毎回出場するたびに何か鮮烈な印象を残してくれるチーム、
それが花巻東。
佐々木監督の指導が行き届き、
常に全力でプレーする彼らの姿はもう伝統となっていて、
甲子園では登場するだけで拍手が起こるチームです。
昨日は、
地元関西で100有余年の伝統を誇る初出場、【元藩校】の彦根東が相手。
ものすごい数の応援団が詰めかけ、
その真っ赤に染まったアルプス、内野席は圧倒されそうなド迫力ものでした。
しかしそんな『アウェー』の雰囲気の中でも、
花巻東は『自分たちでできることをしっかりと』という合言葉で、
実にしっかりとした野球を展開。
9-5で初戦を突破。
あの菊池雄星らを擁して4強まで駆け上がった09年夏以来、
4年ぶりの甲子園勝利を飾りました。
花巻東は、
菊池雄星という稀有な左腕を擁して全国的に注目された09年の後、
『日本最速』高校生、二刀流の大谷翔平を擁して2度甲子園に登場しています。
過去4回の甲子園は、
その【超ド級の素質】を持つ大黒柱を擁しての登場でしたので、
全国的に最も注目された学校と言っていいでしょう。
しかしそのスーパー投手たちに隠れがちながら、
花巻東の野球の本質はそんなところにはないと思います。
『小粒ながら、実にしっかりとした野球をやる』
ところが花巻東のチームの真骨頂。
今年のチーム、
それを体現してくれる、
実にいいチームに仕上がっています。
カバーを全力で行う守備、
スキを見てどんどん次を狙っていく走塁、
低く打ち上げない打球・・・・・・
そして。
いました~~~!
今年のチームの2番打者に、
千葉翔太クンという、
素晴らしいバッターを発見しました。
左投げ左打ちのセンター。
2番打者。
身長156センチ。
このあたりで、
思い出すも何も、
先輩である佐藤涼平クンに『そっくりだ!』と気づきましたが、
そのプレーぶりを見てビックリ。
何球でもファールして、
相手ピッチャーを疲労させるという役割だけでなく、
3安打1四球と、
これ以上ないリードオフマンぶりをも発揮してくれました。
本当に千葉クン、
あの夏の佐藤クンにそっくりで、
ビックリしました。
実はワタシ、
千葉クンの存在、
昨日試合を見るまで知りませんでした。
く~~ぬかったぜ!
『伝統はチームの中に息づいている』
それを強く感じ、
彼が甲子園でプレーできたことを、
本当にうれしく思います。
何試合でも見ていたい、
千葉クンの『秘儀!ファール打ち』ですね。
さあ、今年の花巻東。
やってくれそうな雰囲気を持っています。
既にベスト16に進出。
どこまで上っていってくれるのか。
スーパースターはいなくとも、
チームのまとまりと一丸となって襲いかかる迫力は天下一。
面白くなってきました。
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