◇もっとも印象に残った球児
33.大阪(その2)
桑田 真澄 投手 PL学園 1983年 夏 1984年 春夏 1985年 春夏
清原 和博 内野手 PL学園 1983年 夏 1984年 春夏 1985年 春夏
甲子園での戦績
83年 夏 1回戦 〇 6-2 所沢商(埼玉)
2回戦 〇 7-3 中津工(大分)
3回戦 〇 4-3 東海大一(静岡)
準々決勝 〇 10-9 高知商(高知)
準決勝 〇 3-2 池田(徳島)
決勝 〇 3-0 横浜商(神奈川)
84年春 1回戦 〇 18-7 砂川北(北北海道)
2回戦 〇 10-1 京都西(京都)
準々決勝 〇 6-0 拓大紅陵(千葉)
準決勝 〇 1-0 都城(宮崎)
決勝 ● 0-1 岩倉(東東京)
夏 1回戦 〇 14-1 享栄(愛知)
2回戦 〇 9-1 明石(兵庫)
3回戦 〇 9-1 都城(宮崎)
準々決勝 〇 2-1 松山商(愛媛)
準決勝 〇 3-2 金足農(秋田)
決勝 ● 4-8 取手二(茨城)
85年春 1回戦 〇 11-1 浜松商(静岡)
2回戦 〇 6-2 宇部商(山口)
準々決勝 〇 7-0 天理(奈良)
準決勝 ● 1-3 伊野商(高知)
夏 2回戦 〇 29-7 東海大山形(山形)
3回戦 〇 3-0 津久見(大分)
準々決勝 〇 6-3 高知商(高知)
準決勝 〇 15-2 甲西(滋賀)
決勝 〇 4-3 宇部商(山口)
いまさら言うべきことなど何もない、
【高校野球史上最強チーム】の、
【高校野球史上最多勝投手】と【甲子園最多本塁打】の野手。
誰でもが知っている桑田、清原のKKコンビですが、
こうして記録を並べてみると、
改めていかにすごかったかが分かりますね。
本当にすごい!
このPLのチームは、
決して桑田と清原だけのチームではありませんでした。
打線は1番から相手にプレッシャーをかけ続け、
中軸はドカン、ドカンと長打で突き放す。
しかも小技や足技も冴え、
得点能力が抜群なだけでなく、
おしなべてメンバーはチャンスに強い。
そしてチーム全体が最後まで”粘り切る”姿勢を最後まで保ち続けることで、
相手はゲームセットの瞬間まで、
全く息を抜けないチームです。
何がすごいって。。。。。
それを全部の選手が試合の中で表現できるところ。
こんなチーム、
空前絶後と言ってもいいのではないでしょうか。
よくPLの85年チーム最強説に対して、
87年のチーム(立浪、片岡、野村などで春夏連覇)と対戦させてみたらどうなるか、
ということが言われたりしますが、
ワタシに言わせればナンセンスも甚だしい。
85年のチームは、
87年のチームのワンランク上のチームだということを、
確信しています。
【掛け値なしの史上最強チーム】
それがこの時期のPL学園のチームですね。
ところで、
そう思って見るにつけ、
その当時の【ほかのチーム】達の頑張りが、
本当に光り輝いて見えます。
KK2年時の、
選抜での都城並びに岩倉。
選手権時の松山商、金足農、取手二。
そしてKK3年時の、
選抜での伊野商。
選手権での宇部商。
これらのチームの頑張りやひるまず戦う姿勢が、
高校野球の人気というものを、
大いに盛り上げていきました。
あのPLに土をつけた岩倉、取手二、伊野商には拍手を送りますが、
あと一歩まで追いつめた金足農、宇部商の戦いぶりは、
本当に鮮烈なものでしたね。
KK3年時は、
1番に黒木がいて、
3番に主将の松山。
4番清原、5番桑田。
これだけの選手が揃っていたら、
ちょっとやそっとで歩かせるなんたことも、
できやしないでしょう。
史上最強にふさわしい面々でした。
ワタシが桑田投手のプレーで一番心に残っているのは、
3年センバツ、天理戦での3重殺。
ノーアウト1・2塁のピンチでの送りバントをダイビングキャッチしたものでした。
彼を相手にした時は、
相手は送りバントすらままならず、
の状態でした。
そしてもう一つは、
2年選手権、金足農戦での、
起死回生の逆転2ランですね。
追い詰められた8回、
清原が倒れた後の桑田が、
金足農の好投手・水沢から放った一撃でした。
じわじわとプレッシャーをかけ続けるPLを倒すことがどんなに厳しい事か、
思い知らされる一撃でしたね。
桑田は投手としても優れていましたが、
スラッガーとしてもその能力は一級品でした。
清原に関して言えば、
3年の夏の『残り3試合』での集中力が見事でした。
3回戦を終了して0本塁打。
『どうしたんだ、清原』
の声を振り切るように、
まず高知商戦で剛腕エース中山から『ありえないほどすごい』一発をレフトの中段へ。
準決勝では軽々と2発。
そしてそれだけでは飽き足らず、
決勝でも2発。
3試合で5発をたたき込むなんて、
本当に『どえらい奴!!』
でした。
ドラフト会議まで、
『清原はどこの球団に行くのだろう』
というのが、
ずっとずっと、野球ファンの間で語られていました。
それだけに、
西武に決まった時のうれしさときたら・・・・・
言葉には言い表せませんでしたね。
その後長くプロ野球を牽引していった桑田と清原。
その二人の原点ともいえる高校野球。
あれだけの素質を持った名プレーヤーが並び立つチーム。
また現れないかなあと思いますね。
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