~日刊スポーツより~
大相撲の第64代横綱を務めた米国ハワイ出身の曙太郎さんが心不全で亡くなっていたことが11日、分かった。54歳だった。
寂しいニュースが飛び込んできました。
あの64代横綱・曙が、
11日に亡くなったという事です。
54歳での死は、
ワタシよりも年下なだけに、
本当に寂しいものです。
曙といえば、
やっぱり若貴とワンセットで、
この時代を盛り上げた相撲界の大功労者として語られますね。
曙、若乃花、貴ノ花、そして魁皇が入門した昭和63年は、
「花の六三組」としてつとに有名です。
相撲界では何年かに一度、
名力士が揃う入門の年があり、
これまでも「花のニッパチ組」(昭和28年生まれの力士。北の湖、若乃花(2代目)、麒麟児ら。)
「花のサンパチ組」(昭和38年生まれの力士。北勝海、小錦、寺尾、双羽黒ら。)
なんて言われましたが、
この六三組は生まれ年ではなく、
初土俵を踏んだ「同期力士」の意味です。
若花田、貴花田が入門前からテレビに追われていた関係で、
何度も入門時の様子など、見ることができましたね。
そのなかで、
若貴(特に貴ノ花)の強烈なライバルとして浮上したのが、
この曙太郎です。
ワタシも若乃花、貴乃花を応援してはいたのですが、
曙は【曙太郎】というフルネームが好きで、
なんだか全く嫌いではなく、
むしろ応援していました。
ワタシは小錦は残念ながらあまり好きではないのですが、
曙、そして武蔵丸は、
ハワイ出身の力士の中でも、
応援していました。
曙はホント強くて、
何度も貴乃花にいいところで煮え湯を飲ませたのを、
昨日のように覚えていますね。
二人の対戦は、
ほんと毎回、
手に汗握るものでした。
変な駆け引きもない、
本当に力と力の勝負で、
平成の世に光をともすようなすごい戦いでしたね。
若乃花との対戦も、
強烈なパワーで来る曙と、
まさに牛若丸のように土俵狭しとかわす若乃花の、
心に残る戦いでした。
今も大相撲は面白いですが、
あの頃もホント、面白かったですね。
チケットはまさにプラチナチケットで、
なかなか手に入らなかったことをよく覚えています。
ハワイ出身だけに、
ハワイ在住の日系人の間でもホント人気者で、
よくラジオなどで日系人が曙、武蔵丸などの話題をしていたのを思い出します。
そういえば曙は、
ハワイ出身力士第1号の高見山が師匠の東関部屋でしたから、
日系人のおばちゃんもよく「ジェシー(高見山の本名)のところのチャド(曙)は・・・・・」なんてよく言ってましたっけね。
そんな曙も、
膝を悪くして引退。
そしてその後は、
驚天動地のK-1電撃参戦でわかせてくれました。
ボブ・サップvs曙の決戦は、
そりゃあもう、
盛り上がりまくりでしたもんね。
そして曙がKO負けした姿には、
心がずきんと痛みました。
まあその前に、
全身TATOOの姿の曙に、
いたく驚いたというのもありましたね。
その後しばらくはプロレスで活躍していたんでしたっけ?
確かインリン・オブ・ジョイトイあたりと、
お茶らけてプロレスやっている姿なんかが、
頭に浮かんできますけど。。。
あの頃の看板力士、
貴乃花、若乃花、曙、小錦・・・・・・・
み~んな相撲界には残らずに、
惜しまれながらもどっかに行っちゃいましたよねえ。
あの頃は報道のされ方も異常でしたので、
その波にのまれたっていう感じでしょうか。
一番相撲が盛り上がっていた頃の看板力士がほぼすべて相撲界を去ったところあたりに、
現在の協会の人材不足の根源はあると言って過言ではないでしょう。
今彼らが相撲を支えてくれていたら、
どんなによかったか、って思いますけどね。
みんな働き盛りの50代だしね。
さて、
曙は体を悪くしていたというのはかなり前から知られていましたよね。
数年前でしたっけ、
現役時代に結婚を約束しながら別れた女優と無理やりに会わされて「あの時は・・・・・」なんて語らされて、
かわいそうだなあ、なんて思ったりしたこともあります。
そしてその後、
若乃花が病院に曙を見舞いに行くなんていうテレビの企画ものがあって、
それもワタシ見ましたが、
あまりに変わってしまっていたので、本当に絶句してしまいました。
やっぱりお相撲さんっていうのは、
現役時代これでもかと体を内からも外からも酷使していますから、
現役後はその反動がどうしても出て来てしまいますよね。
その姿を見て、
凄く心配はしていたのですが、
その後どうなったのかは全く知らず、
今日のこのニュースを聞くこととなってしまいました。
ホント、悲しいニュースです。
一時代を作った人の最期は、
悲しみとともにその姿が思い出されて、
ノスタルジックになってしまいますね。
どうか安らかに、
お休みください。
曙は相撲界のこと、
そして相撲に身を投じた自身のこと、
本音ではどう思っていたのかな?
そんなことが聞きたかった。
曙も貴乃花も若乃花も、
あの頃のまばゆいばかりの輝きに比べて、
今はなんだか「本当の自分がいるべき場所」ではないところにいて、
不本意な思いを抱えているんじゃないかと、
ワタシは思っています。
それでも、
あの頃の素晴らしい取り組みの数々は、
決して色あせることはありません。
合掌
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