≪第65回全日本大学野球選手権大会≫ ~神宮・東京ドーム~
組み合わせ ⇒ http://www.student-baseball.or.jp/game/college_championship/2016/2016college.html
いよいよ今年も開幕します。
全日本大学野球選手権大会。
今年は各リーグ戦で、
波乱がかなり演出されました。
今年の大学球界で主役を張るはずだった創価大の田中が離脱、
それが響き創価大はこの全国出場を逃しました。
同じ新東京リーグでは、
昨年3年生ながら150キロ台の速球を連発して一躍注目を浴びた生田目の流経大も、
今季はあっさりと敗退。
神奈川リーグでは、
一昨年準V、昨年4強という戦績を残し、
そのいずれもマウンドにエースとして仁王立ちしていた神奈川大の濱口も、
最終学年である今季は全く振るわず、
リーグ戦を不本意な成績で終えました。
昨年4冠を成し遂げた早稲田の両左腕エース、大竹・小島も期待に応えるピッチングには程遠く、
要するに昨年活躍した各校の『大エース』たちがそろってリーグ戦で敗退の憂き目にあいました。
それゆえということもないでしょうが、
今年のこの大会は、
『目玉不在』
ということがことさら喧伝される大会となりました。
東京六大学・東都大学の両リーグからは、
実力派の明大と亜大が出場。
例年のごとく、
両校が優勝候補の最右翼と目されています。
しかしリーグ戦は両校ともに苦しい戦いでした。
明大はすべての相手と1勝1敗となり、
そのすべての”決戦”をことごとく制するという勝負強さを見せて、
この舞台にたどり着きました。
安定感抜群のエース柳はチームの主将も務め、
チームの精神的支柱でもあります。
明大が勝ち上がるポイントは、
なんといっても柳が投げない時にどう取りこぼさないか・・・・・ということでしょう。
ほぼどんな大学にも攻略される心配のない柳を、
いかに準決勝・決勝という試合にいいコンディションでマウンドにあげることができるのか?
それがチームに問われています。
一発勝負で負けが許されないトーナメント戦だけに、
リーグ戦時のように1勝1敗から……という戦い方は許されません。
リーグ戦の各大学との第3戦目のように、
いかに打撃陣が粘り強く戦っていけるかが優勝のカギでしょう。
一方の亜大は、
連敗スタートから奇跡的ともいえる8連勝での逆転Vでした。
もともと持っている力は東都でも抜き出ています。
今季はリーグ戦途中から力を出し始めて、
最後は相手を寄せ付けずに勝つ総合力を見せました。
3割打者が並ぶ打線に、
中村・山田の投の2本柱も充実。
安定した戦いぶりができそうな布陣をそろえています。
この2強に割って入りそうなのが、
桐蔭横浜大。
このところ全国の舞台でその存在感を見せつけていますが、
今年も高橋・斉藤の投の2枚看板をそろえて、
頂点を狙っています。
もともとレベルの高い神奈川大学野球。
昨年、一昨年は神大が4強、準Vと頂点まであと一歩と迫り、
今年こそはリーグ悲願の初の『大学日本一』の座を狙っています。
その他では、
首都大学リーグをプレーオフの末制した日体大や、
このところレベルの高さを見せつけている上武大、
名門の東北福祉大や立命大・京産大などの関西勢にも期待がかかります。
個人では中京学院大の吉川のバットにも注目が集まります。
リーグ戦でのアベレージが5割近く。
どんなバッティングをするのだろうか。。。注目です。
ということで、
今年も大学生たちの本気が炸裂。
夢の舞台まで駆け上がってきた大学球児たちに、
大きな声援を送ってほしいと思います。