今年の箱根駅伝予選会。
第100回大会とあり、
予選に関東以外の大学にも門戸を開き、
57大学が参加のマンモス大会となりました。
そしてこの中から予選を通過するのは13大学。
例年より3校多くなりましたから、
ボーダーライン上の大学は本戦を狙い、
その気迫は例年以上のものがありました。
この日の気候は、
まさに絶好と言っていいものでした。
気温は10度台後半、
快晴微風の涼しさをも感じる気候は、
選手を歓迎してくれているような感じすらしました。
号砲を待つ現地は、
これまで見たこともないような大観衆でした。
ようやく今年になって様々なものが正常化してかつての姿を取り戻してきたのですが、
かつての・・・どころか、
見たこともないようなすごい雰囲気でした。
レースは予想通り留学生がトップグループを形成。
その中でも注目されていたのは東京国際大の“超スーパールーキー“エティーリ。
なにしろ入学直後から5,000.10,000mで学生記録を次々に更新。
去年東京国際大で超絶な走りを見せたあのヴィンセントをも超える存在と言われて、
日本人選手たちの層の厚さも相まって、
「予選通過は確実」
と言われてきました。
しかし8キロ付近でこのエティーリにアクシデント。
後続選手と接触して転倒。
その後すぐ立ち上がって一度はトップに肉薄も、
その後は影響からかズルズルと順位を落として最終的には12位。
チームに予定していた貯金をもたらすことはできませんでした。
ところでワタシは、
今大会は天気も良かったので現地観戦。
その熱さを感じてきましたが、
予想された通りこれだけの人がいるとネットがほとんど繋がらず、
レースの全容は掴めないまま。
自衛隊駐屯地でスタートから7キロぐらいを観戦した後、
18キロ付近に移動して観戦、
そしてその後に成績発表を見守りました。
18キロ付近で待っていた時に、
エティーリが転倒とのニュースをキャッチ出来、
その後自分の目で「どこが良さそうだ」というのを感じてはいましたが、
テレビでやっていたように「何キロ付近では各校の順位は」なんていう情報はなし。
ということで、
結果発表はドキドキものでした。
1位大東大から明大、帝京大、日体大ぐらいはまあ予想通りでしたが、
注目していた立大が6位に入ってコーフン、
そして昨年涙を飲んだ神大が見事に復活、
やばそうだと感じていた東海大もなんとか滑り込み、
スーパールーキー前田の東農大も見事に突破。
そんな順位発表と、
発表されるごとに後方で湧き上がる歓声に身を浸していました。
そして13位の発表。
学連の女性が、
いつものように「ためて、ためて」発表した学校は山梨学院大。
ワタシはその時、
「やっぱり山梨学院は留学生の貯金がものを言ったな」
なんてツラっと思っただけで、
その時はことの重大さに全く気付いていませんでした。
そして間髪入れず発表になった14位を聞いてビックリ。
なんと東京国際大!!
「そっかぁ、忘れていたぁぁぁ」
とビックリして、
さらにその記録を見てさらにビックリ。
なんとなんと、
その差はわずか、
わずか3秒!
1人あたま0.3秒の差!
なんとまあ、
本当に箱根の予選会というのは、
なんという過酷さなんでしょうか。
東京国際大の慟哭、
察して余りあります。
山梨学院の歓喜もまた、
ですね。
それだけ各大学が、
視力を尽くして準備してきているという証左です。
なかなか継続的に準備することができていない地方大学勢は、
京産大の27位が最高でした。
今後地方大学にも門戸を開き続けていくのか、
それはまた今後の話ですが、
これだけ箱根駅伝が全国的に「正月の顔」になると、
やっぱり全国の大学に挑戦の権利を広げていかざるを得ないんではないでしょうかね。
そうすれば5年、10年と経っていけば、
必ず強豪になってくるチームが出できてくれるでしょうから。
さあ、
今年の箱根駅伝出場の23校が決まりました。
この予選組からも、
正月に大活躍するチームが出てくるといいですね。
しかし今年は、
誰もが思っているように、
駒大の1強でしょうね。
層の厚さがハンパないです。
箱根に強い青学大や中大、國學院大などがどう追って行ってくれるのでしょうか。
あと2ヶ月半。
ここからガラッと変わっていく大学も毎年出てきます。
さあ、今年はどうなっていくでしょうか。
あゝ、
それにしてもいい天気で、
楽しい予選会でした。