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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

”古豪・高松商”華麗に復活!  秋の全国NO1だ!

2015年11月18日 | 高校野球

≪明治神宮大会≫  ~神宮~

【高校の部・決勝】

高松商(四国) 〇 8-3 ● 敦賀気比(北信越)


明治神宮大会の高校の部。

激戦が予想されましたが、
四国代表の高松商が、
今春の選抜覇者、敦賀気比を後半一気の逆転で破り優勝。
四国に『明治神宮枠』を持ち帰りました。

四国勢の明治神宮大会制覇は2006年の高知以来。

それにしても、
高松商の乗りに乗る強打が、
敦賀気比の好投手・山崎を最後に飲み込みましたね。

初戦の札幌第一戦、
そして昨日の準決勝、大阪桐蔭戦と、
いずれも相手チームの先発がエースではなかったためまだまだワタシは高松商の打線の”真価”が問われてはいないと感じていましたが、
決勝の後半に敦賀気比のエース・山崎を一気に打ち崩した攻撃は見事でした。

山崎投手が疲れからか完全に球が上ずり、
抑えの利かない状況になっていたのは確かですが、
高松商はこの好機を見逃さず、
四球や相手エラーに巧みなバントや足攻を絡めて一気の攻めを展開しました。

その鋭さは、
優勝に値する見事なものでした。

高松商と言えば、
近年の四国勢の『地盤沈下』に足並みを合わせたように、
ずっと甲子園に姿を見せることができない状況が続く【古豪】という位置付けの学校。

四国の中でも、
伝統の【四国四商】は、
新興の私学勢力に押されて、
どんどんとその存在感を失っていました。

徳島でこそいまだに公立勢の優位が続いていますが、
他の3県は完全に私学優勢の時代にあって、
四国四商、とりわけ高松商と松山商の苦戦は、
地元のオールドファンを嘆かせていたと思います。

高松商は、
ワタシの中では完全に『昭和50年代までに活躍したチーム』の位置づけ。

90年、96年に『かつての残り香』のような活躍はあったものの、
すでに全国的には【古豪】と呼ばれて久しい存在でした。

そして、
かつては野球王国として名をはせた香川県も、
この高松商の衰退とともに力を落としていったかのように、
近年『全国で戦えない』レベルになっていたといっていいでしょう。

野球に対する思いは強く熱い四国のこと、
悔しさで歯ぎしりすることが多かった、
近年だと思います。
(おまけに先ごろ、香川県から久し振りに高校からドラ1で巨人に入った松本投手の無期限出場停止処分などもあったので、暗澹たる気持ちだったことでしょう)

何しろ高松商は、
第1回選抜高校野球大会の優勝校です。

その復活を心待ちにしていたファンの数は、
数えきれないほどでしょうね。


今年の秋季四国大会。
高松商が優勝したと聞いて、
『へ~復活だなあ』
と思ってはいましたが、
同時に『今年も地区レベルが高くないってことか?』という気も、
あったりはしました。

当然高松商が、
この明治神宮大会で優勝に絡んでくるなんて、
ほとんど考えたこともありませんでした。

しかし、
組み合わせに恵まれた(相手がエースを先発させない試合が連続した)ことはもとより、
初めてと言ってもいい全国レベルの大会でも、
選手が臆することなく自分たちの力を発揮したということで、
優勝まで上り詰めたということに、
驚いています。

この大会で優勝したとはいえ、
来春の選抜大会で高松商を優勝候補に挙がるとは言えないと思いますが、
いずれにしても【古豪復活】の秋となった高松商に、
最大級の賛辞を贈りたいと思います。

そして、
華麗に名門校を復活させた中学野球界の名将・長尾監督のチーム作りに、
とても興味がありますね。

この秋、
高松商が破ったチームは、
今治西(愛媛)、済美(愛媛)、明徳義塾(高知)、大阪桐蔭(大阪)、敦賀気比(福井)ら、
まさに『音に聞こえた全国強豪校』ばかり。

自信を持って、
そして過信にならずに、
春の選抜大会に向かっていってほしいと思います。

高松商のユニフォームは、
この明治神宮大会で本当に久しぶりに目にしたのですが、
やっぱりこの伝統のユニフォームは甲子園がよく似合う。

何しろ、
第1回選抜高校野球の優勝チームですよ。

持っている伝統が違いますからね。

そして明治神宮枠は、
四国地区に渡ることになりました。

これで四国の3校選出は確定。
例年の傾向から言うと、
四国3校、中国3校と振り分けられると思いますが、
今年のレベルから言うと、
四国4校、中国2校でもいいのではないかという気もしてきます。

四国の4強敗退校が済美(愛媛)と土佐(高知)。
中国の4強敗退校は如水館(広島)と開星(島根)。

このうち多分、
済美は決定だと思われます。

残る土佐、如水館、開星の争いです。
地域性から言うと土佐は落ちるのですが、
試合内容などから見ると、
土佐を選んでもおかしくないような気がしますが。。。。。。。

ワタシが単純に土佐が好きだから、
そう思うのかもしれませんがね。

一度は四国大会準決勝敗退であきらめかけた選抜ですが、
この高松商の頑張りで、
一縷の望みは出てきた・・・・・・・やに感じています。

ということで、
今年も明治神宮大会が大団円を迎えました。

来春の選抜まで、
しばし高校野球界は休息の期間に入ります。

ひと冬越して、
どこが『見違えるような』成長を遂げているのでしょうか。

春が来るのが待ち遠しい、
高校野球オヤジなのでした。


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