毎年毎年、
激しい浮き沈みを経験する、
近年の埼玉西武ライオンズ。
まだまだオールドファンは【強豪】の名を冠して呼んでくれるという、
なんだかありがたいことにはなっていますが、
これに胡坐をかいていては、
落ちていくのは奈落の底ばかり。
先日ちらと触れましたが、
横浜ベイスターズの涙の球団史『4522敗の記憶』を読了しましたが、
その中の核心部分でもある『横浜はなぜかくも長期間にわたって負け続け、さらに負の歴史を刻んでいこうとしているのか』という部分が、
今の西武にぴったりと当てはまるので、
何だか暗~い気持ちになってしまいました。
00年ぐらいまでの『黄金期』の記憶があるだけに、
これから『暗黒期』を迎えたら、
横浜ファンみたいに長く温かい目では見守れないんだろうなあ・・・・・・
と思います。
古い西武ファンとしては。
この本で語られていた、
『いい伝統というものは、語り継ぎ、伝えていく者がいなくなれば途切れていく』
ということ、
『実にその通りだなあ』と思っているところです。
『西武の野球』
という確固たるものが、
ワタシの頭と気持ちの中にどっかりと居座っているので、
近年の『(ファンに)うける野球』
にはどうしても距離感を感じてしまっていたワタシ。
それだけに≪西武の野球≫を推奨する伊原監督の就任には一定の期待をしていたのですが、
今の現実は『笛吹けど踊らず』状態。
そしてその『笛』が、
明らかに怒りを持ってたけり狂うように吼える音色になってしまっているに至って、
『ああ、やっぱり昔のDNAは受け継がれていないんだなあ』
と思わざるを得ない心境になって来ちゃっています。
もちろんここ10年ぐらいの、
『ファンに受ける分かりやすい野球』
にチームが邁進して来ていたことは、
分かりすぎるほどわかっていました。
そして『新しいファン獲得』を狙って、
軽薄と言われようがなんと言われようが、
『明るくって、気にしない野球』
こそが西武のカラーですということは、
ある程度受け入れてきたつもりです。
そういうチームカラーって、
時にものすごいパワーを出す時があって、
その時は『のびのびと』なんていう冠がついて、
その快進撃を表現するということが定番。
それこそが『今風のチーム作り』ってことで、
渡辺前監督が『寛容力』なんていう本を出版したりしましたが、
結局は長続きはしませんでしたよね。
ワタシが考える『プロの強豪チーム』って、
結局は『勝って和する』集団ということに尽きるのではないかと思ったりしているんです。
プロなんですからねえ。
今風の、
グラウンドの中でも外でも、
和気あいあいと軍団形成をして・・・・・
その”仲の良さ”がチームワークを作る。。。
なんていうのは、
ワタシの肌には合わない考え方だったりします。
プロは一歩グラウンドに足を踏み入れたら、
まさに『プロ』であって、
ひとりひとりが役割を全うする。。。。。。
その力がまとまっていくことで勝ちが転がり込み、
勝っていくことでチームは和していく。
そんなのがプロスポーツだと思いますね。
世界のスポーツを見ても、
本当に【強豪】と言われるMLBやヨーロッパサッカー、
その他のプロスポーツって、
みんなそうだと思うんですよね。
ヤンキースだって、バルサやレアル、ペイトリオッツだって、
みんなそんな雰囲気でしょう。
そこがワタシ、
昔の西武にはあって、
近年の西武には圧倒的に欠けている部分だと思うんですよねえ。
まあ、
時代が違うと言えばそれまでなんですが。。。。。
それでも、
今の巨人やSBなどのチームは、
そういった厳しさを持っているチームのような気がするんですがねえ。
そういえば先に書いた横浜の『4522敗の記憶』の中でも、
『いい伝統やチームカラーってものは、伝えていく選手がいなければ消え去っていってしまう』
ということが言われていて、
そこが98年に優勝しながら『王国』を築けなかった原因と言われていたのですが、
そのまま西武にも当てはまるような気がしますね。
そうでなければ、
ケガ明けながら3年10億という巨大契約を結び、
『チームはお前を中心に作り上げる』
と球団から言われながら、
キャンプで故障を発症して大事な20試合余りを欠場、
主砲として、チームリーダーとしてまったく自覚のなかった中村選手のような選手が、
出るわけないもの。
彼については、
ワタシは非常に厳しい見方をしています。
戦力が昨年よりも薄くなる中で、
球団が彼に期待をしたものの多さは、
ヒシヒシと伝わってきました。
もし西武のチームが『黄金時代の西武』であったならば、
こういった選手は出なかったのではないかと思っています。
この故障、
どうあっても『オフの過ごし方や考え方』の甘さや、
チーム内の厳しい目(特に選手同士での)がないこと、
などに起因するとしか思えないんですよね、ワタシには。
伊原監督はキャンプ前から『くれぐれも故障をしないように調整して開幕を迎えてくれ。』と伝え、
スローペースでの調整を許していました。
しかしふたを開ければそこでこうバカバカと故障が出て、
しかも主力中の主力が戦線を離脱するにあたって、
もうあいた口がふさがらなかったのではないでしょうか。
だからこそ、
従来から口の悪さには定評のあった伊原さん、
最近ではイライラが募って、
思わず愚痴が口をついて出ちゃうんでしょうね。
お察ししますよ。
中村選手は、
オフにはとんねるずのバラエティーには喜々として出場していましたっけね、そういえば。
そういったことも、
ファンの気持ちのささくれ立ったところには、触れますよね。
『復帰してきたら大拍手』って、
なんじゃそりゃ!
