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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

春のお楽しみは、地区大会

2014年05月07日 | 高校野球

高校野球ファンにとっては、
この春のひと時というのは、
なかなかに興味深い季節です。

夏の本番に向けての前哨戦、
各地の県大会並びに地方大会が、
花盛りだからです。

とはいっても、
その地方ごとに大会の時期には大きな開きがあるし、
春季大会の位置づけというのも、
なかなか難しいものがあります。

九州はすでに4月中に県大会だけでなく、
九州大会まで終了しています。

ちなみに今年は、
沖縄尚学が秋に続いて連覇を成し遂げました。

四国もすでに四国大会まで終了しています。
こちらもセンバツ組である明徳義塾がその力を見せ、
2年ぶりに覇権を奪回しています。

四国、九州共に、
センバツ組には一定の優遇措置があり、
無条件での地区大会への出場が可能です。

その選抜組に、
センバツ以外のチームが臨むという図式になり、
なかなか興味深い対決が多い大会です。

4月~5月初めという時期的なものもあるのですが、
各校ともに夏を見据えはするものの、
フルメンバーでしっかりに勝ちを取りに行く姿勢が見受けられる大会ですね。

一方、
5月の最終盤~6月にかけて行われる、
北海道大会、東北大会、北信越大会、近畿大会、中国大会などでは、
各校ともさほど【本気度】が高いとは思われず、
春の結果が即夏に結びつくということはないように感じられます。
近畿、中国などは開催地以外は各県の優勝校しか出場できないという、
小規模な大会だというのも起因しているかもしれません。

その中でも特に、
6月中からすでに夏の大会の予選が始まる北海道などは、
春の大会の位置づけが難しいと思われます。

この5月終盤~6月にかけてチーム力を上げ過ぎると、
本番の夏7月にチームの調子が下降線をたどるということも十分に考えられるため、
各校の監督さんとも頭を悩ませているところでしょう。


そんな各地それぞれの考え方のある春季地区大会の中、
微妙な位置を保っているのが関東大会です。

基本的に『各県2校ずつ』というのが昭和50年代以降の関東大会の考え方。
そこに秋季大会では1校、春季大会では2校、
『開催地枠』のチームが加わっての大会となります。

そして春季大会は、
選抜4強以上のチームは『推薦枠』で出場することができ、
更にこの大会だけ【東京勢】も加わることになるため、
『本当の意味での関東大会』
が見られるこの春季大会は、
結構人気が高い大会です。

各県大会は夏の予選の『シード決め』の性格も持つため、
夏を見据えた有力校は、
春季県大会の序盤では『負けられない』戦いを挑みますが、
シード権を確保するとガラッとその戦いを変える傾向も強くなります。

もちろん、
夏の大会を前にライバルに戦力を≪隠す≫ことも、
頻繁に行われます。

それこそが≪春季大会≫ともいえるでしょう。

そのため、
夏のシードがほぼ確定した後の戦いとなる、
春季県大会の準決勝以降の戦いでは、
結構『おやっ』という様な結果が出たりするものです。

しかし、
そこは有力校。

関東大会に出てくると、
他県の強豪に対して『本気で向かって来て、自チームの力を探る』ため、
フルメンバーで本気の戦いを挑んでくるケースが多く、
そういった意味でも春季関東大会というのは、
結構なガチンコ勝負が見られる面白い大会なのです。

しかも、
その県で最も力を持ったチームが、
必ずしも『県大会優勝』という肩書で出てくるわけでもないので、
初戦からその戦いぶりには目が離せません。


その関東大会の組み合わせ、
以下の通りです。

≪春季関東大会組み合わせ≫   http://www.kanagawa-baseball.com/spring/kanto/2014.php


初戦から結構面白い組み合わせが続出しました。

安定した戦いで茨城を制した常総学院が、
センバツで2年生中心メンバーで旋風を巻き起こした桐生第一と対戦します。
実力派同士のガチンコ対決になるでしょう。

小島投手擁する昨選抜優勝校の浦和学院は、
センバツ出場の山梨学院大付と。
小島投手の現在の力を図るには、
うってつけの相手と思われます。

そして開催地・神奈川を制した横浜は霞ヶ浦と。
霞ヶ浦には上野投手という好投手がいますので、
横浜が夏の全国での戦いを見据えた場合に、
必ず攻略しておきたいレベルの投手でしょう。

ここ数年毎年のように夏にチームを仕上げてきて、
甲子園で大暴れする小針監督率いる作新学院。
今年も県大会で選抜帰りの佐野日大を破っており、
期待されるチームに仕上がっている様子です。
センバツで1勝をあげた関東一との対決は、
力の入った戦いになるでしょう。

そのほか、
激戦千葉を制して、
今年こそ初の甲子園を掴み取りたい専大松戸や、
昨夏の甲子園制覇の前橋育英に続いて健大高崎、桐生第一と強豪を連覇して久々に存在感を見せた樹徳の戦いぶりも楽しみです。


昨年と比較してレベルが高くないと言われる関東勢。
しかしながら、
なかなか粒ぞろいのメンバーのような感じもします。

そして、
昨年来言われている、
『北関東に強豪校が固まる』
という現状(この場合埼玉も北関東に含める)を、
神奈川や千葉、東京勢がどのように打破できるかということにも、
注目しています。


浦和学院、佐野日大、作新学院、樹徳に横浜が大会の5強とみていますが、
どのような戦いになるのでしょうか。

来週末17日より、
横浜スタジアム、保土ヶ谷球場を中心とした、
神奈川県で開催されます。



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