昨日西武vs楽天戦を見ていました。
試合はガルシア選手が2打席連続アーチをかけ、
楽天が意地を見せて勝利。
連敗を止めるとともに、CS進出をあきらめない姿勢を見せました。
さて、
そのガルシア選手はすごかったのですが、
ホームランはというと、昨日の2本を入れてもまだ7本。
その他の外人の成績も、
他を圧倒するほど伸びているわけではありませんね。
今季印象に残る外人といえば、
投手ではSBのホールトン、打者では阪神のマートンぐらいでしょうか。ヤクルトのバレンティンも多少印象には残りますね。
外人枠が昔よりだいぶゆるくなって、
外人選手の数はここ数年飛躍的な伸びを見せています。
しかしそれに引き換え、
一軍でバリバリ活躍する選手はというと、
相対的にその数が少なくなってきていると感じています。
もっと言えば、
何十年たってからも仲間内の会話の中で
『あ~ あの選手いたよなあ。あの試合で打ってさあ・・・・・』
なんていう選手、
なかなか最近はお目にかかれていません。
『昔は・・・・・』
という話をすると、周りから
『トシだねえ』
と言われそうですが、
思っちゃうんだからしょうがない。
やっぱり昔は、
日本に来る選手たちは、
『メジャー(昔は大リーグって言っていましたね)から流れ流れてきて最後にたどり着いた場所』
という意識が強かったと思います。
こういう意識を持つ場合、
日本でプレーするマインドは2つ。
1つは、「ここで花開いてやる」という強い意識を持つ場合。
このタイプは、
成功する場合が多いですね。
もうひとつは、
「オレはなんでこんなところで野球やっているんだ」
と思ってしまうタイプ。
このタイプは、球団の期待に反して早めにご帰国いただいたケースが大半といえるでしょう。
昔は今と違い、
球団が外国人選手を【育てる】という観点は皆無。
すぐに結果を出してもらわないと、
という姿勢が徹底していました。
そういう意味では、
今よりもきつい環境だったかもしれませんね。
歴代で特に私が印象に残っている外人をつらつらと球団別にあげるならば、以下になりましょう。(球団によっては、殆ど覚えていない場合もあります)
巨人 ; ジョンソン(良しにつけ悪しきにつけ)、ライト、スミス、ホワイト、クロマティ、サンチェ、などなど。
最近の外人は、さっぱりですねえ。
阪神 ; カークランド、ラインバック、ブリーデン、バース、キーオ、オマリー、フィールダー、グリーンウェル(印象に残ったというだけ)、ウィリアムス、マートン、などなど。
バースに始まりバースに終わる。史上最強の外人選手です。
中日 ; マーチン、郭源治、モッカ、パウエル、宣銅烈、イ・ジョンボム、ウッズ、チェン、などなど。
強烈な印象があるのは韓国の2選手。素晴らしかった。
ヤクルト; ロジャー、マニエル、ヒルトン、スコット、ホーナー、ハウエル、ホージー、ペタジーニ、ラミレス、などなど。
長年働く優良外人が多いですね。パリッシュ、デシンセイなんていう1年こっきりの一発屋もいましたねえ。そういえば、セミ食っただけで話題になったハドラーなんて外人もいたっけなあ。
広島 ; ホプキンス、シェーン、ギャレット、ライトル、ベイル、シュルツなど。
赤ヘル軍団全盛期には、必ず打線に優良な外人が座っていましたね。ホプキンスとシェーンのコンビでの初優勝。ギャレットとライトルの大活躍での連覇、印象深いです。外人が振るわなくなると同時にチーム自体も振るわなくなりましたね。
横浜 ; ボイヤー、シピン、ミヤーン、ポンセ、パチョレック、ローズ、ブラッグス、クルーンなど。
横浜はその昔、優良外人の宝庫だったんですよ。シピンから始まりポンセ、ローズなど歴史に名を残す外人がチームの中心に座り上位をうかがい、『あとは日本人がもうちょっと活躍すれば・・・・』みたいに言われていましたっけね。ダメ外人ばかり連れてくる今とは大違いですね。
西武 ; スティーブ、テリー、郭秦源、バークレオ、デストラーデ、カブレラなど。
活躍外人の数は恐ろしく少ないのですが、郭、デストラーデ、カブレラなどタイトルホルダーになった”長期在住”の優良外人を輩出してきました。日本人の中心選手を補完する、本来の意味での助っ人でしたね。
近鉄 ; マニエル、デービス(東尾をワンパンチでKO。その後麻薬所持で追放)、オグリビー、ブライアント、マネー(ロッカーにゴキブリが出たといって帰国)、など。
何かとお騒がせの人間が多かった印象だが、マニエルとブライアントが見せた優勝に向かう時のド迫力の打撃。忘れることはできません。良しにつけ悪しきにつけ昭和の匂いのするこのチーム、なつかしい・・・・・・。
オリックス(阪急); マルカーノ、ウィリアムス、ブーマー、アニマル、ク・デソン、など。
最近は本当にろくな外人がいませんねえ。優良外人はほとんどが阪急時代のもの。マルカーノ、ウィリアムスはもう言葉はいりません。阪急の顔でした。ブーマーの打球の凄さ、アニマルのパフォーマンスの凄さ。そういえば、バンプって外人は足が速いってだけで試合前のアトラクションで馬と競争させられそうになって、それからチームに絶望したみたいでした。
ロッテ ; アルトマン、ラフィーバー、リー、レオン、荘、ディアス、イ・スンヨプ、ベニーなど。
ロッテと言えばやはりリー・レオンの兄弟。在籍は兄のリーが11年、弟のレオンが5年(その後大洋に移籍)。二人で三冠王の勢いを持っていました。落合がブレークしてこの二人とクリーンアップを組んだ2年間、なぜ勝てないのか不思議なほどすごい打線でした。
日本ハム; ミッチェル、ソレイタ、クルーズ、ブリューワ、イースラー、ウィンタース、グロス、ミラバル、など。
日ハムは、90年代までは強力な打者の外人を取るのが上手かった印象がありますね。特にソレイタとクルーズのデュオは、相手を震え上がらせました。最近は好投手の獲得が目立ちます。今年もケッペルとウルフの2人がそれぞれ二けた勝利を挙げています。
SB(南海・ダイエー); 王天上、高英傑、李来発、バナザード、アップショー、ペドラザ、ホールトン、ファルケンボーグなど。
昔からあまり優良外人は獲得できなかった印象があります。まあ、南海時代の資金難では外人と高額契約を結ぶのは夢のまた夢でしたからね。ダイエーになって、チームは一変。初期のバナザード、アップショーの二人の打球の速さには、強烈な印象があります。最近は好投手の発掘が上手い。打線は日本人選手でほとんどまかなえるので、投手の穴にうまく外人を入れて戦力の補完を図っていますね。感心します。
楽天 ; まだ、印象に残る外人は出ていませんね。
そうだ、昨日1日の印象で、ガルシアを挙げておきましょう。
ということで、
最近は外人選手の在籍のサイクルも短いですね。
昔のように、
優良外人が『フランチャイズプレーヤー』と呼ばれるぐらいまで、
長く活躍を続けてほしいものです。