新大関・把瑠都の誕生で幕を開けた大相撲夏場所。
途中"野球賭博疑惑"などもあり、
何か落ち着かない様子でしたが、
最後は角界を引っ張る二人の力士が、
しっかりと場所を締めてくれました。
全勝優勝を飾った、
横綱・白鵬。
素晴らしいの一語につきました。
今場所目立ったのは、
相手に相撲をやらせておいて、
どっしりとそれを受け止めて最後はしとめる、
という"まさに横綱相撲"の取り口でした。
昨日の日馬富士戦も、
相手得意のツッパリの攻防にわざわざ付き合い、
『その取り口でも俺のほうが強いぞ!』
というのを見せ付けたような勝ち方でした。
まさに、
天晴れ!というしかありません。
さて、
連勝記録が32まで伸びました。
なんとなく、
千代の富士が52連勝したときの雰囲気に、
近づいてきましたよ。
来場所また全勝優勝すると、
この連勝は47まで伸びます。
そうすると、
世間の耳目を集めて、
いい意味で相撲が注目されることになります。
既に大横綱の風格を備え、
その強さは"並ぶものなし"の白鵬。
どこまで連勝が伸びていくのか、
本当に楽しみです。
そしてその白鵬以上に大歓声をもって迎えられたのが、
大(だい)大関・魁皇です。
幕内通算1000勝。
物凄い記録ですね。
コツコツと積み重ねた勝利が、
この4ケタというとてつもない記録です。
通算1位は千代の富士の1045勝。
このままいけば、
来年の今頃に、
前人未到の記録達成となります。
とにかく、
今の魁皇は”角界の星”。
そして最近は"中年の星"ともいわれています。
ワタシは魁皇の大ファン。
というか、
歴代の”高齢まで頑張って土俵を勤めた”力士は、
全部ファンでした。
寺尾然り、
安芸の島然り、
高見山然り。
そしてそれらの”お相撲さん”の本当の偉大さは、
彼らが引退して、
初めてわかるのです。
引退した次の場所、
彼らの姿が土俵にないことに、
本当の意味で気づかされます。
そのときの寂寥感ったら・・・・
言葉では表せません。
魁皇もいつか引退するときが来るのはわかっているんです。
そして、
そのときが確実に近づいているのも。
しか~し、
いつまでも彼の土俵を見ていたい、
それがワタシの偽らざる気持ちですね。
頑張って、
体が続く限り現役を張り続けてください。
そして白鵬関。
どんなに強くても、
あなたの相撲は見ていて楽しい。
いつまでも勝ち続けてください。
やっぱり、
土俵上で相撲が盛り上がるのって、
いいなあ~。