≪第94回全国高校野球選手権大会≫
【第2日】
桐光学園(神奈川) 7-0 今治西(愛媛)
桐光のエース・松井クン。
甲子園デビューの試合で、
どえらいことをやってのけました。
-1試合22奪三振-
-10者連続三振-
ふたつの大会記録を打ち立てました。
即座にこの記録はマスコミによって調べつくされ、
過去の記録はこうです・・・・・・
が紙面を賑わわせていましたが、
まあその面々の名前の凄いこと。
坂東英二(徳島商)、江川卓(作新学院)や、
古くは藤村富美男(呉港中)、平古場昭二(浪華商)なんていう、
本の中でしか会えない名前(ビデオもない時代ですから)も並んでいました。
それほどすごい記録です。
参考記録の中には、
名古屋電気の工藤(元西武など)の名前もありました。
延長12回21三振というもので、
この試合はワタシの記憶の中にもはっきりと残っています。
松井投手を誰かに紹介するとき、
ワタシはいつも
『高校時代の工藤のイメージに近い。縦のスライダーは彼同様にエグイ。ただし、スピードは当時の工藤よりも上だよ』
と言っていました。
その通りのピッチングを甲子園で披露してくれて、
嬉しいことこの上ない。
昨日の記事で紹介したとおり、
松井クンは1日にして、
『はるかかなたの遠く』
まで行ってしまいましたね。
見事、見事。
練習試合の後に甲子園常連校の監督さんが松井くんを評して、
『ムリムリ。あのPは全く打てないよ』
と嘆いていましたが、
その通りのピッチングでした。
打倒横浜にかけた執念が、
彼を大きく成長させましたね。
そして、
そのピッチングに鼓舞されて、
ナインの動きも素晴らしくよかったのがうれしかった!
松井クンの特大のHRはおまけとしても、
県大会で苦しんだ田中主将が大ブレーク。
今までのうっ憤を晴らすような猛打でした。
同じく苦しんだ4番の植草クンも先制タイムリー。
『踊るスーパー1年生』武クンのキレのあるプレー、
宇川クンのご愛嬌のホームタッチアウトまで観れちゃいました。
桐光学園の『土手ファン』としては、
これ以上ない素晴らしい試合でしたね。
校歌が高らかに甲子園の空に流れた時は、
ちょっと感慨深くてウルッと来ちゃいました。
「これ以上ない」ぐらい厳しい神奈川の夏を勝ち抜いて掴んだ甲子園。
まだまだ、
楽しむのはこれからですぞ。
当たるチーム当たるチーム、
どこもここも【音に聞こえた】名門ばかり。
そのユニのチームと甲子園で試合しているというだけで、
本当に感激します。
次の対戦相手、
常総学院に決まりました。
3イニングで14得点。
スゲ~~~~
としか言いようのないチームですね。
しかし、
桐光にいいニュースもあります。
常総のベンチに、
何を仕掛けてくるかわからない『剛腕崩し』に定評のあった木内前監督の姿が、
すでにないということです。
木内さんの顔、
甲子園のベンチで見ただけで、
相手は嫌~な気分になってきますもんね。
『顔で勝負できる』
監督さんです。
その顔がないだけでも、
ホッとできるもんですね。
初戦は応援に行けなかったワタシ。
でも2戦目は、
休みのさ中に当たるので応援に行くつもりです。
たぶん昨日より、
アルプスの応援の数も増えるはず。
タオル、帽子、Tシャツの3点セットを娘に着せて、
さ~甲子園だ!
個人的には、この大会で
『なんとなくのんびりした雰囲気の』
桐光学園の良さというものが全国に披露されるといいなあ、
と思っています。
がんばってね。