なでしこジャパンが歓喜のW杯優勝を飾ってから4年。
連覇を狙うカナダW杯が開幕しました。
思えば4年前。
まだまだ震災の傷跡言えぬ日本に、
大きな歓喜の輪を広げたなでしこジャパン。
今考えても、
日本のチームがサッカーのW杯で優勝するなんて、
本当に考えられないことですね。
快挙としか言いようのない出来事でした。
そしてやってきたなでしこブーム。
なでしこジャパンのメンバーは連日テレビに雑誌にとひっぱりだこ。
顔を見ない日はないというぐらいの凄さでした。
そして肝心のサッカーの方も、
なでしこリーグが空前の大人気で、
毎試合押すな押すなの大盛況だったですね。
そんな中、
W杯の優勝メンバーたちは、
その状況に浮かれることなく、
『女子サッカーを盛り上げるのはいまだ』
ということで、
奮闘に奮闘を重ねてきたと思います。
苦しい時代、
マイナー競技の悲哀を知っている彼女たちだからこそ、
その一生懸命さは私達に、
『彼女たちは変わらないなあ』
と好感を持って受け入れられてきたのだと思います。
ロンドン五輪では見事な銀メダル獲得。
『やっぱり”なでしこ”はすごい』
と思いましたが、
こんな快挙を達成しても、
『W杯優勝』
というところから入ってきたほとんどのファンは、
満足できない感じ、
何だか期待を裏切られたという空気が、
少し支配したような気がします。
『優勝しか、満足しない』
こんな世間の『恐ろしいばかりの高いハードル』を背負わされているのが、
なでしこジャパンだと思います。
そんな中で常に一定の結果を出し続ける彼女たちの苦労と凄さ、
何だか感動してしまいます。
今回のW杯では、
マスコミはまたも『連覇』の文字しかないのではと思うほどに、
騒ぎ立てています。
しかし選手たちは、
今回も連覇を本気で狙って戦いに臨んでるとは思いますが、
連覇よりもっと大切なこと、
それは『女子サッカーの灯を消さないこと』なのではないかと思ったりしています。
ワタシももちろん『にわかサッカーファン』の一部。
サッカーの観戦歴は長いものの、
”深さ”については全く語ることができないほど。
特に女子サッカーについては、
ほとんどの一般の人と同じように、
『普段のリーグ戦は目にしないが、なでしこの試合、特に公式戦であれば見る』
ぐらいの頻度でしか、
彼女たちのプレーを目にはしません。
だから今回、
代表に選ばれたメンバーが、
澤選手をはじめ宮間、大野、大儀見、熊谷、近賀、川澄、岩清水、鮫島・・・・・・
と聞くと、
『少なくとも4年前と同じプレー』
を期待しちゃいます。
しかし4年経って、
世界の勢力地図も確実に変わっているようで、
そんなに簡単に勝ちぬいていけるような大会でないことは、
頭では分かっています。
その”頭”と”気持ち”のギャップが、
もし期待通りの成績が残せなかった場合、
その『なでしこの灯』を消してしまわないかということが、
一番気にかかっています。
ワタシは現実的な目標として、
『何とか4強まで進出して、準決勝を戦ってほしい』
というところにおいています。
そして、
あの小さな体格の彼女たちが、
速いパス回しで大きな外国選手たちを翻弄していく姿、
また見たいなあと期待しています。
素晴らしく痛快なサッカーしますもんね、なでしこジャパンは。
ということで、
頑張ってまた、
感動を届けてほしい。
そう願っています。