昨日は特に見るスポーツもありませんでしたね。
ということでタイムスリップする映画を見ていたのですが。。。。
映画の設定と同じように、
40年前の世界に戻ったとしたら、
その時からスポーツのとりこになっている若いワタシに教えてあげたい。。。。。
なんて思って頭の中を整理していると、
ホント、
この40年ぐらいで、
スポーツの世界(特に日本のスポーツシーン)は、
劇的に変わりましたね。
仰ぎ見るような、
そして絶対にムリだと思っていた様々なことが、
実現しているんですねえ、驚くほどに。。
ああ、あの頃のワタシに、
そしてみんなに、
教えてあげたいなあ。。。。
まず野球の世界では。。。。。
広島、阪急、近鉄などが出てきて、
巨人一辺倒の時代から変革するような、
戦国時代の様相を呈していたこのころ。
新興球団の西武ライオンズも、
ようやくこれから強くなろうとする時期でした。
「野球の世界も、大きく変わったよ!」
「どんなふうにかわったの?」
「なにしろ、これまでは大リーグなんて夢の夢で、マッシー村上がちょこちょこと活躍するぐらいが関の山だったけど。。。。
いまやメジャーリーグのMVPになった選手が二人、ワールドシリーズのMVPや、新人王になった選手もいるよ。
さらにベーブルース以来の投打で活躍する“二刀流”の選手が出てきて、その選手はなんと、投げては160キロを優に超える速球を投げ、打っては40発以上のホームランをかっ飛ばすすごい選手なんだ・・・・・」
「そいつはすごい!」
サッカーの世界も劇的に変わりましたね。
何しろその頃の日本のサッカー、
まさに底辺の時代。
メキシコ五輪銅メダルのバブルも去り、国立で試合をしても2,3000人の観客が関の山という時代でした。
もちろんワールドカップ出場なんて夢のまた夢。
アジアの最終予選に出るのもままならないような時代でしたから。
それが。。。。。
「サッカーは、今やワールドカップの常連だよ」
「え~っ、信じらんない」
「いまや日本代表の選手のほとんどは欧州の主要リーグで活躍していて、ワールドカップでの狙いは8強入りだよ」
「そりゃあすごい。で、日本のリーグは?」
「新たにできたプロリーグで、日本全国にプロのチームがあって、どこもほぼ毎試合満員の渇客を集めるよ」
「ちょっと想像できないね」
ゴルフの世界はもっとすごい。
何しろ「絶対に届かない雲の上のトーナメント」と思われていたマスターズを、
松山英樹が勝ってしまうんですから。
あの頃はジャンボが全く海外では見る影もなく、
青木が世界の舞台で1勝をしたのが奇跡と言われていた時代。
「ゴルフは一体どうなっているの?まさか、マスターズを勝つ日本人が出たりはしていないよねえ・・・・・」
「いやっ、日本人がマスターズを制し、あのグリーンジャケットを身にまとったよ。女子でもメジャー大会制覇の選手が出て、男女ともにアメリカのPGAツアーで活躍する選手がてんこ盛りだよ」
同じくテニスでも、あの頃はまだ福井、神和住がつなぎのテニスで日本のトップに君臨していて、世界で活躍する選手は皆無。そんな時代でしたが。。。。。
「テニスはどうなの?ボルグやマッケンローに対峙できるような選手は出たの?
