例年より若干早い梅雨入りとなった日本列島。
ここ東京でも、
梅雨入りと同時に、
連日どんよりした雲がかかる空になっています。
気が付くとしょぼしょぼと雨が降っていて体がしっとり濡れていたり・・・・・
厳しい季節ではあります。
しかしながら、明確な”雨”って感じの天候ではないため、
予定されている屋外のイベントは、
今のところさほど影響は受けていない感じです。
神宮での大学野球選手権も、
千葉マリンでのプロ野球も、
雨は関係ないとはいえサッカーのキリンカップも、
すべて予定通り行うことができました。
ありがたいことです。
『梅雨の祭典』大学野球選手権も、
ここ数年はあまり雨にたたられるということもなく、
順調に日程を消化することが多いのですが、
今年も決勝まで、まず問題なく行うことができそうですね。
その大学野球選手権大会。
一つ注目しているチームがありました。
それは京滋代表の初出場、花園大学。
大学野球界でその名はほとんど知られることのないチームなのですが、
注目したのは、その監督さん。
監督さんの名前は西岡監督。
79歳という今大会最高齢の監督さんです。
『最高齢監督が花園大を初めての神宮に導いた』
という記事に興味を惹かれて読んでみると、
西岡監督は長らく滋賀の伊香高校の監督を務めたということ。
そして、3度の甲子園出場を果たしているということが綴られていました。
その記事を読んでワタシ、
ワタシが高校野球に一番のめりこんでいた昭和50年代前半に、
一気にタイムスリップしちゃいました。
伊香高校が春の選抜に出場した昭和52年。
初戦で対戦したのは、
前年の夏の甲子園優勝校、東京の桜美林高校でした。
当時の桜美林高校は、
ワタシのあこがれそのもののチームでした。
前年の夏、
スター選手がいない全員野球で、
60年ぶりに東京の地に深紅の大優勝旗を持ち帰った伝説のチーム。
その桜美林が、
前年のレギュラーを何人か残して臨んできた翌年の春。
優勝候補に上るチームではありませんでしたが、
注目度は大会NO1だったといっても過言ではありませんでした。
ワタシも、前年夏に続く快進撃を期待していた一人で、
『あわよくば夏春連覇も…』
なんて思ったりしていました。
抽選の結果、
初戦の相手は滋賀県の伊香高校と決まりました。
当時滋賀県といえば、
全国で唯一甲子園で白星を挙げたことがない、
完全な野球後進県。
そして伊香高校という名前は、
その中でも名が通っているわけではない無名校だったので、
ワタシは組み合わせを見たときに、
この1回戦は完全にスルー、
2回戦で対戦するであろう天理高校とのことに思いは完全に飛んでいました。
当時の天理は『超大型チーム』でしたので、
『ひょっとしたら負けるかも……』
なんてことを考えて、
ドキドキしていました。
そして大会が始まり、
この試合は確か初日の第3試合。
ワタシはテレビ桟敷の前で、
しっかりと応援態勢を作っていました。
試合は意外なことに、
大接戦となりました。
圧勝を予想していたワタシにその試合展開は衝撃的で、
『あの桜美林が負けるかも』
と思い、
試合の間じゅう画面を見ながら胸はドキドキしっぱなし。
前年夏に猛威を振るった打線は、
相手エースの力のある速球に振り負けて、
チャンスをつかむことがなかなかできませんでした。
試合は延長13回までもつれ込み、
最後は桜美林が突き放して3-1で勝ちましたが、
ワタシの心に残る大接戦となりました。
試合は途中からはナイターとなり、
カクテル光線に光る球場が、
それはそれはきれいでした。
この当時の『選抜初日の第3試合』は、
結構激戦になって、
カクテル光線の下思い出に残る試合・・・・・というのが多かった記憶があります。
この前年の昭和51年には、
土佐vs豊見城の、
カクテル光線の下の劇的な幕切れというのもありましたし、
その2年前には滝川が優勝候補の中京を破った試合なんていうのもありました。
なかなかナイターにはならない選抜大会で、
唯一ナイターになりやすいのが、
第1試合の開始時間が遅い初日の試合。
それだけに”初日の第3試合”というのは、
なんだかワタシにとって特別な響きがあったりします。
さて、話を戻しますと、
その桜美林に敗れ去った伊香高校の指揮を執っていたのが、
西岡監督さんなんですねえ。
およそ40年も前の出来事になりますが、
その監督さんが今も指揮を執っておられるということに、
感慨がひとしおです。
おまけにもう一つ言えば、
その時の伊香高校のエースであった藤高投手。
その後その剛腕を磨き上げて、
社会人野球の新日鉄広畑では大エースとなります。
その藤高投手に目をつけて指名したのが、
飛ぶ鳥を落とす勢いだった西武ライオンズ。
確か昭和56年のドラフトだったかな?
