東京六大学野球、秋季リーグ戦。
『絶対的な優勝候補』
がいない代わりに、
各校の力が接近して、
激戦になることが予想されました。
そんな中で開幕から飛び出したのが立教大学。
法政に連勝して勝ち点1をゲットすると、
慶応、東大にも連勝。
早稲田にも初戦に勝ちほぼ優勝を決めたかと思いましたが、
その後2・3戦目を失い勝ち点を落として、
週末から明治と最後の決戦に挑んでいます。
第1戦に勝ち第2戦は引き分け、
昨日の第3戦には敗れ、
今日まさに『天王山』の一戦を迎えます。
この試合、
立教が勝てば立教の優勝。
明治が勝てば、
立教は脱落して優勝の行方は、
最終週の早慶戦の結果次第となります。
早慶どちらかが連勝すれば、
そのチームが優勝。
1勝1敗と星を分けた瞬間に、
明治が優勝となる大激戦です。
4チームに等しく、
優勝のチャンスが残っていると言ってもいいでしょう。
明治は先のドラフトでオリックスの1位指名を受けた山崎福也(日大三)をエースに、
柳(横浜)、斎藤(桐蔭学園)が投手陣を支えています。
打線では何と言っても『史上初の3年時での通算100安打』を狙う来年のドラ1有力候補、
高山(日大三)を中心に据えた強力打線を形成します。
明治は伝統の粘りが健在。
1敗を喫したところから『負ければ終わり』の試合を勝ちきって栄冠に到達するというパターン、
今季も再現したいところです。
対する立教大学。
あの長嶋茂雄氏の母校として栄光を築いたのは昭和30年代。
それ以降はずっと、
”4強”の後塵を拝し続けて、
【黄金時代】と呼べるような時代はなかったと言ってもいいでしょう。
昭和40年代に入ってから、
昭和41年春に優勝があったきり、
平成の世まで優勝に縁なく過ごしてきたこの野球部。
平成元年秋に24年ぶりの優勝を果たし、
翌年秋も優勝。
この時は、
強豪だった立教高校の甲子園組、
高林、黒須、平田、山口などが中心となってチームを編成。
今の慶大の様な『付属校頼み』の感じでしたが、
立教高校はその後甲子園に出場することは出来ず、
大学もまた低迷の時期を迎えてしまいました。
そんな中、
平成11年秋に関係者も驚くまさかの優勝。
今回はそれ以来15年ぶりの優勝を狙うということです。
要するに、
ワタシが物心ついてから、
立教の優勝はまだわずか3回だけ。
世間では東大の弱さばかりが話題になりますが、
ちなみに立教大学もこの50年余りの間に、
12回もの最下位を経験しています。
その他に最下位経験校は慶大のみ(3回)。
この3校、
共通点はというと、
野球推薦がなかった(最下位当時)ので、
自由に選手を集めてくることが出来なかったということ。
そのため、
他校の『高校球界のキラ星ばかり集めた』チームとはどうしても、
差がついてしまったというわけですね。
立教大学の体育会というと、
実はワタシも縁が深く、
六大学野球ではいつも立教に肩入れして見ているのですが、
いつも悔しい思いばかりをしてきた・・・・・・・という思い出しかありません。
しかし近年になってようやく重い腰を上げた立教学院の関係者。
スポーツの強化をうたって始められたアスリート選抜で、
他校に負けないだけの【高校野球のキラ星達】を集めることに成功。
そして戦績も、
年々うなぎ上り状態です。
今年の選手たちを見ても、
エース・澤田はあの大阪桐蔭で春夏連覇を経験した藤浪の控え投手。
キャプテンは甲子園春夏連覇の興南の【記録男】我如古。
打線には、
春夏連覇・興南の大城、
帝京のスラッガー・岡部、
甲子園3回出場の浦和学院・佐藤、
甲子園準優勝時の中心選手であった東海大相模・伊地知、
甲子園優勝メンバーの日大三・鈴木、浦和学院・山根など、
まさに『キラ星達』が大集合したようなメンバー構成です。
『これで勝たなきゃ、嘘だ』
と思うようなメンバーで挑んだこの秋、
その力をいかんなく発揮していると思います。
『久々の優勝が決まるのではないか』
と待ち望んだOBやファンが神宮の森に駆けつけ、
球場は、
土曜日は17,000人、
日曜日は20,000人の観衆を飲み込みました。
1勝をあげた後、
日曜日は引き分け、
月曜日は敗戦と、
逆に追い込まれた雰囲気になって迎える今日の決戦。
しかし高校時代に大舞台慣れしている選手を多数そろえた布陣なので、
ここ一番の大勝負には、
きっと力を発揮してくれるのではないかと期待しています。
『われらの行く手に、敵もなし』と相手を蹴散らして、
15年ぶりの池袋パレードがなるのか?!
注目の一戦は、
今日午後1時からプレーボールです。
*実は優勝記事書こうと思って日、月と待ったのですが書けず、今日フライングで書いちゃいました。
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