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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第86回選抜高校野球  引き分け再試合の両チームに、拍手!

2014年03月31日 | 高校野球

どんよりとした空からは、
断続的に雨が降っていました。

昨日の日曜日、
日本列島は、
そんな感じのお天気でした。

甲子園は大会第9日。
試合は、
前日の激闘に決着がつかなかった引き分け再試合、
広島新庄vs桐生第一。

午後3時からのプレーボールで、
空は曇天。
しかも関西勢や人気チームの登場ではない1試合のみ。

ということもあってか、
何だか昨日の甲子園、
最近では見た事もないガラガラの入りでしたね。

あの激闘を繰り広げた両チームの『再試合』にしては、
寂しいスタンドの風景でした。
公式発表は、6,000人ですって。

あ~あ。
ワタシが関西在住なら、
一も二もなく駆けつけて行っちゃうところだけどな~。

でも駆け付けたスタンドのファンを見ると、
本当に『高校野球が大好き』って感じの人が多かったですねえ。
熱い声援を送っていました。

さて、
前日延長15回を戦った両チーム。

しかし両チームともに、
チームカラーは『絶対的なエースを盛り立てて戦う』だっただけに、
昨日もまた、
マウンドに登ったのはお互い背番号1のエースでした。

両投手とも、
抜群のコントロールを誇る投手であり、
制球力が生命線。

ということもあり、
延長15回でも投球数は160,170球台という『省エネピッチング』でしたが、
それでもその状況での連投は、
きついものがあったでしょう。

しかし両投手とも、
淡々と表情を変えず投げ続け、
完投しました。

結果は4-0で桐生第一の完勝でしたが、
両投手、
そして両チームの選手には、
『お疲れ様』
という言葉しかありませんね。

なかなかいい試合でした。

桐生第一は、
日程のいたずらで今日も試合が組まれています。

もし勝ち進めば明後日も、
決勝に進出した場合その次も。

まあ、
これ以上ないぐらいの過酷な日程となりました。

雨で1日順延し、
昨日の再試合でまた1日順延したという、
『日程上の事情』は良くわかります。

しかしながら、
準々決勝と準決勝の間の休養日はなくなり、
桐生第一のように、
『最大5連戦』
というチームが出てきてしまったのもまた事実。

高野連は、
『選手の健康を考慮して』
休養日を設けたはずなのに、
まさに本末転倒という結果になってしまっていることは、
重く受け止めてほしいものです。

目線をどこにして日程を立てているのか?

球場?放送局?主催新聞社?

何が優先されるのか、
実はファンはよ~く見ていますよ。

おためごかしの日程の組み方、
その違和感、
感じ取っていると思ってくださいね。

とはいえ、
戦いは今日準々決勝。

軽く見どころなど。


【第1試合】 福知山成美 vs 履正社

福知山成美は、投打ががっちりかみ合っている。好投手のエース石原は2試合に完投して計2失点。制球を乱す場面もなく、安定感は抜群。打線は1番の西田から、3・4番がしっかりと仕事をしていて、得点力も高い。対する履正社は、2回戦の駒大苫小牧戦で大苦戦。その試合を救ったのが、リリーフした永谷だ。150キロに届かんとする速球は迫力満点。1回戦で好投しながら2回戦打ち込まれたエース溝田と、どちらが先発するのかも興味深いところだ。試合は、両軍の好調な打線がどこまで相手エースを攻略できるかが焦点。勢いは福知山成美、地力は履正社。両軍ともに近畿勢だけに、相手のこともよく知っており、そのあたりもまた、予想とは違うゲームになりそうな予感もはらんでいる。戦力は互角。

【第2試合】 豊川 vs 沖縄尚学

豊川の田中、沖縄尚学の山城ともに、安定感抜群の好投手。制球力抜群で、見ていて安心感がある投球を披露し2試合を勝ち上がってきた。初出場ながら豊川の打線は勝負強く、集中打が出るのが特徴。一方の沖縄尚学は、2回戦で強力打線がお目覚め。足を絡めて低いライナーを連発する打線は小気味よく、得点力は非常に高い。3試合目を迎え、両エースに疲れが出るようだと相手打線の餌食になる可能性も。全体的には沖縄尚学がやや上回ると思われるが、豊川も侮れない戦いぶりを見せており、好勝負が期待される。

【第3試合】 佐野日大 vs 明徳義塾

今大会、左右の好投手に上げられた佐野日大の左腕・田嶋と明徳の右腕・岸の対決は興味深い。田島はやや下がった腕をしならせて、内角にクロスファイヤー気味に来る速球とスライダーのコンビネーションは見事。一方の岸の、ピンチでの内角攻めは定評があり、ロースコアでの凌ぎあいになる公算が大だ。やや打線に線の細さが感じられる佐野日大は、なんとしても前半のうちに岸を攻略して、逃げ切りを図りたいだろう。一方の明徳は、強力打線の真価はまだ発揮されていない。1・2回戦を見ると、明らかに左腕を苦手としているところが見て取れるため、この試合で田嶋をどう攻略していくのか。先取点を佐野日大が奪うともつれる展開か。明徳はあせらずじっくりと、後半に田嶋を攻略していくゲームプランが考えられる。やや明徳が上の印象だが、いかがなものか。

【第4試合】 龍谷大平安 vs 桐生第一

ここまでの戦いぶりから、優勝候補筆頭と目される龍谷大平安。複数の投手を持ち、振りの鋭い打線は絶好調。しかもさほど疲れる展開で勝ち上がってきてはおらず、余力は十二分にある状況だ。一方の桐生第一は、一昨日の引き分け再試合を経て、昨日も8強進出校のうち唯一試合をこなした。疲れという面では、最も不利な状態での試合の入りとなる。しかしそこは高校野球。かつても何度も、不利な状況と言われたチームが底力を発揮して試合を取るというケースが見受けられたこともあり、桐生第一としては気力を振り絞って戦いに臨みたいところ。その大前提は、昨日も好投した山田投手の好投しかない。山田は速球のスピードを微妙に変えて打ち取る技巧派。広島新庄はその術中にはまって自分のバッティングができなかったが、今大会NO1の威力を誇る平安打線は、どうだろうか。この1点に試合の焦点は絞られる。


さあ、一番面白いといわれる準々決勝。
間もなく開始です。


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