「うん、これもすごい選手が出て、メジャータイトルこそないけど、メジャーの決勝、4強などの常連になって活躍したんだ。そして女子では、メジャータイトルを取っただけではなく、ランキング1位になる選手まで出現したんだよ。」
「へ~~~~~っ」
ラグビーの世界は、まだこの頃は世界に目が開かれていない世界。
ワールドカップも行われていないし、テストマッチもまばら。ラグビーといえば、スクールウォーズの世界と早明戦に代表される大学ラグビーが思い出され、国立、花園で完結するものと思われていましたが。。。。。。。
「ラグビーはどうなったの?」
「ラグビーは広く世界に開かれるスポーツになって、日本も急激にその力を伸ばしていったんだ。
そして、少し前には日本でワールドカップが行われて、日本は見事に8強入り。日本全土を大いに沸かせたものなんだ。いまや日本のFW陣は、スクラムでイングランドやらオーストラリア、オールブラックスなんかも押し込んでしまうほどのすごさを持っているんだよ。信じられる?」
「にわかには信じられないね。小さくてすばしっこいのが日本ラグビーの特徴だからさ。どうやって強化したの?」
「日本の監督に世界の名将がやってきて基礎を作ってくれて、そしてリーグ戦も激烈だから、どんどん成長していってるってことさ」
「すごいね。リーグってどんな感じ?」
「今や世界の名プレーヤーがこぞって日本のリーグに来てくれて、すごいプレーを毎試合見せてくれるようになったんだよ。
「そいつはすごい!!!」
40年前には考えられなかったこととしては、
バスケの世界でも「日本人は絶対にムリ」と言われていたNBAの主力として日本人選手が活躍しているし、
女子はなんと五輪で銀メダルを獲得したという事もあって、
確実にバスケブームが訪れています。
陸上の男子4継では、
日本が世界制覇まであと一歩と迫ってきてもいます。
「オリンピックとかはどうなの?」
「ああ、オリンピックでは、なんといっても陸上の4継で、日本が金メダルを獲るかもしれないなんていわれたんだよね。前のオリンピックではメダルも取っていたし。。100mの決勝どころか、その舞台にも長らく上がれなかった日本の陸上短距離陣、頑張ってんだよねえ。。。。4継のバトンパスの技術、あれは工業製品などの【ニッポンの技術】とかぶるものがあってさあ、その技術の粋を集めて相手を振り切るっていうところに、【ニッポンらしい戦い方で世界に伍する】真髄を見るんだよねえ。。。。」
「へえ、すごいね」
「そうなんだ。そして日本は、2度目の東京五輪では27個もの金メダルを獲得して、あのドイツやらロシアやらを抜いて、なんと世界第3位だったんだよね。もう立派なスポーツ大国と言っていいかもしれないよ。」
「そうなんだ~。感心するね」
そして最後はボクシング。
村田諒太が、ミドル級の世界チャンピオンとなって、世界最強と言われた男に果敢に挑戦し、そして井上尚弥は、全階級の中で最も強いといわれるランキングPFPで、軽量級ながら堂々とトップを狙う位置に君臨し続けています。
これも40年前から考えると考えられないこと。
当時は具志堅の全盛期で、
その前のチャンプ、大場でありガッツ、そして輪島など、
「心に残るチャンピオン」はたくさんいましたが、
世界のビッグネーム、アリ、フォアマン、フレージャーにミドル級のレナード、ハグラー、ハーンズ、デュランなどはまさに雲の上の存在で、
軽量級中心の日本勢は戦う術すらありませんでした。
しかしいま。
この「世界の冠たる」ボクサーにも、
日本人ボクサーが果敢に挑戦し、時には破るという姿も目にすることができます。
これも考えたらすごいこと。
まさに隔世の感がありますね。
こうしてみると、
本当に40年という時の経過とともに、
日本のスポーツが著しい成長を遂げてきたというのが、
何だかわかりますね。
戦後新たにテイクオフした日本という国にあって、
40年ほど前はようやく上昇気流から水平飛行に移ったぐらいの感じの時代でした。
そしてその水平飛行に移った中で、
スポーツという世界は「スポーツ文化」をはぐくんできて、
その競技力が著しく向上していったという感じです。
歴史を振り返ってみると、
まさに「隔世の感」があるというのが実感。
その当時「ありえないこと」とされていたことが、
まさに今「目の前にあること」になっています。
これから40年。
その時になって歴史を振り返ってみると、
今という時代は、
どのように未来の人に語られていることでしょうか。。。
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