《第106回全国高校野球選手権大会》 〜甲子園〜
【決勝】
京都国際(京都)2-1関東一(東東京)
京都国際 000 000 000 2-2
関東一 000 000 000 1-1
今年の夏の甲子園決勝。
抜けるような青空の下、
今年の大会を象徴するようなロースコアの凌ぎ合いの中、
両チーム無得点のままタイブレークへ。
延長タイブレークでは、
両チームに無死満塁のチャンスが訪れ、
京都国際は2点、関東一は1点を取り合い、
究極の展開の中、
ギリギリで京都国際が逃げ切り初優勝。
京都国際は、
なんといっても中崎、西村のクオリティーの非常に高い左腕二本柱が最後までしっかり機能して、
頂点まで駆け上がりました。
京都国際は、
2回戦ぐらいまでを見た中で、
この大会で最も仕上がったチームだなあと感想を持ちましたが、
その通りブレない攻守を貫き通しましたね。
さすがに準決勝、決勝はいつも通りに得点を取ることはできませんでしたが、
それでもポイント、ポイントでしっかりとバンドを決め切るなど鍛えられた攻守を見せての栄冠でした。
長打を連発出来ない新基準のバットの中では、
まさにお手本となるような戦いで、
これからの高校野球のチームづくりの指針となっていくような気がしますね。
敗れた関東一。
今年のチームは、
これまでの関東一の、
「どこかに明確な弱点を持ったチーム」
と違い、
東東京大会の段階から、
「今年の関一は、明確に今までとは違う」
というところを見せていた好チームで、
ワタシも今年の関東の代表校の中で、
唯一「これはもしかしたら勝ち進んでいくかも」と期待を持って見ていたチームでした。
今大会に入ってからも、
攻守にいいところがたくさん出て、
いい戦いをしながらここまで勝ち進んできた感じがあります。
だからこそ・・・
ではないですが、
昨日は勝って欲しかった〜!
頂点に立って、
ワタシの中の【東京全国制覇クラブ】入りして欲しかったー!
ちなみにこのクラブ、日大三高、早実、帝京、桜美林、岩倉、日大桜ヶ丘の6校ですね。
特別感のある学校たちです。
(あくまでも”ワタシが今まで観た中で“ってことです。)
この大会の終盤で、
投手陣が坂井、畠中にプラスして大後、坂本も使えるとなって、グッと厚くなってきていましたから、
戦力的にも一段アップしている感じがしましたからねえ。
一方誤算は、
やっぱり毎試合全国屈指の左腕とこれでもか!と当たってしまったので、
打線が毎試合、どんどん当たらなくなってしまったことでしょうね。
本来の関東一は、
鋭い打撃がウリのひとつで、
特に足を使って相手を揺さぶり、
中軸もセンターから反対方向に鋭いライナーを飛ばし、
さらにどんどん繋がっていく。
そんな攻撃、
今大会は最後まで見ることができませんでした。
もうちょっと打線の状態が上がっていれば、
間違いなく頂点までたどり着いたと思いますがね。
まあでも、
関東、東京のチームとしては珍しいぐらいの粘り強い戦いを見せてくれて、
応援していた者としては、
大満足の今大会ではありましたね。
昨日の試合は、
序盤から中盤にかけては、
京都国際のペースの試合。
しかし何度ものピンチを関東一が乗り切ると、
終盤は関東一に何度もチャンスが巡ってきました。
特に9回はチャンスでしたね。
ランナー還ればサヨナラの9回裏、
1死2塁からの主砲・高橋の“捉えた打球“はセンターの正面に飛び、
2死満塁からの熊谷の「抜けた〜」というライトライン際の当たりは、
あらかじめライン際を締めていたライトに好捕されてしまいました。
惜しかったなあ。
そして10回も、
1点を返して1死満塁から、
成井の放った打球は高いバウンドの1ゴロ。
これも満塁でなければ確実に同点になっていましたが、
満塁だったが故にホーム寸前アウト。
昨日の試合は、
関東一に球運が向かなかった、
甲子園の女神が昨日は京都国際を選んだということでしょう。
それにしても、
いい試合だったですね。
決勝にふさわしい一戦でした。
それにしても・・・
グチをひとつ。
決勝までこれだけ追っていたのに、
なんで決勝は、
まったく見られんのよ〜。
昼になったらもう結果がスマホに入っていて、
それが目に入っちゃって。。。(涙)
ええ、
帰ってから、
フルに楽しみましたけどね。
でも、
結果がわかっちゃってたから、
楽しさはまぁ、
70%減ってところですかあ。
ワタシ個人としては、
甚だ締まらない最後になっちまいました。。
しかーし
今大会は面白かったですねえ。
こんなに強豪が大会序盤に倒れる大会なんて、
あまり記憶にありませんね。
今年強豪と言われたチームが、
どこもロースコアのゲームで敗れたのは、
果たして今大会特有のものだったのか?
