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第97回全国高校野球選手権大会  予選展望Vol4 ≪東海≫

2015年06月23日 | 高校野球

≪第96回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望4 東海地区 -





【静岡】(参加113校)  
大本命の静岡が、実力通りに駆け抜ける無風の夏を演出か。

◎ 静岡
〇 東海大翔洋 藤枝明誠  
△ 日大三島 浜松修学館 
▲ 常葉菊川 常葉橘 浜松商

今年は何と言っても、名門静岡が揺るぎないNO1の座を占める。その歩みは昨夏の選手権出場時から続いており、秋、春の県大会・東海大会を連覇したのをはじめ、明治神宮大会に春の選抜など、主要な全国大会でもその力を発揮。夏の静岡県大会では珍しい、『絶対の候補』にのし上がっている。戦力的にはエース村木の安定感に強力打線のミックスというオーソドックスなチーム構成。しかしながら、『これが公立校?!』と他県の強豪が驚くほどの体格、スピード、技術を持ち、総合力で相手を圧倒する。狙いはずばり、全国制覇だ。その静岡からは遠く離れた位置にいるが、追っていく各校はだんご状態。春準優勝の東海大翔洋は、エース勝又に賭ける。タフなこのエースが暑い夏をものともしなければ、決勝で当たるはずの静岡にも互角の戦いを挑める可能性も。藤枝明誠は甲子園を知る光岡監督が、就任2年目でチームをV争いできるところまで仕上げてきている。アップトレンドのチームだけに、波に乗るとひょっとするかも。。。。。秋に結果を残した日大三島と浜松修学館は、春は結果を残せなかった。いずれのチームも投手中心の戦いを志向しており、エースとの心中か。古豪復活ののろしを上げるきっかけにしたいのは浜松商。県内でずっとライバルと目されてきた静岡に、大きく開いてしまった力の差を埋める戦いぶりを見せてほしい。常葉菊川、常葉橘の常葉勢は、今年はあまりその動向が聞こえてこないものの、夏には必ず仕上げてくるチームだけに、他校にとって怖い存在であるのは間違いない。いずれにしても、静岡絶対の状況の中での夏の大会。万が一静岡がこけるようなことがあると、まったく先の読めない混沌とした大会になりそうだが、その可能性は低いような感じだ。




【愛知】(参加189校)   
3強中心も、好投手が点在し波乱含み。

◎ 東邦 中京大中京 愛工大名電
〇 誉 豊橋工 至学館 中部大一
△ 愛産大三河  
▲ 愛知啓成 享栄 豊川

伝統校が中心の構図は今年も変わらず。3強と目されるのは、東邦、中京大中京、愛工大名電の3校だ。東邦は昨夏にセンセーショナルな甲子園デビューを飾ったエース藤嶋の出来次第。藤嶋は今年は春まで結果を残せていないが、そのタフネスさと制球力、そして剛球ぶりで今年も『愛知の夏』の主役になる可能性は十分だ。例年夏までに攻撃力を仕上げてくる東邦が、今年もしっかりと仕上げてくれば本命の座は揺るがない。中京大中京は強打が持ち味。そこに中京らしい守りの安定というスパイスが加われば5年ぶりの夏が見えてくる。練習試合の結果などでは、他校よりも底上げは急ピッチで進んでいるようで、OBをはじめとする関係者の期待も大きい。愛工大名電は、『投手育成のスペシャリスト』である倉野監督の下、今年も左腕の福本、桜木のダブルエースが育った。このところ足攻がやや影を潜めているが、なりふり構わず勝ちに行った03年、04年あたりの執念が備われば、全国でも上位を狙っていけるチームだ。3強以外では、各チームのエースに注目。昨秋初めて県大会を制覇した誉には、左腕のエース内田がいる。県岐阜商のエース高橋と堂々と投げ合っての0-1惜敗には、プロのスカウト陣も評価をあげた。選抜21世紀枠の豊橋工にも、大エース森が控えている。準Vの東海大四打線をほぼ抑えきったことで、こちらも評価はうなぎ上りだ。春の県大会優勝の中部大一には双子の大黒柱が存在。兄が4番、弟がエースの長島兄弟に注目が集まる。春準優勝で2度目の甲子園を狙う至学館に、愛産大三河、愛知啓成などの『甲子園経験組』の動向も気になるところ。昨春選抜4強の豊川や、古豪の享栄の巻き返しも注目されている。




