夏の甲子園は、
昨日も予定通り4試合が行われました。
第2試合からは、
いよいよ各チーム2試合目の戦いとなりました。
初戦から間が空く中、
どのような調整をして2試合目に臨んできたのでしょうか。
第1試合は接戦となり、
石見智翠館が”無失点エース”山崎琢の粘りのピッチングと宮本の値千金の勝ち越し2ランで、
弘前学院聖愛との激闘を制しました。
実力互角の接戦は、
見ていてとても面白かったですね。
ところでこうした接戦の中、
試合を決めるのはしばしば「鍛えられた走塁」だったりします。
弘前学院聖愛は各自がしっかりと考えて試合を進めていくチームだという事でしたが、
やはり全国大会に来ると、
走塁の精度というか抜け目なさというか、
そういったところが強豪と言われるチームと少しだけ違うなあ・・・・・
そんなことを思いながらこの接戦をものにできなかった姿を見ていました。
このあたりを鍛え上げてくると、
最もっと全国の舞台で大きなことをやるチームになってくるのではないかなと思いました。
地域に根差したチーム作りをして、
地元に愛されるチームだという事です。
津軽球児の捲土重来、
楽しみにしています。
第2試合は30年にわたって浦和学院を率いてきた森監督がこの大会を最後に引退を表明している中、
盟友でもある日大山形との試合となりました。
森監督は若くして就任した90年代から00年代初頭にかけて力のあるチームを作って何度も頂点を狙いましたが、
その都度跳ね返されてそれから10年ほど、
甲子園に出場すれども勝てない年が続き、
苦労の多かった監督生活だったと思います。
その苦労は10年代に入って実を結び、
12年の選抜8強を皮切りに、
13年春小島投手を擁しての選抜を制覇。
初めて栄冠を手にしました。
その後は次第に、
力を伸ばしてきた花咲徳栄に「埼玉のキング」の座を奪われましたが、
今年監督として最後の年に甲子園にコマを進めることができ、
有終の美を飾ったと言えるのではないでしょうかね。
浦和学院と言えばしっかりしたエースを作って守りを固めるチームというイメージがありましたが、
秋から監督に就任する森監督の息子である新しい森監督。
どういうチーム作りをするのか、
楽しみです。
まあ、昨日の試合は、
埼玉出身者としてはなんだかもやもやが残る戦いぶりだったですけれどもね。
第3試合も日本航空と新田が、
最後までわからない試合を繰り広げてくれて、
なかなか面白かったですね。
日本航空は、
打球の直撃を受けたエースの状況が、
気になるところですね。
第4試合はネームバリューのあるチーム同士の激突、
智弁学園vs横浜でした。
関東近辺ではまだまだ横浜のネームバリューは絶大なので、
『横浜が勝つのでは』的な報道も多かったのですが、
ワタシは試合が始まる前から今年の両チームの間には大きな力の差があるのではと思っていました。
そして試合が始まってみると、
序盤からその力の差が思ったよりも大きいという事が、
見て取れましたね。
智弁は打線が本当にしっかりと球をとらえるという事にかけては大会随一だと思いますし、
エース西村クンのピッチングも見事。
終盤少し捕えかけられる場面も見られましたが、
まずは力で横浜打線に付け入るスキを与えませんでした。
しかもベンチには剛球を投げる小畠クンも控えていましたので、
3点を取った時点でほぼ試合は決まりだろうという盤石な戦いぶりでした。
それにしても今年の智弁の充実ぶりは、
際立ちますね。
ひょっとしたら大阪桐蔭よりもいいかも。。。。。。
そんなことを思っています。
「大会3強」はやはり、大阪桐蔭、智弁学園、智辯和歌山の近畿3強で決まりでしょう。
準々決勝まで直接対決がなければ、
4強のうち3つはこの3校で決まりかなあと予想しています。
横浜は、
正直に言うと今日の試合、
勝ち目はなかったのではないかと思います。
しかし厳しいチーム状況の中、
今年のこのチームで甲子園をつかみ取った村田監督の采配は見事だったと思います。
今後の活躍が期待されますね。
それにしてもこの状況、
昭和53年、
1年生エース愛甲に1年生核弾頭・安西がセンセーショナルにデビューしてきた年と恐ろしいほど酷似していて、
今後が楽しみです。
前の記事でも書きましたが、
あの時も神奈川の「東海大相模1強時代」に終止符を打って出場し、
1年生エース愛甲は初戦で快投。
1年生トップの安西は初戦でホームランを叩き込み、
敗れた2戦目は相手投手を攻略できずに完封負け。。。。
何と負け方まで酷似とは、
恐れ入りました。
2年後の全国制覇目指して、
神奈川で研鑽を積んでください。
左腕エース杉山クン、
そして初戦サヨナラアーチの緒方クン、
君たちは愛甲―安西コンビになれるはず。
頑張ってね。
ということで、
今日もこれから甲子園が始まります。
うれし~~~~。
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