それとも今後は、
こんな傾向が続いて、
「どのチームでも強豪を破ることができる可能性が確実に上がっている」のか。
それはまた、
来年の大会で検証してみることにしましょう。
ああ、
終わっちゃったかあ。
今日がワタシにとっては、
ある意味一年で一番寂しい日です。
毎年感じますが、
高校野球が終わると、
夏が終わったなあという感じを強く持ちますね。
もう半世紀も、
こんな感じです。
でもまあ、
秋の大会を見ながら、
夏までにどんな成長を遂げるのだろう、
というのを頭に描きながら過ごすのも、
楽しいと言えば楽しいですけどねえ。
今年も高校野球オヤジにとっては、
楽しい夏になりました。
ありがとう!
高校球児たち!
序盤は優勝候補が次々と敗れ去っていき、波乱の幕開けの様相でした。
3回戦以降は全く予想がつかない展開のばかりで、歴史に残る名勝負が生まれたり、感動の連続でした。
高校生のひたむきさが前面に押し出され、改めて高校野球のすばらしさを堪能いたしました。
甲子園100周年という大きな節目にふさわしい、最高の大会だったと心底思います。
いつもは終わってみたら
「ああ、終わってしまった・・・」
という喪失感が毎回残りますが、今大会はいい感じで余韻に浸っております。
思えば大会初日、選手宣誓からすでに感動を与える素晴らしい予感がしていたんだなと、終わってみてつくづく感じます。
絶対この先も100年は甲子園と共に高校野球は続いていくんだなと。
ああ、日本に生まれて本当によかった。
高校野球最高だぜ!!
PS
ワタクシの大大大先輩であられる「エモやん」が(大先輩をエモやんと呼んでいいのかね(笑)
7回制について意見を述べておりましたが、
暑いからと言ってゴルフを16ホールにしますか?マラソンを30キロにしますか?
こんなことを言っているのは野球だけですよ。
とのこと。
らしいなあ(笑)
たしかにインターハイ、全中もこの真夏に行っていました。
テニスもこの炎天下、中学生が試合をしていましたが、そのような声は上がっているんでしょうかね?
議論はしているんでしょうけどあまり聞きません。
やっぱり9回まではやってほしいものです。
あと高校野球は甲子園と青空が似合いますね。
hanahanaさん、
甲子園、終わっちゃいましたねえ。
いつもながら、この日はホント寂しさが募ります。
今年の大会、本当に面白かったですね。
来年にはない波乱も多い大会で、
強豪が次々に敗れ去り、
どこが優勝してもおかしくない大会となりました。
そんな中で京都国際と関東一が決勝へ。
語るまでもなく、
どんなチームなら、この強打一辺倒では勝ちきれなくなった大会を勝ち上がれるんだ?
と突きつけられたある意味での回答だったのではないでしょうか。
投手がしっかり四球を出さずに安定した投球を続け、さらにその質の高い投手が複数いることがマスト。
さらにそれを支える守備陣がしっかりとしており、
攻撃ではバント、走塁などがしっかりできるということが肝心で、
長打はなくとも勝ち進んでいけるということを炙り出してくれました。
なんだか、
ホント50年前の金属バット導入前の野球に、
何割かは戻ったかのような感じのする大会でした。
これから、
この新チームからの高校野球は、
どうなっていくでしょうか。
ある程度考え方を変えないと、
今後の高校野球は勝っていけなくなるような気もします。
ワタシの見立ては、
また記事に書こうと思っています。
しかしどんな時代になろうとも、
高校野球の感動は変わりませんね。
大社や小松大谷などの活躍に拍手喝采する多くの観客は、やはり高校野球の「良さ」みたいなものを、
肌で感じているんだと思いますね。
甲子園は101年目を迎え、
次の100年に向けて歩み出しました。
次の時代も変わらぬ感動を、
期待しています。
甲子園で、
変わらぬ9回で、
8月に、
これからもやろうよ!
そう強く思います。