神奈川の夏 日本の夏

ワールドカップが終わると同時に、
高校野球が始まりました。

全国で熱い戦いが繰り広げられている甲子園予選。
ここ神奈川でも、
ついに１１日の日曜日に開幕しました。

神奈川県の高校野球は、
とってもとっても熱い！
多分高校野球熱ということでは、
日本でも１・２を争うのではないでしょうか。

夏の準決勝以降は、
横浜スタジアムが満員札止めとなることも珍しくなく、
日頃ベイスターズの試合を見慣れている人には、
『これがあの横浜スタジアムなのか』
とその熱気に驚かれること必至の熱い戦いです。

神奈川の高校野球ファンの間では、
『神奈川大会の方が甲子園よりずっと面白い』
というのはお約束。
甲子園は、
まあおまけみたいなもんです。

ここまで神奈川の夏が盛り上がってきたのって、
やっぱり松坂のいた横浜が出た９８年ぐらいからだと思いますね。

その前から一部のコアなファンに人気はあったものの、
近年の盛り上がりは”異常”ともいえるぐらいのもの。

しかし、
一度見始めたらやめられなくなります。
それほど熱い戦いです。

そういえば、
２年前の９０回大会には、
神奈川大会は南北に分かれて２校甲子園に代表を送り込みました。
横浜と慶応がそれぞれ出場して、
全国でも大活躍をした年ですが、
神奈川の高校野球ファンの間では２校出場をあまり歓迎する雰囲気はありませんでした。
『夏の神奈川NO1が決まらないじゃないか』
『神奈川大会が分断されちゃった』
というのがその理由。

う～ん、
『神奈川の頂点』をかける戦いのほうが、
やっぱり盛り上がりますもんね。


例年準々決勝以降のシード激突になってくると、
本当に『しのぎを削る』戦いが繰り広げられるのが神奈川大会。

ちなみに決勝は、
こういうことになっています。


【過去１０年の決勝】
０９年　　　　　横浜隼人　６×－　５　 桐蔭学園
０８年（南）　　　　横浜　　８　－　２　　横浜創学館
　　　 （北）　　　　慶応　　９　－　６　　東海大相模
０７年　　　　　桐光学園１０　－　８　　東海大相模
０６年　　　　　　　横浜　１５　－　７　　東海大相模
０５年　　　　　桐光学園１１　－　５　　慶応
０４年　　　　　　　横浜　１２　－　０ 　 神奈川工
０３年　　　　　横浜商大　７　－　２ 　 横浜　
０２年　　　　　桐光学園　２　－　０　　東海大相模
０１年　　　　　　　横浜　１０　－　７ 　 桐光学園
００年　　　　　　　横浜　　５　－　３ 　 桐光学園　


傾向としては、
ここまで６～８試合勝ち抜いてきているチーム同士、
打線の状態がMAXまで上がってきていることもあって、
まず打ち合いの試合になります。

各チームとも好投手をそろえていますが、
それでもノーガードとも言えるような打ち合いになっていくのが、
神奈川県の高校野球ともいえましょう。

余裕で県大会を制したのは、
松坂時代の横浜ぐらいしか記憶にありません。

その分疲労が取れずに（特に投手）、
甲子園の舞台でその真価を発揮できないことも多いのですが、
それはそれでいいじゃないか、
とワタシは思ってしまいますね。

昨年だって、
横浜隼人といわれたら、
甲子園での戦いよりもまず真っ先に浮かぶのは、
神奈川県大会の準々決勝・横浜戦であったり、
決勝・桐蔭学園戦です。

また、
横浜スタジアムというのは、
そういう大激戦がよく似合う球場ですね。


さて、
日曜日の開会式、
久しぶりに見ることが出来ました。
（何年ぶりか思い出せないくらい久々でした）

入場行進は、
昨年の４強から今春の１６強（シード校）が先に入場し、
その後は組み合わせ順に入ってきます。
最後は開会式後の第１試合を戦う両チーム。
神奈川独自の、
よく考えられた入場行進ですね。

今年は参加校が１８６校で全国一の出場校数という称号は愛知県に明け渡しましたが、
１校ずつ入場してくるその各校、
よく手が振れて足が上がっているチームが多く、
【さすが神奈川だな】
という思いを強くしました。

今年は例年どっかりと座る【本命】の強豪はいませんが、
上から２０チームぐらいにはチャンスがあると言われる激戦です。
どこが勝ち上がってくるのか、
これから３週間近くは、
毎日楽しくなってきますね。

ワタシにとっては、
高校野球の神奈川大会が始まると、
『あ～今年も夏がやってきたなあ』
と思ってしまう、
夏の風物詩です。