2年ぶりに九州で開催された11月の大相撲。
九州の大相撲ファンにとっては、
待ちに待ったという開催となりました。
先場所新横綱で優勝を飾った照ノ富士。
白鵬の引退を受けて初めての「一人横綱」としての場所となりましたが、
見事にその重責を全うした取り口で全勝優勝を飾りました。
照ノ富士は、
昨年の11月場所の時点ではまだ小結に上がったばかりだったんですから、
この1年での成長ぶりは見事なものです。
この1年で関脇から大関、横綱と駆け上がり、
77勝13敗という見事な戦績を残した年としました。
相撲っぷりも場所を重ねるごとに安定してきて、
横綱2場所目となった今場所は、
相手をしっかりと受け止めて、それから仕留めるというまさに「横綱相撲」を取ってくれました。
それが何よりもうれしかった。
今場所を見る限り、
「心技体」が本当に見事なまでに充実した、
素晴らしい力士になりましたね。
『大相撲の一枚看板』
を堂々と背負っていく横綱です。
来年はけがにだけは気を付けて、
充実した相撲を見せてほしいと思います。
今場所は再入幕を果たした阿炎が気を吐き、
またまた幕尻に近い力士が優勝をさらうかと話題になりましたが、
14日目に横綱・照ノ富士にその快進撃を停められました。
横綱が充実した相撲を取っていればそううまくいくはずもなく、
妥当な結果に終わりましたね。
3場所の出場停止処分から再度上位を狙う阿炎は、
生まれ変わったところを見せてくれましたが、
ワタシの中での彼への信頼感の熟成は、
まだまだかな。
しかしいい相撲を取っていましたので、
来場所以降も初心を忘れず、
頑張ってほしいと思います。
幕内の中位まで上がってきた宇良も頑張りました。
11勝を挙げて、
初めての三賞、技能賞を獲得しました。
とにかく相撲を見ていて面白さは抜群の宇良。
ケガにだけは気を付けて、
2022年もスパークしちゃってください。
さて、
2022年に照ノ富士のライバルになれるのは誰なのか?
気になりますね。
貴景勝はもちろん追撃の一番手でしょうが、
やはり押し相撲というのは「いい時は手が付けられないが、悪くなるとズルズルいってしまう」
という事もあるので、
完全に毎場所照ノ富士のライバルになるとも、思えないのですけどね。
御嶽海にも同じことが言えますね。
特に貴景勝よりも気分にムラのある力士ですから、
照ノ富士のライバルというよりも、
大関に上がれるかどうか・・・・・そこがまず大きな壁でしょう。
正代は。。。。。
まあ、いいでしょう、この力士は。
大栄翔、明生、若隆景、隆の勝、豊昇龍、霧馬山。。。。。。
生きのいい「大関候補」はたくさんいるのですが、
この中から誰が次の大関をつかんでいくのでしょうか。
いずれにしても、
コロナ禍でなかなか通常開催がままならない中、
相撲界は新旧交代が進んだ1年となりました。
横綱の白鵬、鶴竜が引退し、
まさに群雄割拠という中で、
照ノ富士が一人安定感を出して、
相撲界の一本柱となりました。
しかし一人に頼り切る、
そんな大相撲であってはいけないというのは、
我々も学んだところです。
強い力士が2人でも3人でも出てきて、
切磋琢磨する姿が見たい。。
そう痛切に思います。
そんな2022年の大相撲であってほしいですね。
いずれにしても、
最後まで何事もなく開催できて、
本当によかった。
いい九州場所でした。
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