いよいよ開幕しました、甲子園。
4年ぶりに開会式も「通常モード」。
あのファンファーレが鳴り、
山田耕作先生作曲のメロディーに乗って、
全選手が行進。
なんだかその姿を見ていて、
つくづく「ああ、日本の夏には甲子園があるなあ」と思ったら、
胸がとても熱くなってしまいました。
今年もまた「いつもの夏」が始まります。
今までにない感慨と一緒に。。。。
さて、第1日。
開幕試合から、
熱く激しい夏の始まりです。
開幕戦の土浦日大vs上田西は、
予想通りの大熱戦になりました。
開会式からわずか30分と少しでの試合開始。
本当に開幕戦の選手たちは大変だなあと、
つくづく思ってしまいましたが、
回を追うごとに自分たちの本来の姿を取り戻して、
素晴らしい熱戦となりました。
2-2の9回からはもう、
ハラハラドキドキ。
9回表に2塁にランナーを置いた土浦日大にライト前ヒットが出て、
勝ち越しのホームに向かってランナーが突っ込んできました。
しかし上田西のライト、
これ以上ないレーザービームでのバックホームで本塁生還を許さず。
その裏今度は上田西が2塁にランナーを置くチャンス。
ここで上田西、
好投していた2番手ピッチャーに代打を送り勝負に出ました。
しかし土浦日大の二番手投手、
素晴らしいキレのある球でこの代打を見事に打ち取り延長へ。
両チーム一歩も引かない攻防は、
本当に見ごたえがありましたね。
試合はタイブレークに入った10回、
変わった上田西の3番手投手から、
土浦日大が1死満塁のチャンスをつかむと、
代打が見事にレフト前に落とす勝ち越し打。
そしてそこからは、
土浦日大の「大タイムリーまつり」で、
一挙に6点を挙げ試合を決めました。
上田西は、
結果的に9回に代打を送ったのがあだとなり、
10回のタイブレークで力尽きました。
土浦日大の打線が、
この代打を出された2番手の左腕に対して全く合っていなかったので、
勝負はタイブレークと読んでの続投でもよかったかもしれませんね。。。。
しかしこれは全くの結果論。
監督さんの打った最善手に、
球運が傾かなかったという事です。
第2試合は、
力に差のある両チームの対戦。
東東京大会で数々のミラクルを起こしてきた共栄学園の「ツキ」がどこまで続くかと思いましたが、
やはり実力差はいかんともしがたく。
相手エースが足のけいれんで降板したチャンスに、
せめてもの意地を見せた・・・・・という戦いでした。
しかしながら、
アルプススタンドの盛り上がりはすごかった。
同じ下町という事で、
ワタシは関東一が甲子園に初出場した1985年のことを、
ちょっとだけ思い出していました。
いい思い出が出来たんじゃないでしょうかね。
共栄学園にとっては、
甲子園から帰ったこの後が最も大切。
果たして東東京の強豪校の一つとして定着できるか否か。
秋からの戦いにも、
注目しましょう。
第3試合は「優勝候補同士の戦い」と銘打たれていましたが、
とんでもない打撃戦になりましたね。
試合は初回から仙台育英打線が大爆発。
3回を終わって9-0となった時には「このまますんなりと大差のゲームだな」と思いましたが、
浦和学院が粘りを見せて、
仙台育英の誇る150キロトリオから、
17本ものヒットを重ねて9点を奪いました。
多分仙台育英にとっては、
こんなに投手陣が打たれた経験というのは、
今までなかったのではないかと思います。
しかし。。。
そんなことをものともしない、
仙台育英の打線の爆発ぶりはすごかった。
浦和学院のつぎ込む投手を、
これでもか、これでもかと、
打ちも打ったり19安打19得点。
全く手を休めることなく、
3時間を超えるこの試合中ずっと、
打ち続けていたという印象です。
春の選抜では、
投手力はよかったが打線がイマイチ・・・・・・
なんて言われていた仙台育英ですが、
夏にかけて上げてきましたねえ。
昨年以上の破壊力を持っていると見ました。
まごうことなき優勝候補ですね。
この仙台育英は、
2回戦でお隣りの聖光学院と激突。
勝手知ったる東北の両強豪が、
早くも激突します。
昨年は準決勝で実現したこのカード。
「われこそが東北路に初の大旗を」
と意気込んでいた両チーム、
昨年に続いて、熱き戦いになると思います。
しかしながら・・・・
ちょっと早すぎるなあ・・・・勿体ないよ、このカード。
ということで、
初日が終わりました。
初日の終了時間は、
午後9時ちょっと前。
この試合終了時間、
ひょっとすると甲子園最遅?
ワタシが記憶している中では、
あの松坂がPLと延長17回を戦った98年の準々決勝が、
凄~く遅かった記憶があるんだけど、
何時に終わったかまでは記憶にないなあ。
両校とも、
ご苦労様でした。
今年はクーリングタイムがあったり、
倒れた選手にも手厚くケアしたりで、
少し時間がかかっているのかもしれません。
しかし今までの甲子園と行ったら、
「ほれ早く、やれ早く・・・・・」
なんて球場係員が、
選手たちを急かす急かす。。。。。。
っていう光景ばかりを何十年も見せられ続けていましたので、
「ようやく大会運営も”まとも”になってきたなあ」
という感想がワタシの頭の中に浮かびましたね。
ということで、
今日は「大四国まつり」の日です。
四国の4校が総登場。
そして、
優勝候補の履正社、智弁学園、愛工大名電も登場。
楽しい日になりそうです。
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