長12回)


興南・島袋 沖縄に3度目のVをもたらす



興南が延長12回の激闘を制して初のV。
沖縄代表は、沖縄尚学の2度に続き3度目の選抜V。
見事な戦いぶりに、満員のスタンドの歓声はMAXでした。

試合は前半に硬さの見えた興南の乱れから、
日大三がリードを奪い、試合の主導権を奪いました。

しかし、
中盤から落ち着いてきた興南が徐々に押し返し、6回に逆転。
その裏すぐに同点に追いつかれたものの、
立ち直った島袋がその後12回までの6イニングをほぼ完璧に押さえきり、
日大三に決定打を奪わせません。

押し気味に試合を進めていた興南は、
延長12回に入って相手のミスから打線が爆発。
一挙5点を奪って試合を決めました。

興南は、
とにかく島袋さえ落ち着いてくれば、
常に自分たち優位に試合することができるという、
ナインの間の信頼感が際立っていたと思います。

優勝にふさわしい好チームでした。

島袋は、
昨年春夏の甲子園で煮え湯を飲まされた悔しさを、
この選抜ですべて晴らしました。

昨日もいきていた、
右バッターの内角をえぐる速球。
この球が実に効果的でした。

連投で心配されたこの日の決勝は、
前半こそペースをつかめずに苦投を続けましたが、
後半は完全に本来のピッチングを取り戻し、
付け入る隙を与えませんでした。

島袋がこの大会で対戦した相手は、
関西・智弁和歌山・帝京・大垣日大・日大三

すべての対戦相手が強力打線を構えたチームでした。

これらのチームを相手にして、
あれだけのピッチングを見せた彼の投球は、
大会の華といってもいいでしょう。

171センチの身長が、
マウンド上では大きく大きく見えました。

更なる進化を見せる夏の投球も、
楽しみになってきました。

敗れた日大三は、
まだまだ発展途上のチームでした。

すべてのプレーで、
少しずつの粗さが解消されず、
この日は興南の後塵を拝してしまいました。

12回の2つの致命的なエラーと四球など、
悔いの残る戦いになってしまったことでしょう。

しかしながら、
裏を返せば夏までにはまだまだチームとしての精度を上げることの出来る、
ポテンシャルを持っているチームといえましょう。

小倉監督のコメントの中で、
「まだ今の時点では、島袋君の球は打てなかったということです」
というものがありました。

このコメントにも、
「夏であれば、彼を攻略できるチームを作ってこられると思う」
という監督の強い決意の現れたコメントということも言えます。

昔は【春の三高】
といわれ、
春に強かった日大三ですが、
最近は完全に【夏の三高】であることは疑いのないところ。

優勝した2001年も、
春の悔しさを基にして、
ものすごい打線を作り、全国制覇を成し遂げました。

今年の夏、
どんな成長を遂げて、
再び甲子園に姿を見せてくれるのでしょうか。


今大会を振り返って、
力を出したチーム、
力を出せなかったチーム、
いろいろありました。

しかし、
例年の夏以上に今年は、
これから夏に向けて、
勢力図が各地でガラリと変わってくる予感がします。

どの地区でも、
選抜出場がならなかったチームが、
牙を研いで待っています。

すでに各地で、
春季大会も開幕。

選抜は終了しましたが、
高校野球の世界はこれからが本番。

夏にはどんな物語を奏でてくれるのか、
楽しみです。


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