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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

センバツ2022出場校決定 こんなひどい選考、いつまでやんだよ!

2022年01月29日 | 高校野球

2022年の選抜高校野球大会の選考、
昨日行われ32校が選出されました。

21世紀枠で選ばれた3校を含む32校が、
『夢の舞台』に挑みます。

その舞台が夢であればあるほど、
選考される基準はどのチームもが納得いくものでなければならないのではないかと、
ワタシは思います。

そうでなければ、
『これは選抜大会だから、主催者が独自に学校を選びます』
と宣言することですね。
昨今は各地区からの代表校もその枠があらかじめ決められ、
その枠に沿って秋季大会が半ば「選抜の予選」と化している中、
その予選に「勝ち抜いた」学校が選考から落ちるのは、
どう考えてもあってはならないのでは……と思ってしまいます。


今回の選考。

問題になっているのは、
東海地区2校目の選出校。

東海地区はあらかじめ「枠は2校」と決められているため、
秋季東海大会は「決勝進出」が選抜当確の灯をともすために必要だとされています。

今回決勝に残ったのは、
いずれも静岡県の日大三島と聖隷クリストファー。

決勝の結果、
日大三島が優勝、聖隷クリストファーが準優勝となりました。

順当にいくのであればこの2校が選抜出場校となるのは「お約束」。
たまに選考過程で出場校がひっくり返るケースがありますが、
それはこれまでの60,70年にわたる慣例によると次のようなケースの時。

・準優勝のチームが決勝でこっぴどい負け方をして、その実力に疑問符が付いた時。
・準決勝で敗れたチーム(特に優勝校に敗れたチーム)の試合内容が抜群で、実力が認められた時。
・地域性に偏りができて、それを是正されるとき。


さて、今回はどうだったでしょうか。

準優勝した聖隷クリストファーと、選出された準決勝敗退校・大垣日大との比較です。

まず、秋季大会での試合内容です。
聖隷クリストファーは決勝で日大三島に3-6の敗戦。
中盤まで接戦を展開しての3点差での敗北。
ちなみに安打数は日大三島を3本上回る11安打を放ち、粘りを見せました。

一方同じ日大三島と準決勝で対戦した大垣日大。
攻守に圧倒され、6回終了時点では2-10とコールド寸前に追い詰められました。
7,8回に得点を返して最終的には5-10となんとかコールドは逃れましたが、
接戦というにはほど遠い内容でした。

ちなみに選考過程では、
たまに逆転選考された学校が県1位校で、
逆転された方が2位か3位での進出だったから・・・・・
なんていう取ってつけたような理由が述べられたりしますが。。。。。。。
今回は、聖隷クリストファー、そして大垣日大ともに県2位校です。

さらに今回の選考では取ってつけたように「大垣日大は県1位校を破ったり実力が上で・・・・・」
なんて言われていましたが、
聖隷クリストファーは東海大会で、
県大会で大垣日大を破った中京に勝っていますがね。

地域性云々をいうのであれば、
今回も広島県の1位、2位はな~んの制約もなく選出されているし、
近年の傾向としては、
地域性云々が強く言われることはあまりなかったと思います。
これもホント、
取ってつけたような選考理由ですね。

秋の時点の両校を比べて、
どこがどう聖隷クリストファーが大垣日大に劣っていたのか、
説明してほしいものですよ。

さらに言えば。。。。。。

聖隷クリストファーはこの秋季東海大会、
主将でエースの弓達投手を初戦、骨折で欠いています。
そんな中で全員が粘りに粘り、
準々決勝、準決勝と最終回の大逆転で選抜当確を手繰り寄せたチームなんです。

弓達投手が帰ってきたら確実に戦力も上がるこの聖隷クリストファー。
どこがどう落とされる基準になったのか、
「戦力が劣っていた」というだけではなく、明確な説明が必要じゃないですかね。

このところの静岡県。
名門、強豪だけでなく、
最近は三島南、加藤学園、藤枝明誠などの「新顔」が続々登場して、
なかなか活況を呈している状況です。

そんな中、
近年県内では浜松商で何度もチームを甲子園に導いた静岡の名将・上村監督に率いられ、
いよいよ全国デビューを果たすかと期待されていたのが聖隷クリストファー。
ワタシも正直、
見たいチームでした。

大垣日大には全く何の罪もないので、
力いっぱいこの好機を生かして、
甲子園で大暴れしてほしいものですが、
それでもモヤモヤしたもの、
残りまくりです。

”高校野球オヤジ”としては、
この選考に関してはたくさんの妄想が頭の中に浮かんでいます。

『やっぱりお年を取った選考委員たちは、大垣日大の老将、77才の阪口監督に、どうしても出場してもらいたかったってことなのか?!』
とか、
「県大会で鍛治舎監督率いる県岐阜商を破っているのがポイント高かったのか?!』
とか、
『静岡2校というのが我慢ならない選考委員がいたのか?!』
とか、
『上村監督に対して腹に一物持っている選考委員がいるのか?!』
とか。。。。


いずれにしても、
到底納得できないってことですよ。

選抜の選考、
ワタシも昔は今よりももっとワクワクして見ていたものですが、
何年かに一度、到底理解できない選出がありますね。

昔々は「寒冷地枠」なんていうのがあって、
特に中国地方では山陰のチームが優遇されたりしていたものです。

思い出に残る「ハテナ選考」は、
90年代前半に関東4強に残りながら初出場の夢を断たれた群馬・太田商。
確かこの時は、
怒った当時の太田市長が、
高野連に内容証明を送り付けて選考理由の開示を迫ったりしました。