【岐阜】(参加68校) 
”純平の夏”が加速する。県岐阜商に死角なし。 

◎ 県岐阜商
〇 大垣日大 
△ 中京 土岐商 岐阜工
▲ 岐阜 岐阜総合 関商工

選抜で各プロ球団のスカウトがこぞって”フルマークでの二重丸”を付けた逸材、高橋純平の夏が始まる。150キロを超える速球、ぶれないコントロール、そして切れ味鋭いスライダーと、完調ならば全国のどこに出しても打ち込まれることはまずないと思われる高橋を擁する県岐阜商は、隣県の静岡同様、『久々の公立勢全国制覇』を本気で狙っている。春までは打線が全国レベルにしてはやや劣るという評価だったが、その底上げが出来ているのか。一昨年のチームぐらいまで打線の力が上がってくれば、『大願』に一歩も二歩も近づく戦力だ。さて、この【絶対王者】を倒す学校は出るのか。まずは3年連続の甲子園を狙う強打の大垣日大。ベテラン・坂口監督は着々と高橋攻略の秘策を練っていると思われ、県岐阜商にとっては最も嫌な相手であるのは間違いないであろう。今年の打線も、振りの鋭さは過去2年に劣らないとのことで、期待も大きい。そして春季県大会を制して東海大会出場の中京も、久しぶりに戦力を整えつつある。投手陣に柱がいないのが気になるが、打線の破壊力は県下でもトップクラス。こちらも高橋攻略へ、腕を撫している。土岐商の勝野はMax146キロの速球を投げ、高橋にライバル心を燃やす。春の東海大会では静岡とも好勝負を展開しており、総合力も高いチームだ。昨夏準優勝の岐阜工は初の甲子園を狙い、名門・岐阜も今年にかけるチーム作りで急上昇。秋には県岐阜商を破り県大会Vを達成した岐阜総合学園ぐらいまでは、どこが浮上してもおかしくないほど、レベルの高い県大会になりそうな気配だ。



【三重】(参加64校) 
いなべ総合が本命に名乗り。しかし、ほとんど差なく追うチームも多数存在し、大激戦の展開か。

◎ いなべ総合 
〇 菰野 三重  
△ 津商 松阪商 
▲ 海星 津西 

秋、春に県大会を制し、春は東海大会でも決勝まで駆け上がったいなべ総合が本命候補。投手陣、野手陣共に層の厚さを誇り、夏の連戦にも耐えるだけの力を持つ。すでに全国レベルの力は有しているとみており、今年は何としても全国で暴れまわりたいだろう。その全国大会で昨年暴れまわり準優勝を遂げた三重はどうか。ほぼ昨年のメンバーは総入れ替えとなり、ポスト年ということもありここまでチームとしては実績を残せてはいないが、本番の夏はやはり怖い存在であることに違いはない。昨年のチームの『戦う力』を肌で感じ取っている今年の選手たち。勝ち方を知っているのは他校とは大きな違いだ。実力を蓄えている強豪は菰野。故障者がチームに戻ってきて、チームのムードは徐々に上がっている。混沌とした展開になった大会では必ず結果を出しているという実績もあり、『夏は菰野』と押す関係者も多い。今年のチームでの実績を見ると、津商が光る。秋4強、春準優勝で、春は東海大会で4強に進出、しかも強豪静岡に対して一歩も引かない戦いぶりを見せて夏への期待を膨らませている。丁寧な投球で相手に無駄な得点を与えない石川、板倉の2本柱が機能すれば、歓喜の夏となるかもしれない。松坂商も春は4強進出。56年ぶりの夏を視界にとらえた。津西は秋4強。海星は秋準優勝と新チーム結成当時は実績を残したが、春は実績を残せなかった。夏に向けてもう一回、チームにムチが入るか。



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