センバツが終わって1か月。
各地では、
甲子園帰りの高校も交え、
夏の大会の前哨戦である春の地区大会が花盛りです。
甲子園に直結しない大会とはいえ、
『冬の成果を試す』
そして
『最後の夏に向い、戦力を整える』
意味で本当に大事な大会です。
まさに”春の陣”です。
センバツ大会に出た各校にとっては、
センバツで自チームの戦力はある程度把握しているでしょうし、
また疲れも残っていることから、
100%を出してくるとは限らずテーマを持っての戦い(たとえば二番手投手の育成、控えメンバーの底上げ、1年生の試し・・・など)
となりますが、
夏の大会のシード順もかかわってくるため、
軽々には扱えない戦いとなっています。
センバツで4強入りした関東一は、
その疲れからか都大会の初戦で都立八王子北にまさかの敗戦。
夏の東東京大会を、
ノーシードから勝ち上がっていかざるを得なくなりました。
さて、
そんな中昨日、
雨で順延されていた神奈川県大会の決勝が行われました。
戦力充実で選抜8強入りの名門・横浜に対して、
果敢に挑んでいったのは「ハマトラ」の愛称を持つ横浜隼人。
とにかく元気がよくてきびきびしていて、
本当にいいチームですが、
神奈川の厚い壁をなかなか破れず、
これまで2009年夏に甲子園の土を踏んだのみ。
その時の記事です ⇒ http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/80365687ceff502205ca384c65856f2e
甲子園の土を踏んでから一皮むけて、
神奈川5強(横浜・東海大相模・桐蔭学園・桐光学園・慶応)に割って入れるかと思われたのですが、
そう簡単にいかないのが神奈川。
やはり隼人はその後、
【2番手組】の一角に腰を据えるにとどまりました。
(横浜隼人・横浜商大・横浜創学館・日大藤沢・武相など)
しかしこの春の大会、
さほど期待されていなかった横浜隼人は、
激戦に次ぐ激戦を制し、
自身2度目の【神奈川県大会】制覇を成し遂げました。
その道のりはまさに壮絶。
まずは5回戦(ベスト16)で、強豪慶応と対戦。
慶応 300 001 000 000 0 4
隼人 010 000 201 000 1× 5
これを9回二死から追いついて、13回にサヨナラ勝ち。
この勝利で波に乗りました。
続く準々決勝は、好投手馬場を擁する横浜商大との対戦。
商大 000 011 000 2
隼人 100 000 002× 3
この対戦は、小室の逆転サヨナラ2ランで激勝。
いよいよ2強との対戦に向かいます。
準決勝の東海大相模戦は、横綱に対して5点を先制される苦しい展開。
隼人 000 300 201 6
東海 221 000 000 5
この対戦は、9回に決勝点を挙げてのうっちゃり勝ち。久々に5強の一角を崩しました。
そして昨日の決勝戦。
相手は大横綱の横浜。
隼人 000 010 120 4
横浜 001 002 000 3
見事に横浜に対しても逆転勝ち。
この大会、
まさに神が宿っているのではと思わせるような、
横浜隼人の快進撃でした。
考えてみれば、
横浜隼人が旋風を巻き起こして甲子園に出場したのが2009年。
今から3年前です。
その時に中3だった子供たちが、
今の高3。
チームの主力に成長しています。
そういった意味では、
横浜隼人新世代が始まった時に入学した、
『プラチナ世代』
ということが言えるのかもしれませんね。
この粘り腰、
そして試合をあきらめない姿勢。
夏の神奈川大会でも、
同じような戦い方ができれば、
甲子園も決して夢ではありません。
というか、
今年こそ2度目の甲子園に行かなきゃ!!!!
10日後には、
関東大会も始まります。
健大高崎、作新学院、帝京、関東一等の強豪が、
手ぐすねを引いて待ち構えるこの大会で、
どれだけ存在感をアピールすることが出来るでしょうか。
楽しみが増えてきました。