ワタシはその指名を見たとき、
『お~あの時の藤高か~』
と懐かしむと同時に、
わが西武ライオンズに入団してバンバン投げることを、
本当に期待していました。
当時のドラフト責任者は、
辣腕で知られた根本管理部長。
『狙った獲物は、絶対に逃さない』
とバンバン『進学希望』の選手を翻意させて入団させたり、
プリンスホテルという子飼いの社会人野球を経由させて獲ってみたり、
『何でもやる』ドラフト戦略でした。
そういう感じで西武に入団した選手に、
秋山、伊東、工藤ら、
のちに名選手⇒名監督になる人が多数含まれていましたので、
今更ながらに根本さんの眼力と剛腕には、
脱帽するしかありません。
そんな中、
この当時で唯一、
そんな西武への入団に、
首をタテに振らなかった選手。
それこそがこの、藤高投手なんです。
当時のワタシはバリバリの西武ファンでしたので、
『なぜ、なぜ入団しないのだ!どこが不満なのだ!!』
と憤懣やるかたない感じでしたね。
当時の新聞によると、
ドラフトは下位指名ながら(プロ入りしないといわれていたため、他球団が指名を見送り、その結果西武が一本釣りに成功というシナリオがまんまとはまっていたのですが。。。。)、
その契約金や入団の条件は『ドラフト1位並み』だったそうです。
しかし。。。。
結局は入団せず。
『根本管理部長のドラフトでの唯一の失敗例』
として、
ライオンズファンに結構語られていた出来事です。
そんなこともあって、
ワタシの脳裏には、
伊香高校と藤高投手、
両方の名前が深くインプットされていて、
消えることはありませんでした。
忘れてはいましたが。
その名前が、
この西岡監督の経歴を読んだ瞬間、
一気によみがえってきて、
なんとも懐かしい気持ちにさせられました。
つながってるなあ。。。。。
そんな気にさせてくれる出来事でした。
できればこの試合、
現地に見に行きたかったのですが、
まったくの平日の午前中。。。。。。
まあ、見に行けるはずもなく、
ニュースだけ読みました。
どこかこの監督さんについて、
ドキュメンタリー組んでくれないかなあ。。。。
数年前は東京国際大学の監督としてあの広島の古葉さんが指揮を執りましたし、
慶応の監督として江藤さんが神宮に戻ってきてくれたこともありました。
大学野球を見ていると、
結構こういうこともあります。
そういうふとした瞬間に『あ~あの時の~』を見つけるのが、
なんとも楽しい時間だったりしますね。
大会は昨日から2回戦に突入。
中京学院大の吉川遊撃手、
いいですねえ。
しっかりとこの大会で自身の株を上げ、
現在ストップ高まで上昇中です。
秋は確実に『ドラ1』で消える逸材でしょう。
もしかしたら、
創価大の田中よりも人気になったりして。。。。
貴重なショートを守る選手として、
喉から手が出るほどほしい球団、
多数あると思います。
そして桐蔭横浜大、
初戦で消えることになりました。
また日体大も、
九産大に完封負け。
神奈川大学野球、首都大学野球と、
このところ全国の舞台でブイブイ言わせていた両リーグの代表が初戦敗退とは、
レベルの高い一寸先は闇の大会ですね、
この大会は。
今日からはいよいよ、
明大・亜大のツートップが出場です。
天気も持ちそうですし、
盛り上がってきそうですね。
週末の『大団円』に向けて、
いったいどこが勝ち上がってくるのでしょうか。
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花園大惜しくも破れたけど見事ですね。伊香高校自分は第69回大会で一回戦で中京と戦い大敗した印象は残ってます。大学選手権見に行って見たいですが山口からは遠いし時間もないからスカパーで見てます 群雄割拠の大会楽しみですね。
花園大、惜しかったですね。あと一歩でした。大学野球選手権は本当に面白い大会で、私はいつも楽しみにしています。最近は各校の力の差がほとんどないといってもいいので、まさに戦国の様相を呈してますます面白くなっています。未来のプロ野球のスターになる選手もたくさん参加していますしね。
高校野球から大学野球、社会人野球への流れというのが、長いこと大好きで、大学選手権や都市対抗などの選手名鑑を見るのが楽しみです。あ~あいつここにいたのか~とか、頑張ってるな~とかの確認作業は、私の至福の時ですね。最近は都市対抗がイマイチ盛り上がらないので、もっぱら大学野球界にシフトしていますが。。。。今後もまた、ごひいきに。