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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第96回全国高校野球選手権 準決勝  ものすごい打撃戦の末・・・・  

2014年08月24日 | 高校野球

≪第96回全国高校野球選手権≫

【準決勝】


第1試合    三重(三重) 5-0 日本文理(新潟)

日本文理  000 000 000 - 0
三 重    100 102 01× - 5

三重、ソツなく得点し、今井が見事な完封。日本文理、自慢の打線が沈黙。 


実力は互角と思われたこの対戦。
試合を分けたのは、初回の攻防でした。

三重・今井の立ち上がりを攻めた日本文理は1死1・2塁のチャンスをつかみ、バッターは主砲の池田。
しかし池田は3-2のフルカウントからややボール気味の内角高めに手を出してゲッツーに終わり、無得点。
ここから試合の流れは見えに大きく傾きました。

初回あっという間に宇都宮のタイムリーで先制した三重は、
4回にはチャンスにスクイズで加点。
6回には2死から相手の失策をきっかけに一気に攻めて2点とソツなく点を重ね、
8回には山井のソロでとどめを刺しました。

日本文理にとっては、
試合の入りで主導権を握れず、
その後は非常に速い試合展開に翻弄されるように、
相手に嫌なところで得点を重ねられ、
気が付いたら終了という試合となってしまいました。

わずか1時間32分という試合時間は、
まさに甲子園ならでは。

こういう試合展開に陥った時に、
試合の流れを引き戻すのは、
本当に大変なことですね。

日本文理は、
はじめてこういった試合展開となってしまって、
あっという間に終わってしまうという”甲子園の怖さ”を改めて感じた事でしょう。

しかしここまでの試合ぶりは見事でした。
特に5試合を完投した飯塚投手。

見事な投げっぷりで、
この日もさほど悪い投球ではありませんでした。

次のステージでの活躍を、
楽しみにしています。

そしてその飯塚くんと長くバッテリーを組んできた鎌倉捕手の涙。
ぐっとくるものがありました。



第2試合   大阪桐蔭(大阪)  15-9  敦賀気比(福井)


敦賀気比  501 020 100 -  9
大阪桐蔭  320 503 02× - 15


打たれて目覚めた大阪桐蔭打線。本領発揮で、敦賀気比に打ち勝つ!


第2試合は、
敦賀気比の驚愕の打線がまた初回から火を噴き幕を開けました。

 大阪桐蔭の先発、福島から初回5連打であっという間に5点を先取。
満員の観客も口をあんぐりと開けたまま身動きできないほどの衝撃を受けた『気比劇場』の続きが、
またこの準決勝でも開幕したかと思われました。

しかし【王者】大阪桐蔭は、
この劣勢にも微動だにせず、すぐに反撃を開始。
まずは準々決勝で待望の一発をたたきこんだ中村主砲が、
反撃ののろしを上げる一発を左中間スタンドへ運んで、
今度は『桐蔭劇場』の幕開け。

その後森の2点タイムリーであっという間に差を詰めた大阪桐蔭は、
続く2回に峯本の左中間最深部に叩き込む一発であっという間に同点。

その後は敦賀気比の強打を浴びながらエース福島が耐える投球を披露し、
中盤に打線が大爆発。
合計15点を挙げ、
敦賀気比との打撃戦を堂々と制しました。


やはり大阪桐蔭の野球は、
一味違いますね。

選手のどっしりとした落ち着きぶりは、
『どことやっても負けない』
という、強烈な自分たちの野球に対する自負を感じることができます。

今年のチームは、
これまでのようにドラ1指名間違いなしの”スーパー球児”を揃えているわけではありませんが、
とにかく全員のレベルが1段も2段も上という感じをうけます。

おそらくベンチ入りできない選手の中にも、
『ものすごい野球力』を持った選手、
いっぱいいるんでしょうね。

しばらくは大阪桐蔭の『1強時代』、
続くのではないでしょうかね。

それほどすごいチームです、大阪桐蔭は。


敗れた敦賀気比。

敗れたとはいえ、
最後の最後までその”驚愕の打線”を全国に披露し続けましたね。

見事な打線を作り上げてきたものです。

この日はエース平沼くんが大阪桐蔭の打線にぴったりと合ってしまって痛打を浴びましたが、
これまでの見事な投球が消えてしまうわけではありません。

彼はまだ2年生。

選抜での【再開】が楽しみな投手です。


ということで、
2試合共に見どころの多い、
なかなかの試合でした。

さあ、決勝戦。

王者・大阪桐蔭に、
絶好調の三重が挑戦するという対戦となりました。

”先行逃げ切り”が得意の三重が先制するようだと、
試合は一気に面白くなってくると思います。

そして三重の今井投手がどのような投球を見せるのかが、
キーポイントになるでしょう。

大阪桐蔭の先発は、
準決勝では登板しなかった左腕の田中くんが有力。

どのような戦いになるか。

明日も満員の観衆のもと、
熱い戦いが繰り広げられることでしょう。

全国球児が目指していた垂涎の大舞台。

最後の一球まで、
素晴らしい戦いだったといわれる、
心に残る試合を期待しています。



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