第2日に入った甲子園。
熱戦が展開されました。
第4試合では、
昨夏ようやく長年の呪縛を解いて8強に進出した愛工大名電が登場。
県大会を一人で投げ抜いたエース・森煌を擁する徳島商と激突しました。
すでに試合が始まる頃には、
真昼の暑さが少ししのぎやすくなり、
いいコンディションでの試合となりましたが、
ワタシの目を奪ったのは森煌のピッチング。
この継投全盛の時代にあって、
県大会初戦から一人でマウンドを守り続けてきたこのエースに、
ワタシは大会前から大注目していました。
しかも5試合で失点わずかに3。
すべての試合を4-0か4-1で勝ち上がってきたこの好投手、
大会前の触れ込みでは149キロを投げるらしい。
そんなこともあって、
ワタシには大注目の一戦でしたが、
森煌投手のピッチング、
素晴らしいものでした。
強打もあり足もある、
全国最大の激戦地である愛知を3年連続で勝ち抜いてきた優勝候補・愛工大名電の打線を向こうに回し、
森煌は速球、変化球の素晴らしいキレとコンビネーションを駆使し、
ほぼ全く付け入るスキを与えないピッチングを披露。
最後まで球威もコントロールも全く衰えず、
初回に不運もあり失った1点だけに抑えて完投。
見事な全国デビューを果たしました。
ワタシは彼のピッチングを見ていて、
まず思い出したのはあの金足農の吉田輝星投手。
彼の甲子園デビューに大きな衝撃を受けたのと同じく、
森煌投手にも大きな衝撃を受けました。
さらにさかのぼれば、
92年夏の優勝投手、
西日本短大付の森尾投手や、
87年夏に大活躍した東亜学園のエース・川島投手なんかも、
思い浮かびました。
その甲子園の大エースたちと、
遜色ないような素晴らしいピッチャーだと思います。
スライダー、スプリットなどの変化球の切れも抜群で、
打者は速球とのコンビネーションを、
なかなか崩すことはできないでしょうね。
森煌投手、
次は大会屈指の強打線の智弁学園との激突です。
しかし今日のピッチングを見せることができれば、
そうは打たれることはないのではないでしょうかね。
ワタシは四国の野球が大好きで、
中でも「四国四商」と言われる松山商・高松商・徳島商・高知商の4チームには、
思い入れ満点です。
ここしばらくは、
この四国四商も私学勢に圧倒され甲子園の出場すらもままなりませんでしたが、
この森煌投手で、
徳島商の大活躍が目に浮かんできました。
ぜひ頑張ってほしいものです。
第3試合では、
四国の英明と優勝候補の智弁学園が激突。
試合は一進一退の攻防が続く素晴らしい試合になりましたが、
9回に追いついた智弁が、
延長10回タイブレークにスクイズでサヨナラ勝ち。
その瞬間、
好投を続けてきた英明の寿賀投手は、
茫然としながらホームを見据えていました。
それにしても、
英明は勝てる試合を落として、
無念でしょうね。
本来のエース下村が全く調子に乗れず、
3回にKOされるような形でセンターの寿賀にバトンタッチしてから、
英明の投手交代はめまぐるしかったですね。
下村 ⇒ 寿賀 ⇒ 下村 ⇒ 寿賀 ⇒ 下村 ⇒ 寿賀 ⇒ 下村 ⇒ 寿賀
と4回もつなぎました。
監督としてはなんとしてもエースである下村が立ち直ってほしいとの起用だったのでしょうが、
4回、8回は1死も取れず寿賀の救援を仰ぎ、
1点リードの9回には1死満塁にしてしまい寿賀の救援を仰ぎました。
見ている人は思ったことでしょうね。
「なんだ寿賀にそのまま投げさせないんだ」と。
しかしチームを一番よく見ている監督が振るった采配ですから、
それが選手にとっても一番「納得いく采配」だったのではないでしょうかね。
しかし。。。。
寿賀投手が何度も何度もピンチに登場して、
持ち前の期の強さを発揮して智弁の打線を抑えていく姿を見ていた”ただのファン”としては、
「なんでだ~」
って感想を持ってしまいましたね。。。
智弁は、
監督も言っていたように、
完全に負け試合を拾っての勝ち上がりですから、
乗っていけるかもしれませんね。
しかしながら、
次の相手は森煌投手の徳島商。
ある意味智弁学園、特に打線の真価が問われる試合になりそうですね。
第1、第2試合では、
高知中央、履正社が完勝。
いやあ。。。
しかし今年の大会、
地方大会から続く「どこが勝ってもおかしくない」流れが続いている感じがしますね。
これからどうなっていくのか、
全く予測できません。
あ~楽しい。
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