そのほかでも、
東北では仙台育英―東北の決勝となったり、
光星学院ー青森山田の決勝だったり、
同一県同士の決勝、結構あったりしましたけどね。

近畿では「大阪1校は絶対」という事で近畿大会初戦敗退の近大付が逆転選出されたり、
東京では準決勝敗退の日大三が「実力上位」という事で選抜に出場したり。(この時の三高は実力を自分で証明、決勝に進出しました。)

そんなこんなの悲喜こもごもではありますが、
甲子園が「究極の利権渦巻く大会」であるからこそ、
球児の真摯な取り組みがないがしろにされるケースがあるってことです。


この選考、
マジで考えると、
「スポーツ仲裁裁判所」に訴えるとするならば、
必ずひっくり返る案件になっちゃいますよ、ホントに。

それほど疑問だらけの今回の選考ってことです。

もうさあ、
時代がこういう「よくわからないこと」は認められないってことになっているんだから、
こういうことはやめましょうよ、高野連さん。
昨日は聞いていて、ホントとってつけたような選考理由、聞き苦しかった。

それにしても、
秋季大会終了後、
春の選抜に向けて目を輝かせながら練習に励んでいたであろう聖隷クリストファーのナインには、
かける言葉もありません。

どの高校野球雑誌、スポーツ紙、一般紙を見ても、
聖隷クリストファーが出場を逃がすなんてこと、
ホントひとっことも言っているところはありませんよ。

だからセンバツは、
大きく改革した方がいいってんだよ。

聖隷クリストファーの選手、関係者は、
ものすごく衝撃を受けているとは思いますが、
夏待っています。

県大会を勝ち抜いて、
誰にも文句を言わせない代表権を、
ぜひ勝ち取ってください。
期待しています。


あまりにも憤っているので、
こんな記事書いてしまいました。
選抜出場校については、
後日改めて。


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2 コメント

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怒! (hanahana)
2022-01-30 01:09:20
まったく納得できませんね。何から何まで。

まめちち様がわたくしの不満、怒りをすべておっしゃってくれてます。

当然縁もゆかりもないわたくしのような者が納得できず、怒りに震えているぐらいなので
選手、関係者の方たちはどんな気持ちなんでしょう。
それらの方々の気持ちを思うと本当に腹立たしい。

苦情の電話入れたろかいなって思いましたもん。
実際、サイトで検索しましたからね。東海地区の選考委員会を(調べたところで出てきませんが笑)


「総合力で勝る大垣日大か、粘りで決勝まで上り詰めたクリストファーか」で悩みぬいたようですが
悩むまでもねーだろと思いますがね。
悩む理由があるとすれば、どうやって、どういう理由で大垣日大を出場させるかで悩んだんだと思いますよ。
もう一度言いますが、悩む必要なんてないですね。一ミリも。
地域性?カンケーないです。強い学校、成績が優秀なチームが選ばれるべきだと思います。

なんだか書いててまた腹立ってきましたよ。ったく。

選考理由にある4つの妄想(笑)はすべてあてはまりそうですね。
特に最初の阪口監督に行かせたい説はマジでそうじゃないかなと勘ぐってしまいます。
たしかお孫さんがいるんでしょ。


選考会議でそういう案がでるのは良しとしましょう。
そういう常識外れも甚だしい人も中にはいるでしょうからね。
しかし、なんでそういう意見が通るのか。
選考されるってことは、理解を得られたってことでしょう。

わからん・・・

フィクサー的な存在が・・・なんてことを考えてしまいます。
誰も意見を言えない雰囲気が支配しているんでしょうか。

今回の件は大半の人が間違ってると思うはずですよ。
大垣日大を予想した専門家なんて皆無しょう。逆張りしがちな人以外は。


選ばれた大垣も大変ですね。ある意味可哀そうですよ。
この後、理不尽な叩かれかたされることのないよう願うばかりです。
なんもやましいことないですし、胸を張って戦ってほしいですね。

聖隷クリストファーは夏に期待です。
実力は実証された訳ですし、楽しみにしています。


双方とも頑張れよ!


PS

新年一発目がこのように怒りのコメントになり大変失礼いたしました。
遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。(笑)

サッカーのW杯予選が行われたこと、ここで知りました。なんてこったい・・・
ここまで興味を失っている自分に呆然です。
返信する
まったく・・・ (まめちち)
2022-01-31 07:22:08
hanahana様、コメントありがとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。
hanahanaさん、本当に頭に血が上っちゃって、どうしようもありませんでした。
こんなことばかりやっていると、選抜の意義まで問われかねませんよ。
まあ、ワタシは最近の選抜大会の意義、あまり感じていないので、選抜は完全な招待大会にしてしまうのがいいかな、なんて思っています。
いずれにしても、今の世の中でこれだけ密室で訳の分からないことをやる、なんていうのは許されないでしょう。
もっとマスコミ自身が問題視しないと。
火のないところに煙を立てるのは大好きですが、本当に大きな問題をはらんでいる時にはだんまりを決め込むのが常。。。。ですから期待はしていませんけどね。
返信する

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