帳尻合わせとは言わないが、
今頃出てきてちょっとぐらい打ったぐらいじゃ、
今シーズンを半ばぐちゃぐちゃにしたチームリーダーとしての責任は、
決してとれねーぜ。
それぐらいのこと言われなきゃならない立場だってこと、
本人はわかってるのかね?
わっかんね~だろ~なあ。
まあ、
平たくいやあ、
彼は『本物のプロにゃあ、成りきれていない』
ってことかな。
結局彼が出ないおかげで、
打線だけにはとどまらず、
チームのいろいろなところに全部ひずみが出てしまって、
そうこうしているうちに、
今の体たらくを招いてしまいましたね。
ローテ投手は万全だと言われていたのに、
全く援護がなく、僅差で負け続けるうち、
すべての投手は『1点も相手に取られてはいけない。常に1点勝負』という窮屈な攻め方しかできなくなって、
追い込まれて自滅していってしまう・・・・・・
という悪循環も、
当たり前のように出始めています。
いっそのこと、
ヤクルト投手陣とトレードしますか?
そうすれば、
ヤクルトは優勝できますよ。
(ヤクルトが嫌いではないワタシにとっては、それでもいいですよ~)
外人は相変わらず、
『どこ見てとってきてんの??』
と言われているランサムの、
あの貧打ぶり。
去年のスピリーと、
いったいどこが違うっていうのかね。
親会社の西武が再上場したって???
『あ~そんなのかんけ~ね~』
球団の為に金を潤沢に使うはず、
ないだろうって。
やっぱり球団の売却と球場の移転しか、
このチームを救う道はないんだろうか。
歴史的使命は既に果たしたということなんだろうか。
そんなことすらも考え出している、
ワタシです。
長年のファンとして、
これだけは言っておきます。
このユニフォームきて、
こんなにみっともない野球をやるのは、やめろ!!!
≪開幕1か月の西武選手たちの独断採点≫
【合格】
・浅村 90点 よくやっていると思う。すべてのしわ寄せが来ているのに、いい成績だと思う。
・岸 85点 毎試合試合を良く作っている。成績以上の存在感を見せる。
・牧田 85点 今年も野手に足を引っ張りつづけられているが、ローテ投手としては上級の成績。
・豊田 80点 ルーキーとしては合格点。どんどんいい場所での出番が増えていくだろう。
・渡辺 75点 戦力が底をつく中で、実によく穴を埋めてくれている。
・木村 75点 課題はいろいろあるが、とにかく使われて覚えていく年。
【及第】
・ウィリアムス 65点 例年通りの働きは見せている。衰えは隠せないが・・・。
・高橋 65点 新守護神として、まずまず。昨年後半の球威と比べると物足りなさは残る。
・大崎 65点 素晴らしい活躍ぶり。3番においてその打棒を生かしたい。
・栗山 60点 キャプテンとしての働きは?マーク。守備も悪いし、打たなければ存在感は薄い。
・野上 60点 ローテ投手としてはまずまず及第点。実力相応。
・齊藤 60点 代走要因としての起用だが、先発を奪ってほしい。
・菊池 60点 持っているものがこのぐらいだと思う。大化けは期待薄。
・十亀 55点 使われ方に問題あり。ポカが多すぎて、チームが波に乗れない一因を作った。
・ボーデン 55点 持っているもの通りの成績か。
・森本 55点 及第点の活躍。苦しいときに頑張ってくれている。
・永江 55点 もっと使われるべき。しかし、打撃は長足の進歩を見せている。
【失格】
・レイノルズ 40点 まあ、もっているもの通りだろう。メジャーで勝てない理由がよくわかった。
・炭谷 40点 彼に預けた西武のホームベース。9年経ってこれなら、再考すべき時期。
・脇谷 40点 巨人時代に比べて、危機感の薄い顔をしてプレーしている。
・熊代 30点 彼も実力相応。千載一遇のレギュラーチャンスを取り逃がす。伊原以外なら使われない。
・ランサム 20点 とっとと帰国してほしい。
・岡本 20点 期待されたが、実質2年目のジンクスを払しょくできず。
・金子 10点 レギュラーには遠い存在。チームに新顔現れれば、控えクラスの選手。
・秋山 10点 すべてが狂って、レギュラー落ちの危機。彼の野球人生は今年次第か。
・中村 20点 チームリーダーとしての自覚を著しく欠く。やはりこのようなチーム状況としては、彼は生きない。チームリーダーと呼べる選手がいて、気楽に打てる立場のチームに行けば、何度でも本塁打王を取れる可能性は大。