≪BOXING FES 2014 SUPER BOXEO≫
【WBOスーパーフライ級タイトルマッチ】
チャンピオン 挑戦者
オマール・ナルバエス ● KO 〇 井上尚弥
(アルゼンチン) 2R 3分1秒 (大橋)
怪物・井上。
その言葉、デビューから井上の『枕詞』としてずっと言われていました。
日本史上最速での世界タイトル奪取でその称号は彼のものになりましたが、
昨日の試合を見るまで、
日本中のだれも【怪物の本物の姿】を見たことがなかった・・・・!
それが証明された、
日本のボクシングの歴史を変える一戦でした。
昨日の井上の相手は、
軽量級の伝説の王者・ナルバエエス。
43勝1敗2分けというものすごい戦績に驚きますが、
そのうち世界タイトル戦だけで28勝1敗!!
まさに『生きる伝説』と化しているスーパー王者なのです。
その対戦が発表された時、
井上ファンならずとも『この対戦は無謀なのでは』と感じたことでしょう。
井上に若さと勢いはあるものの、
老獪さと経験、そしてネームバリューでは王者に遠く及ばないとみられ、
概ねのプレビューでは、
『試合が長引いて王者の戦い方に巻き込まれたら、井上とて危ない。判定で逃げ切られるのでは』
というもの。
王者は来日しても自信満々。
『若造を軽くさばいてやるぜ』
との雰囲気を醸し出し、
『攻略は難しいな』
と思わせてくれました。
おまけにこのナルバエス。
今までのなあがいボクシング人生でダウンを喫したことはなし。
唯一の黒星を喫した、
あのスーパースター、ノニト・ドネア(フィリピン)戦でも、
ドネアの強烈なパンチをかいくぐり判定まで勝負を持ち込んだ、
鉄壁のディフェンスを誇っています。
この日のそれまでの試合で、
村田のイマイチの試合、
そして八重樫のまさかのKO負けと続いて、
会場も何か、
井上に対しても『ダメなんじゃないか』という”負の連鎖”のイメージが覆い尽くしていました。
しかしゴングが鳴った1ラウンドの立ち上がり、
井上の強打がナルバエスの上に、下にとヒットしたのを見て、
『おっこれは!!!』
と会場が沸くと・・・・・・・
間髪を入れない電光石火のストレートがナルバエスを打ち抜きました。
わずか開始30秒の出来事!!
何が起こったのか分からなかったのは、
会場に詰め掛けた大観衆のみならず、
当のナルバエス自身も感じたことでしょう。
そして立ち上がった王者に、
まさに若き怪物が、
鬼神のように襲いかかりました!!
1Rで2度目のダウンを奪うと、
2Rには閃光のような左のカウンターで3度目のダウンを奪うと、
最後はそのきしむ音が会場中に響き渡るようなものすごいボディーで、
王者を初めてのKO負けに追い込みました。
ナルバエスは、
まさにアリスの歌った【チャンピオン】の歌詞のように、
『疲れて眠るように』
10カウントを聞きました。
まさに世界の怪物・井上の誕生の瞬間でした。
歴史が変わった、その瞬間でした。
日本のボクシング史を変えるような、
ものすごいKO勝ちを目の当たりにした大観衆は、
割れんばかりの大歓声をこの新王者に送り続けました。
ついに出た!!!!
と言えるほどの、
世界のスーパースターの仲間入りを果たす、
見事なタイトル奪取でしたね。
長い日本のボクシング史の新たな1ページを飾る、
凄い試合となりました。
ワタシも、
言葉にならない歓声を何度も上げていました。
ワタシの中でも、
たくさんの”ボクシングシーン”が脳裏に浮かぶのですが、
これほど強い、
これほどすごいシーンを目にしたのは、
おそらく初めてではないだろうかと思うほどの、
衝撃の夜でした。
これから井上尚弥チャンプ、
どんな道を目指すのでしょうか。
間違いなく【軽量級世界NO1】の有力候補に躍り出たのは、
間違いありません。
テニスの錦織圭選手が世界標準のスーパースターに名乗りを上げてくれた今年ですが、
2015年はボクシングの井上尚弥も、
錦織に匹敵するほどの選手に成長してくれることは間違いないと思います。
いや~~~~
日本にこんなすごいボクサーが、
ついにあらわれたか~~!!!!
それにしても、
凄い!すごすぎる!!
年末にちょっと早めの、
大きな大きなお年玉をもらったような、
記念すべき大興奮の夜となりました。
おめでとう!井上チャンプ!!
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