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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

WBCの選手が決まったことより、バースとラミちゃんが殿堂入りしたことの方がずっと大きなこと。

2023年01月17日 | プロ野球

プロ野球は新人の合同自主トレが始まったニュースが流れてきましたが、
張り切りすぎてけがをすることが無いよう、
頑張ってほしいと思います。

WBCも全出場選手が決まりましたね。
疑問があるとすれば・・・
まあさほどはないのですが、
やっぱり田中マーくんは選ばれなかったのか・・・・という事と、
巨人・坂本が外れて、
内野では西武・山川が選ばれたことぐらいかな。

個人的な見解ですが、
山川って、
国際試合では一番使えないタイプの選手じゃないですかね。
どこで使うつもりなんだろうか。

むか~し、
北京五輪でGG佐藤が選ばれた時ぐらい、
いや~な感じがしています。

まさか守らせることはないよねえ。。。

基本的には、
今回のWBCは本当のドリームチームが出来上がりそうなので、
楽しみにしていますが。。。。


さて、
それはさておき、
今年の野球殿堂入りの発表がありましたね。

元阪神のあのバース、
そして日本だけで2000本安打を放ち、
さらに監督としても日本シリーズ出場を果たしたラミレス、
そして作曲家の古関裕而二さんが選ばれました。

古関裕而さんは、
言わずもがなの人で、
朝ドラ「エール」に描かれていましたが、
「栄冠は君に輝く」や「六甲おろし」「闘魂こめて」など、
今でも野球ファンが日常口ずさむ歌をたくさん作った人ですから、
野球への貢献の高さは非常に高いものがあります。

これまで殿堂入りしていなかったのは、
他の業界での殿堂入りなどが足かせになっていたのかもしれませんね。
5度目の挑戦だったそうですから。

ラミレスはもう、
野球界への貢献度の高さという面では、
他の外人選手には類を見ないほどの高さです。

何しろ日本だけで2000本安打を放ち、
さらに監督として名を残しているんですから。
まだ40代と若いのですが、
これからどう進んで行くのか、
本当に興味がありますね。


さて、
そしてバースです。

我々の世代には「あの」バースです。

本当に「突き抜けた」野球選手というのは、
なかなか存在しないですし、
そのプレーを見る機会に恵まれたことを「ああ、同じ時代に生まれていてよかった」
なんて思う選手には、
なかなか会うことはできません。

新世紀になってからは、
イチロー、大谷、そして村上の3人が、
そんな選手だとワタシは思っています。

イチローの走攻守の素晴らしさ、
大谷の突き抜けた投打、
そして村上のすごさ。

しかし、
阪神を優勝に導いた1985年、
そしてその翌年、
バースの残したインパクトは、
「日本野球史上最高」だと言って差し支えないと思います。

まさに「どこに投げても打たれる」バットコントロールの素晴らしさと、
規格外のパワー。

両年ともに126試合しか出場していないのに、
85年 .350 54本 134打点 出塁率 .428 OPS 1.146
86年 .389 47本 109打点 出塁率 .481 OPS 1.258

なんという凄い成績。

しかもバースは、
鈍足で知られていた選手ですから、
ほぼ内野安打はないので、
どれだけヒットを放っていたか。。。。。。。。

ちなみにこの両年、
パ・リーグでも落合が2年連続三冠王に輝きました。
その成績は以下の通り。

85年 .367 52本 146打点 出塁率 .481 OPS 1.244
86年 .360 50本 116打点 出塁率 .487 OPS 1.232


この時代。
セ・リーグでは巨人、パ・リーグでは西武が毎年のように優勝しリーグを引っ張る存在でしたが、
個人的にはこのバースと落合のすごさが、
本当に際立っていた感じでした。

バースも落合も、
技術だけでなくそのたたずまいもまさに「ザ・プロ」という感じで、
本当にオーラを発しているような存在でした。

二人ともが競い合うようにすごい記録を打ち立てて、
しかし二人とも淡々と、
日々の試合に出場して、そしていつも打つ・・・・・・
そんな感じでした。

バースも落合も、
何度も言いますが、
足の速い選手ではなかったので、
とにかくボールにコンタクトする力が飛びぬけていて、
その技術とパワーには舌を巻いていました。

バースは、
88年には阪神球団ともめて、
その結果解雇されてアメリカに帰国してしまうという、
本当に信じられないような最後で日本を去っていってしまいました。

あれだけ貢献した「史上最強の打者」に対して、
阪神というのはホント・・・・・・・。
何度もワタシは思ったものでした。

案の定バースを解雇して以来、
替わる外人はみんなダメダメで、
85年の超強力打線が幻のように、
打てないチームになっていってしまいました。

しかも覚えているトラブルの原因は、
重い病を患った息子ザクリーくん(なんで名前まで覚えているのか、自分でも不思議なのですが…)の看病のため、
米国に帰国したのを阪神球団が許さなかったというものと記憶しています。

今の時代では考えられないことですが、
昔は日本全体に「仕事に穴をあけることは、たとえ親の死に目に会えなくても許されない」という空気が、
充満していましたからね。
バースはアメリカ人ですから、
全くこの日本の考え方、理解できなかったでしょうね。

そんな感じで日本を去ってしまったからなのか、
あるいは実働が5年余りと短かったからなのか、
あの「最強打者」が野球殿堂する話、
なかなか上がってこなかったと感じています。


しかし、
時代も変わりました。

バースが野球殿堂入りしたのは、
確実に時代が変わったという、
証左のような感じがしています。

そして、
同じ時代に画面越しにその最強のバッティングを眺めていた身としては、
本当にうれしいことです。

これからもお元気で。
たまに顔を見せてくださいよ。

おめでとうございます。




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