今年も残すところあと10日。
このあたりで、
ワタシの"勝手な"スポーツ10大ニュース2010を決めてみたくなりました。
【第10位】踏ん張って踏ん張って。大・大関 魁皇の活躍
ワタシが勝手に、大・大関と呼んでいる魁皇。名大関と呼ばれる人は数多存在し、また大横綱・名横綱という呼ばれ方をする人はまた沢山存在する相撲界。しかしかつて、大・大関(大大関)と呼ばれた人はいないと記憶しています。
魁皇という存在、既に横綱・大関という地位は超越した存在で、相撲界に燦然と輝いています。度重なる怪我と戦いながら、真摯に、実直に土俵に上がり続ける姿は、頭の下がる思いです。
同期である盟友貴ノ花、若乃花、曙はとうに相撲界を去り、武双山もとっくに引退。一緒に大関を引っ張ってきた千代大海も今年の初場所で引退し、"同じ釜の飯を食った"仲間が次々にいなくなりながらも、とにかく相撲を取り続けました。
ハラハラドキドキの【魁皇劇場】は、多くのファンのハートをわしづかみにしています。大横綱・白鵬と並んでの角界の2大スター。白鵬と彼がいなければ、今年のスキャンダルまみれの相撲界はどうなっていたことでしょうか。来年も、出来るだけ長くその雄姿を見たいと思っています。
【第9位】 国学院大・北海道大・・・・悲願達成の大活躍
学生野球大好きなワタシ。今年は大学球界で、なかなかの出来事が2つもありました。まず1つは、秋の東都大学リーグでの、国学院大学悲願の初優勝でしょう。その前の夏に監督の交代などもあり、チーム状態は万全ではないと思っていたのですが、波に乗って【戦国東都】を制しました。キラ星輝く東洋大、中央大、亜細亜大などを抑えての栄冠だけに、その価値はものすごく高いですね。しかし残念ながら、その後の明治神宮大会では無念の初戦負け。ここで日本一を勝ち取って、『国学院大ここにあり』を全国のファンに見せ付けて欲しかったのですがね。
そして、春に全国のファンに強烈に存在をアピールしたのは、北海道大のナインです。『北大って、野球部あったの?』ぐらいの認識しかない全国のファンに、強烈な印象を残しました。
見事に8強に進出し、八戸大との激闘は、語り継がれていくことでしょう。
【第8位】 巨人・木村拓也コーチ非業の死
開幕直後のプロ野球界を衝撃が走りました。木村拓也コーチがノック中にグラウンドで倒れ、還らぬ人となってしまいました。とにかく、ショックという言葉しかありませんでしたね。彼の残した数々の業績。忘れることは出来ませんが、とにかく素晴らしいコーチになるだろうという予感があったので、その早すぎる死が悔やまれてなりません。家族愛に満ちたドキュメンタリーを見るたび、涙があふれてしまいます。
【第7位】 大相撲スキャンダル どうしようもねえなあ
大相撲界は、揺れに揺れた1年でしたね。
とにかく、スキャンダルの大きさがハンパじゃありませんでした。琴光喜の賭博疑惑に端を発した【角界賭博スキャンダル】。逮捕者が出たり、廃業を余儀なくされたり・・・・・もちろんそれだけではなく、琴光喜と大嶽親方は角界追放となりました。その他多数の力士、雅山、豊の島、隠岐の海などの有力力士は出場停止処分となり、番付を大きく落とす結果となり、ついにはNHKが名古屋場所の放送を自粛するという異例の事態となりましたね。まだまだ禊は済んじゃいません。今後の角界のあり方が、来年大きく問われる1年になると思います。
そのほかでも、貴ノ花親方の理事就任問題、朝青龍の強制引退など、いい事はなかった1年です。白鵬と魁皇にのみ頼っていても仕方ねえぞ。相撲協会と親方がいかに過去の"悪癖”と決別できるのか、それにかかっていると思います。
【第6位】 浅田真央 悔しかった 本当に悔しかった~
バンクーバーオリンピックもあった年でした。
その後に実にさまざまなことがあったので、ず~っと昔の出来事のようです。
とにかく印象に残っているのは、浅田真央ちゃん。実によく頑張りましたが、惜しかったですね。ワタシはオリンピックではあまり悔しがったりしないんですが、このときばかりは本当に悔しかった。そして、否応なしに『自分が生粋の日本人なんだなあ』ということに気付かされました。それにしても、真央ちゃんにはやはり笑顔がよく似合う。お姉さんの舞ちゃんとの掛け合いのときが、彼女の素顔を見れるようでいちばん好きですね。オリンピックから今季の不調。そして沈んでいく表情。本当に今は彼女を見るのがつらいですね。本音としては、キムヨナみたいに今シーズンぐらいは完全に休んでしまってもいいんじゃないかなあ、なんて思いますけどね。
【第5位】 千葉ロッテマリーンズ 激闘を制して下克上V
正直に言うと、今年のプロ野球は『激闘』であったことは認めますが、あまり面白くなかった印象です。日本シリーズはそれなりに面白かったのですが、その前までの戦いは、はっきり言ってあまり・・・・。もちろん、ひいきのチームである西武ライオンズの終盤のていたらくがその主要因ではありますけれどもね。
ロッテはCSにはいってから、まさにチーム一丸が体現できていましたね。5~10年に1度、大ブレークするチームとして存在してくれると、パ・リーグは凄く面白くなりますね。セ・リーグ
の野球は、どうなんでしょうか?阪神はそれなりに面白い戦いをしてくれましたが、巨人の瓦解ぶりと、落合中日の「つまらない」野球。パ・リーグの野球とは対極をなしていたというのは、言いすぎでしょうかね?
