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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

万理一空

2011年09月30日 | 相撲

『謹んでお受けします。大関の地位を汚さぬよう、万理一空の境地を求めて、日々努力、精進致します。本日は誠にありがとうございました』


一昨日大関に昇進した琴奨菊の口上です。
いろいろと考えた末に【万理一空】という言葉を述べましたが、
いろいろと考えたのでしょうね。

若貴の頃からか、
昇進をつげに来る協会の使者に対し、
4文字熟語を交えて口上を述べるのが何か慣習のようになりました。

ワタシは個人的には、
単純に『頑張ります。ありがとうございました』という気持ちが入っていれば、
カッコいい言葉で飾らなくてもいいのではないかなと思っています。

これは春夏の高校野球の開会式でも同じで、
選手宣誓は『簡潔に』という方がいいように思っています。


さて、
大関に昇進する琴奨菊。

最近まで、
ワタシはこの力士がどんな力士なのかあまり深くは知りませんでした。

知っているのは、
がぶり寄りが得意で力強いということと、
負けるときはコロッと負けてしまうということぐらい。

高校横綱だったことも、
明徳義塾の出身で朝青龍の後輩にあたるということも、
その朝青龍の『かわいがり』によって故障を追わされしばらく成績が上がらなかったことも、
そして、
人柄がいい人だということも、
全然知りませんでした。

ああ、
福岡出身だというのは知っていましたよ。
取組の時にいつも、
『福岡県柳川市出身、佐渡ヶ嶽部屋』
って場内放送されていますからね。

NHKのインタビューなどがしきりに放送されていますが、
『気は優しくて力持ち』
のタイプですね。

『大関になっての目標は、【愛される大関】になることです。』
と言っていましたが、
正にそのタイプであった大(だい)大関の魁皇を継ぐ存在になれるでしょうか。

同じ福岡出身ですから、
期待も大きいです。

大相撲って、
横綱のように強い力士のほかに、
歓声が多く上がる人気力士がいますよね。

人気力士のタイプって、
大きくはふたつだと思います。

ひとつは、
小兵ながら素早い動きで相手を翻弄するタイプ。
先代貴ノ花に始まり、横綱昇進までの千代の富士、舞の海、智の花、寺尾、逆鉾、
そして今場所活躍した隆の山などなど。
出てくるたんびに大歓声が上がります。
『何かやってくれるんじゃないか』
が、観客をひきつけるキーワードだと思います。

そしてもうひとつは、
気は優しくて力持ちのタイプです。
魁皇なんかその典型ですが、
表情や人柄なども総合して、
人気力士になっていくようですね。

ただ大きいというだけでは、
人気は出てきません。
真摯に土俵を務める姿勢などがあって初めて、
不動の人気を得ることができます。


琴奨菊はというと、
2つ目のタイプの人気力士になる素質、
十分に持っていますね。

普段の柔らかく愛嬌のある表情、
そして気遣いができる性格。
愛される要素は十分です。

あとは、
勝っていくだけです。

どんな大関になっていくのか、
注目されますね。

出来ればさらに実力を身に着け、
来年の今頃には『横綱昇進』のニュースを聞きたいものです。

そのために、
日々鍛錬をして自分を磨いていってください。

それから、
偉大な力士になるためには、
【ケガに強い】ということも大切な要素です。

柔らかくケガに強い体作りにも、
頑張ってください。

いずれにしても、
ここ数日ですっかり【琴奨菊フリーク】になってしまったワタシ。
彼のご当地場所である来九州場所が、
楽しみでしょうがありません。


ところで、
次に昇進を狙ってほしいのは、
豊真将と豊ノ島です。
いずれもワタシは大好きな力士です。

特に豊真将は、
相撲っぷりが今場所は変わってきました。
チャンス到来とみています。

稀勢の里もいますし、
土俵は充実していくんじゃないでしょうかね。


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