大相撲初場所は、
金、土、日の3日を残し、
把瑠都が白鵬に2差をつけてリード。
初の賜杯に、
大きく前進しています。
・・・・・・・と書くと、
いかにも盛り上がっているみたいなんですが、
昨日の相撲内容を見ていると、
とてもじゃないが、
”白熱した”なんて言葉、
言いたくても出てきやあしませんぜ。
まずは把瑠都。
2敗の新大関、稀勢の里との対戦でした。
いつもながら仕切りで相手に合わせることが出来ない稀勢の里。
それを見ていた把瑠都曰く、
「立ったら勝手に体が反応した」
とのことで、
左に大きく変わってのはたき込み。
力のこもった攻防を期待していた観衆から、
大きなため息が漏れたのは仕方がありませんね。
これで全勝を守った把瑠都に対して、
結びに登場したのは1敗の横綱・白鵬。
相手は大関・日馬富士。
そしてこの取り組みも、
まさかまさかの注文相撲。
立ち合い大きく左に飛んだ日馬富士に対し、
まっすぐに突っ込んだ白鵬、
『電車道』で土俵の外まで、
ひとり吹っ飛んでいきました。
痛い一敗を喫した白鵬。
これでほぼ、
22度目の優勝はなくなったとみていいかもしれません。
それにしても、
優勝のかかった『大関同士』『横綱・大関』の対戦が、
こんな体たらくじゃあ、
お客さんに戻ってきてくれといったって、
戻って来やしませんよ。
力の限り戦わないボクシングのタイトルマッチが興ざめなように、ね。
あきれてものが言えません。
そして、
”把瑠都の初優勝なるか”で勝手に盛り上がっていた自分の気持ちも、
完全になえてしまいました。
そういえば、
”日本人大関”同士の久々の対戦となった
【琴奨菊-稀勢の里】戦でも、
稀勢の里は立ち合いの変化を選択しましたね。
この一番も、
興ざめの一番でした。
上位陣でこういったことが相次ぐという土俵って、
充実も何もあったもんじゃありません。
思えば大横綱と言われた北の湖、千代の富士・・・・・。
こんなことをして勝ったというの、
あまり記憶にありません。
相撲って、
ただ単に強ければいいってもんじゃないでしょ。
そこに美しさもなければ、
相撲とは呼べないと思いますけどね。
昨日の結びの一番の後に待っていた座布団、
あれは白鵬が敗れたという意味での、
いつものように投げられた座布団じゃありませんからね。
『何やってんだよ!!』
という、
怒りと失望のこもった座布団ですからね。
力士の人たちは、
よく覚えておいた方がいいですよ。
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