やっぱり生粋の『野球ファン』であるワタシでも、『なんとなく面白くね~なあ』と思ってしまう今のプロ野球、TVの視聴率が落ちていっているのもわかる気がします。ただ、スタジアムに足を運んでの【現場観戦】は、今でも面白いなあと思いますがね。
【第4位】 白鵬 双葉山に迫る63連勝
白鵬は凄い!その一言に尽きます。朝青龍があまりに傍若無人ぶりを見せ続けてくれたおかげで、【横綱の品格】が散々取りざたされてきたのですが、そのあとに出てきたこの白鵬、横綱としての心・技・体がまさに揃った素晴らしいお相撲さんです。相撲を見続けてン十年になりますが、これほどまでに強く、気力も充実した横綱はなかなかお目にかかったことがないと言う印象ですね。まさに平成の大横綱です。
九州場所は、2日目に早々と敗れ双葉山の69連勝の記録には届きませんでしたが、彼ならまたこの記録に挑戦してくれるのではないか、そんなことさえ思ってしまう充実振りですね。2日目に負けてから、千秋楽まで勝ち続けるなんて並みの精神力ではありませんね。あっぱれ!!のシールを100個でも200個でも貼ってしまいたくなる、素晴らしい横綱です。
【第3位】 長谷川穂積 苦難にめげず2階級制覇を達成
ワタシの2010年は、やはり彼抜きには語れません。大ファンである長谷川穂積。バンタムのタイトルV10をかけてWBO王者であるモンティエールを迎え撃ったのが4月30日でした。第4ラウンド終了間際の【あの8秒】まで、ワタシの頭の中に『長谷川が負ける』シーンは、これっぽっちも浮かんでいませんでした。しかし・・・・・・やられた・・・・・・。いろいろな要因が組み合わさっての痛い痛い負けでした。そして10月には母を亡くすという悲運に見舞われました。
しかし再起をかけて2階級クラスを上げて臨んだ11月の世界王座決定戦。大きな相手に、自分得意のアウトボクシングではなく真っ向から打ち合って、見事な勝利を収めました。ラウンドの合間に映る映像での、彼の【鬼気迫る】気迫は凄いものでした。負けてなお、ファンをとりこにさせる男ですね。考えてみると、輪島や具志堅、渡辺、畑山・・・・いろいろなボクサーのファンとしてずっとボクシングを応援してきましたが、こんなに試合を待ち望みワクワクするのは、長谷川がいちばんですね。これからも大いに期待しています。また【熱くなる】ファイト、お願いしますね。
【第2位】 サッカー日本代表 ワールドカップで大躍進
メディアなどがアンケートをとると、ほとんどがサッカー日本代表を1位に上げることでしょう。ワタシも興奮しながら、もちろん全試合ライブで見ました。ワタシは中村俊輔の大ファンなので、大会に入る前まではそのことが気になっていたのですが、大会に入ってしまえば個人のことはさておき、【チームジャパン】一本やりでしたね。本田のカメルーン戦での決勝ゴール、そして無回転フリーキック、その残像は頭にはっきりと残っています。やっぱりW杯での日本代表のサッカーは、4年に一度の大きな楽しみですね。
新しい監督であるザッケローニ氏も、何かをやってくれる監督のようなオーラをまとった人ですね。そして香川。年明けのアジアカップは、盛り上がることでしょう。出来れば、優勝が欲し~!
【第1位】 興南高校が甲子園で春夏連覇
【高校野球が人生で1番の趣味】のワタシとしては、どんなに凄いことが世の中で起きようとも、やはり甲子園の高校野球を1位にあげてしまいますね。そして今年は、興南という素晴らしいチームが、春夏連覇を達成。甲子園を席巻しました。
とにかく今年の興南は、強かった。春のセンバツの時点ではさほど感じませんでしたが、夏に向けてのチームの成長は凄いものがありました。特に打線の底上げは、「どうしたらそこまでできるの?」といいたいぐらい振りが鋭く、また元々持っている沖縄球児の身体能力の高さもあいまって、攻撃力がピカイチでした。【島袋投手を擁する守りのチーム】という戦前の予想は、見事に裏切られ『歴代でも有数の高いレベルでのバランスが取れたチーム』になっていました。優勝は、まさに必然。当然の結果でした。多分松坂のいたあの伝説の『98年横浜高校』と対戦しても、いい勝負するんじゃないでしょうかね。どっちが勝つかはわかりませんけれど。
プロが注目するような、あまり大物の高校球児はいませんでしたが、後から振り返って『高校野球の世界でキラッと光った』球児は多くいました。島袋くん、我如古くん、素晴らしい球児でした。また来年も、素晴らしい戦いが続くように期待しています。
さて、一人ひとりに、各々のベスト10が存在していると思います。
来年も平和で、スポーツに熱狂できるような日本であって欲しい!
心からそう思います。