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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

岸ノーヒッター  エースの系譜

2014年05月05日 | プロ野球

埼玉西武ライオンズ。

35年ぶりの体たらくに、
かける言葉もないほどであったファンに、
久々の明るいニュースが届きました。

エース・岸のノーヒットノーラン達成です。

このノーヒットノーラン、
パ・リーグでは、
2012年のオリックス、西投手が達成して以来の、
今世紀に入って2度目の快挙です。

西武ライオンズとしては、
85年の郭泰源、96年の渡辺久信以来3度目。

DH制が敷かれているパ・リーグでは、
なかなか達成することができない記録です。

昨日の岸のピッチング。

残念ながらCS以外では中継がなかったので、
ワタシは視聴できず。

途中経過をチェックしたところ、
岸がノーヒットで抑えてているとわかり、
それからはラジオで中継をかたずをのんで見守っていた、
ということでした。

昨日に限らず、
今季の岸の投球は、
なかなか素晴らしいものです。

味方がほとんど援護をしてくれない中、
『剛球』とも呼べるほどのキレキレのストレートを中心に、
ほとんど相手の打線を機能させないピッチングを見せてくれています。

『これぞエース』
という投球ですね。


岸のストレート。

球速は140キロ台前半が多いのですが、
実際に近くで見ると、
その投球は『凄み』を感じさせてくれる『プロの球』です。

高校野球や大学野球の速球派が145キロとか150キロ前後とか、
そんな球を投げることが結構ありますが、
(特に神宮の球速表示の時)
実際に見ていると、
『岸の球の方がよっぽど速く見える』
のは事実。

だからこそ、
相手選手をして『ストレートがえぐい』
と言われているのでしょうね。


さて、
昨季、今季と『エース』と呼ばれる岸投手。

だんだん『名が実を作る』状況になってきて、
いい投手になってきています。

本人や首脳陣は、
『大事なところで勝てない』
と言いますが、
ワタシは数年前から、
『エースは岸』
と思っています。

それぐらい素晴らしい球を投げるし、
決して『勝負弱い』とも思えないんですよね。


ところで西武ライオンズ。

球団創設以来、
【エース】という称号は、
東尾投手が長く背負っていました。

しかしワタシは、
この東尾のエースの称号、
どうにも違和感がありましたね。

『毎年安定してそこそこ勝ってくれる』
とは思っていましたが、
『これぞエース』
というピッチングは、
あまり見たことがありませんでした。

その当時、
パ・リーグの『エース』と呼ばれる投手は、
阪急・山田、近鉄・鈴木に始まり、
ロッテの村田など、
とにかく『相手をねじ伏せる』凄みのある投球を見せてくれる投手が目白押し。

その彼らに比較すると、
東尾は何だか『エースと呼ぶにはなあ・・・・・』
と思っていたのは事実です。

勝手な思い込みですが、
パ・リーグのエースというのは、
いつの時代も『すげえ』と思わせるピッチングを見せてくれる存在・・・・・
と思っていました。


私が考えるパのエースとは、

山田・鈴木・村田から、
近鉄・野茂、
西武・松坂、
日ハム・ダルビッシュ、
楽天・田中

と続いていきます。

どの『エース』達もすごかった。

そのピッチングを見るだけで、
ドキドキわくわくさせてくれる存在でした。

そして、
リーグに最低一人は、
そんなピッチングを見せてくれる存在が一人はいた。

それこそがパ・リーグと思ったものです。


そんなパ・リーグの中にあっては、
西武は結構【総合力】で勝負するチームという印象がありますね。

エースは不在だが、
総合的な投手陣のレベルは高い・・・というタイプのね。

西武でエースと呼べる存在は、
松坂ぐらいでしょう。

一時期の渡辺もそういう存在になりそうでしたが、
そのピークの時代はわずか3,4年ぐらいでしたので、
【本物のエース】と呼ばれることはありませんでした。

その当時2枚看板と呼ばれることが多かった工藤は、
不思議なことに『エース』と呼ばれたことは一度もないですね。

そんなチームとしてのエースの系譜を経て、
去年・今年と岸が何か一皮むけたという状態になってくれそうで、
期待してしまいますね。

あとは実績を積み重ねていくだけ。

正直、
SBの打線、守備をバックに投げれば、
岸の成績は今の1.5倍増ぐらいになる気はするんですが、
自ら選んだ西武というチーム。

ここで輝いて、
チームを上に引き上げていってほしいと思います。

期待していますよ、岸投手。

それにしても、
こんな岸のナイスピッチングを見たすぐ次の試合で、
ふがいなく負けてしまうというのが今年の西武の、
西武たるゆえんでしょうね。

球場では最近、
『伊原(監督)辞めろ~』
のヤジが飛び交っているようです。

その野次を受けて、
伊原監督の眉間のしわがどんどん深くなり、
試合後のボヤキがさらに辛辣さを増しているようです。

どこまで持つの?
この今年のチーム。

なんだか、
シーズン終了を待たずに、
『代理監督』
が指揮をとっている気がするなあ・・・・・・なんだか。



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