シーズンが終了し、
来年の春へ、
静かに力を蓄える時期を迎えている高校野球界。
しかしこの高校野球界で、
ワタシの大好きな監督が、
苦境に陥っています。
ワタシはもちろん全くの部外者ですので事の顛末は分かりませんが、
この監督さんがこれまで積み上げてきた功績、
そしてそれを積み上げるまでの情熱や苦労、
それらを考えるにつけ、
一言エールを送りたく、
筆をとった次第です。
その監督さんとは、
大阪の公立校の星である春日丘高校の監督、
神前監督です。
神前監督は、
学校の教師ではないサラリーマン監督。
忙しい時間の合間を縫って母校の指導を続け、
昭和57年には選抜で優勝したPL学園を大阪大会で破って夏の甲子園へ。
決勝点はなんとトリックプレーによるダブルスチール。
今も大阪大会の『名勝負』として、
人々の脳裏に深く刻み込まれた試合でした。
夏の甲子園でも、
初戦の丸子実業戦で2点のビハインドから逆転で勝利を飾り、
甲子園は勝利の瞬間、
地鳴りのような大歓声に包まれました。
そんな神前監督、
一度は監督を辞するものの19年前に再度監督に就任。
それからは時代背景もあり、
なかなか『大阪から甲子園へ』の大望はかなっていないものの、
いつも強豪私学のチームをあと一歩まで追い詰めるような戦いぶりを見せ、
地元のファンからは絶大な人気を誇る監督さんです。
ABCなど民放の解説者として、
ファンの耳に触れていることも多い人です。
その情熱あふれる指導ぶりと、
『強者に負けてなるものか』というやればできるぞの精神は、
多くの指導者や選手に、
勇気と希望を与え続けてきた存在だと思います。
ワタシは昭和57年のPL撃破のニュースからこの学校と神前監督に興味を持ち、
それから30年以上にわたり、
春日丘高校野球部と神前野球を、
ずっと注目してきました。
長く高校野球を見ていると、
『好きなチーム』や『好きな監督』が出てくるものですが、
春日丘高校そして神前監督は、
そのどちらにも当てはまるチームなのです。
その神前監督がブログを開始してもうずいぶんと長くになりますが、
毎週月曜日にアップされるこのブログをチェックすることが、
ワタシの楽しみにもなっていました。
最近では『監督と甲子園5』という本の中にも、
変わらぬ情熱を持ち続ける神前監督が、
東京の公立校の名将たちと対談する様子が収録されていました。
そしてその本の中では、
『さしもの東京の名将たちも、神前監督のバイタリティーと情熱に、あおられっぱなしだった』
と書いてありました。
ワタシはそれを読んで、
『そうだろう、そうだろう』
なんて、一人悦に入ったりもしていました。
しかし・・・・・・
今年11月初旬。
突如としてそのブログに、
信じられない記事が。
『突如として、春日丘高校の校長から、監督の座をはく奪され、辞任を迫られている』
というものでした。
ワタシは信じられない思い出その記事を読みました。
すると、
『練習場所を外部に作ったことに端を発して、突如としてすべてを取り上げられ、まともに話も聞いてもらえない』
というものでした。
『高校野球界の、名前も実績もある名将』に対して、
こんなことが起こるんだという事が、
全く信じられずに、
未だに呆然としています。
OBや地元ファンなど、
関係のある人たちは学校に事の顛末についての説明を求めているようですが、
全くナシのつぶてみたいですね。
そして、
その間に大阪府高野連には、
監督変更の届けが出されたようで、
『納得できない』とブログに書いていた神前監督も、
この年末に至って何か腹を固められたような記事を書き、
一区切りをつけるような気配が漂っています。
ワタシはこのことについて、
全く発言するつもりもないのですが、
もやもやしたものが残っているのは確かです。
そして神前監督の心中いかばかりかと考えると、
いたたまれない気持ちになります。
社業をこなしながら、
或る意味ボランティアで20年以上も情熱を注いできた相手から、
こんな仕打ちを受けるなんて・・・・。
関係者から叱られるのを承知で言うならば、
ワタシは神前監督のその情熱を、
このまま失わせてしまうのだけは、
何としても惜しいと思っています。
神前監督にこだわって欲しいのは、春日丘高校ということよりも、高校野球の監督であるということです。
それゆえ、
もう少し広く視野を広げ、
春日丘高校に限ることなく、『高校野球の監督』として、
その手腕を発揮してほしいと強く念願しています。
神前監督のその情熱、
『我が校で生かしてほしい』
と思っている大阪内外の学校、
たくさんあるのではないでしょうか。
これまでずっと【公立校としての戦い】をその指導の中心に据えてきた監督さんですが、
私立校の中にも、
『強豪と呼ばれなくとも全力で頑張って頂点を狙っている』
指導し甲斐のある学校、
たくさんありますよ。
是非そんな学校の話も、
聞いてほしいなあと思ったりしています。
『アラ還』の神前監督。
転身するその時期としては、
常総学院の木内監督とほぼ同じです。
これから十分に、
その情熱を発揮できる場所も時間も、
残されていると思います。
そんな2015年の新たな出発になるよう、
遠く東京の空から、
長年のファンが一人、
祈っています。
いい年になりますよ、2015年は!
頑張れ!神前監督。
そして春日丘高校の現役諸君も、
『失ったものが、あまりにも大きかった』
とならぬよう、
練習頑張って、
『名門の矜持』を見せてくれることを期待しています
わたしにはスポーツ界のことは上部しかわからないのですが、言えるのは、新天地への導きでは?と言うこと。
きっと必要としている学校があるでしょう。
あるはずです。あります。
どうぞ、名将の名を更に高校野球史に刻んで頂きたい!
ワタシもまったく同感で、野球の神様による『新天地への導き』ではないかと、思ったりしています。
神前監督には、どうか高校野球に対する、そのたぎる情熱を消すことなく、新たな道も模索してほしいということです。監督さんの情熱に触れてたくさんのものを学ぶ未来の高校球児たちは、いろいろなところにいるはずだ、と思います。
応援してます!