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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

最も印象に残った球児   33.大阪(その2)

2012年09月09日 | 高校野球名勝負

◇もっとも印象に残った球児

33.大阪(その2)



桑田 真澄   投手    PL学園   1983年 夏  1984年 春夏   1985年 春夏 
清原 和博   内野手  PL学園   1983年 夏  1984年 春夏   1985年 春夏 



甲子園での戦績

83年 夏   1回戦     〇  6-2    所沢商(埼玉)
        2回戦     〇   7-3    中津工(大分)
        3回戦     〇   4-3    東海大一(静岡)
        準々決勝   〇  10-9    高知商(高知)
        準決勝    〇   3-2    池田(徳島)
        決勝      〇   3-0    横浜商(神奈川)
84年春   1回戦    〇  18-7    砂川北(北北海道)
        2回戦    〇  10-1    京都西(京都)
        準々決勝  〇   6-0    拓大紅陵(千葉)
        準決勝    〇   1-0    都城(宮崎)
        決勝     ●    0-1    岩倉(東東京)
    夏   1回戦    〇   14-1    享栄(愛知)      
        2回戦    〇   9-1     明石(兵庫)
        3回戦    〇   9-1     都城(宮崎)
        準々決勝  〇   2-1     松山商(愛媛)
        準決勝    〇   3-2     金足農(秋田)
        決勝     ●   4-8     取手二(茨城)
85年春   1回戦    〇  11-1    浜松商(静岡)
        2回戦    〇   6-2    宇部商(山口)
        準々決勝  〇   7-0    天理(奈良)
        準決勝    ●   1-3    伊野商(高知)
    夏   2回戦     〇  29-7    東海大山形(山形)
        3回戦     〇   3-0    津久見(大分)
        準々決勝   〇  6-3    高知商(高知)
        準決勝    〇 15-2    甲西(滋賀)
        決勝      〇  4-3    宇部商(山口)



いまさら言うべきことなど何もない、
【高校野球史上最強チーム】の、
【高校野球史上最多勝投手】と【甲子園最多本塁打】の野手。

誰でもが知っている桑田、清原のKKコンビですが、
こうして記録を並べてみると、
改めていかにすごかったかが分かりますね。
本当にすごい!

このPLのチームは、
決して桑田と清原だけのチームではありませんでした。

打線は1番から相手にプレッシャーをかけ続け、
中軸はドカン、ドカンと長打で突き放す。
しかも小技や足技も冴え、
得点能力が抜群なだけでなく、
おしなべてメンバーはチャンスに強い。

そしてチーム全体が最後まで”粘り切る”姿勢を最後まで保ち続けることで、
相手はゲームセットの瞬間まで、
全く息を抜けないチームです。

何がすごいって。。。。。

それを全部の選手が試合の中で表現できるところ。

こんなチーム、
空前絶後と言ってもいいのではないでしょうか。


よくPLの85年チーム最強説に対して、
87年のチーム(立浪、片岡、野村などで春夏連覇)と対戦させてみたらどうなるか、
ということが言われたりしますが、
ワタシに言わせればナンセンスも甚だしい。

85年のチームは、
87年のチームのワンランク上のチームだということを、
確信しています。

【掛け値なしの史上最強チーム】

それがこの時期のPL学園のチームですね。


ところで、
そう思って見るにつけ、
その当時の【ほかのチーム】達の頑張りが、
本当に光り輝いて見えます。

KK2年時の、
選抜での都城並びに岩倉。
選手権時の松山商、金足農、取手二。

そしてKK3年時の、
選抜での伊野商。
選手権での宇部商。

これらのチームの頑張りやひるまず戦う姿勢が、
高校野球の人気というものを、
大いに盛り上げていきました。

あのPLに土をつけた岩倉、取手二、伊野商には拍手を送りますが、
あと一歩まで追いつめた金足農、宇部商の戦いぶりは、
本当に鮮烈なものでしたね。

KK3年時は、
1番に黒木がいて、
3番に主将の松山。
4番清原、5番桑田。

これだけの選手が揃っていたら、
ちょっとやそっとで歩かせるなんたことも、
できやしないでしょう。

史上最強にふさわしい面々でした。


ワタシが桑田投手のプレーで一番心に残っているのは、
3年センバツ、天理戦での3重殺。
ノーアウト1・2塁のピンチでの送りバントをダイビングキャッチしたものでした。

彼を相手にした時は、
相手は送りバントすらままならず、
の状態でした。

そしてもう一つは、
2年選手権、金足農戦での、
起死回生の逆転2ランですね。

追い詰められた8回、
清原が倒れた後の桑田が、
金足農の好投手・水沢から放った一撃でした。

じわじわとプレッシャーをかけ続けるPLを倒すことがどんなに厳しい事か、
思い知らされる一撃でしたね。

桑田は投手としても優れていましたが、
スラッガーとしてもその能力は一級品でした。


清原に関して言えば、
3年の夏の『残り3試合』での集中力が見事でした。

3回戦を終了して0本塁打。

『どうしたんだ、清原』
の声を振り切るように、
まず高知商戦で剛腕エース中山から『ありえないほどすごい』一発をレフトの中段へ。

準決勝では軽々と2発。
そしてそれだけでは飽き足らず、
決勝でも2発。
3試合で5発をたたき込むなんて、
本当に『どえらい奴!!』
でした。

ドラフト会議まで、
『清原はどこの球団に行くのだろう』
というのが、
ずっとずっと、野球ファンの間で語られていました。

それだけに、
西武に決まった時のうれしさときたら・・・・・
言葉には言い表せませんでしたね。

その後長くプロ野球を牽引していった桑田と清原。

その二人の原点ともいえる高校野球。

あれだけの素質を持った名プレーヤーが並び立つチーム。
また現れないかなあと思いますね。


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