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第103回全国高校野球選手権大会 予選展望その7【中国】

2021年06月27日 | 高校野球

≪第103回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望7 中国地区 -


【岡山】(参加58チーム) 
県内負けなし、中国大会も制した創志学園が圧倒的な力。

◎ 創志学園  
〇 倉敷商 関西    
△ 岡山学芸館 おかやま山陽  
▲ 倉敷工 岡山理大付 興譲館 総社南

なかなか絶対王者が現れず混戦模様の大会が続いていた岡山大会だが、今年は創志学園が1強に近い充実ぶりだ。もともと力はあるといわれていたが、その通りに秋春の県大会を制覇。春は選抜出場の3校を中国大会でことごとく破り圧勝、力を見せつけた。打線はどこからでもビッグイニングが作れるのが特徴で、穴が少なく相手を粉砕する。エース川端と中国大会準々決勝、準決勝と強豪を抑えきった河野もそろい盤石。夏は県制覇だけではなく、甲子園での上位を視野に入れるビッグスケールの強豪だ。追っていく一番手は春準Vの倉敷商か。旧チームは秋の中国大会を制覇し、甲子園の交流大会を経験。エース永野に安定感が出てきて、創志学園との決戦に挑む覚悟だ。名門の関西は秋準Vに輝いたが春は初戦敗退。どう立て直して夏に臨むか。県大会後に指揮官も交代し、不透明感が漂う夏だが巻き返しなるか。岡山学芸館、おかやま山陽の近年甲子園の土を踏む両校も、戦力は充実してきた。岡山学芸館はプロも注目するエース仲村が中心。打線が援護できれば好勝負を期待できる。おかやま山陽は枚数の揃う投手陣で勝負。暑い夏になればなるほど浮上する可能性が高まる。名門の倉敷工はも投手力で勝負のチーム、岡山理大付も打線の底上げができれば戦える戦力だ。興譲館は春は創志学園と好勝負を繰り広げて惜敗。夏のリベンジに燃える。総社南は理大付、関西、山陽を次々に破り春は4強進出も、創志学園との試合では力尽きて大敗。評価が難しいチームだ。


【広島】(参加86チーム) 
広島新庄が抜けだして大本命。名門・広陵がピタリと後ろにつける。県大会3連覇狙う広島商の復活は本物か?!

◎ 広島新庄 
〇 広陵 広島商  
△ 尾道 盈進 呉港 
▲ 如水館 市呉 崇徳 

秋春と県を連覇。選抜も経験してますます戦力充実の広島新庄は今年のチームでは県内無敗。最後まで無敗のまま突っ走ることができるかが今大会の焦点だ。エース花田と左腕秋山の両輪は、選抜でも見せたように圧倒的な安定感を誇る。春は両投手に休養を与えたが、その間に新開、西井の両投手が育ち、盤石の投手陣を形成する。ほとんどの試合を2失点以下で抑えていた春を見るまでもなく、課題があるとすれば打線の破壊力か。足を使う攻めはある程度の得点は見込めるものの、力で勝負する好投手が打ち崩せるかが心配の種。追っていく一番手は、夏には必ず仕上げてくる広陵以外にはない。もともと好素材が多いうえに、夏を目指して鍛え上げられてくるから毎年他校の追随を許さなくなるのが広陵メソッド。今年も「終盤の逆転」で広島新庄のしっぽを捕まえようと意気込む。春は1-2の接戦を展開、力の差はなくなっている。一昨年久しぶりの復活を遂げた広島商は、昨年は独自大会V。夏の県大会連覇を果たし、今年は3連覇を狙っている。伝統のスモールベースボールというよりも、しっかりと振り切る打法で得点を重ねるイメージが強くなってきた。技巧派のエースが試合を作るようになると、広島新庄、広陵とて侮れない存在になる。春4強の尾道も有力候補の一角だ。好調な打線で初の甲子園へと目論む。盈進は秋準Vで、打線の破壊力では負けない。呉港は春の準V校。サブマリンエースの尾崎はなかなか捕えづらい好投手で、彼の好投で甲子園を手繰り寄せることも夢ではない。名門の如水館は監督交代以来音なしで、復活の第一歩とできるか。市呉は春は初戦敗退も、広島新庄と互角の打ち合いを演じた好チーム。崇徳、瀬戸内らも逆転を狙う。



【山口】(参加54チーム) 
戦力充実の下関国際。高川学園、宇部鴻城の両刺客が虎視眈々とその首を狙う。

◎ 下関国際
〇 高川学園 宇部鴻城 桜ヶ丘 
△ 西京 早鞆 岩国商 宇部商 
▲ 柳井学園 岩国 下関商 

選抜出場で自信を付けた下関国際がリードする。選抜以来好調な打線が毎試合爆発して、中国大会決勝まで勝ち上がった。選抜の教訓から、全国で勝ち上がるために打線の強化が必要と力を入れた結果だ。もともと投手陣はそろっており、戦いぶりは安定している。あとは春乱れた守備の整備ができれば、県内の各校を圧倒して3年ぶりの夏を手に入れる可能性は非常に高い。春優勝を争ったのは高川学園。こちらも打線が看板のチームで、決勝は10-13という大乱打戦で敗れた。夏に向けて「打倒下関国際」の意気は上がっているだろう。継投でなんとか勝機を見いだせるか。宇部鴻城も一昨年に続く甲子園連続出場を狙う。元四日市工の名将尾崎監督が目指すのは全国で戦えるチーム。何枚もそろう投手陣にパンチ力のある打撃陣は水準以上の力を持っていて、唯一下関国際に正面からガチンコで勝負できる戦力だ。秋優勝を飾った桜ヶ丘は、春は8強でタイブレークの末敗退したが、攻守にまとまりを見せる好チームでこのチーム2度目の県制覇で久々の甲子園を狙う。春4強進出の西京は、下関国際戦でも9回までリードを奪うなど急浮上のチーム。古豪・早鞆も春4強入りし、また覇権争いに顔を出し始めてきている。名門・岩国商、宇部商、下関商らも公立の火は消さないと気合が入る。柳井学園、柳井商、柳井の柳井勢の浮上にも期待。


【鳥取】(参加22チーム) 
全国最小区は今年出場チームを減らし22チームに。覇権争いは私学の雄・鳥取城北と公立の星・米子東のマッチレースか。

◎ 鳥取城北 
〇 米子東  
△ 米子松陰 八頭    
▲ 鳥取商 鳥取西 境 倉吉東 米子工 

前回(一昨年)からまたも参加校を減らして今年は22チームでの争いとなる。これだけ参加校が少ないと、シード校はベスト16からの登場となり、十分に「一人のエース」で勝ち進むことができる大会だ。それだけに、他の地区とは少し趣が異なる大会になることが予想される。まずは本命。これはやはり、選抜に出場して1勝、優勝した東海大相模にも食い下がった鳥取城北とみて間違いないであろう。広田、山内の両右腕はいずれも技巧派だがしっかりと計算できる好投手。打線は先が細いが、太田・徳山など中軸が当たってくれば得点力は上がる。スケールが大きなチームではないが、今年のチームは負けにくいチームと言えそうだ。一方秋優勝、春準優勝と実績抜群なのは名門の米子東。選抜出場の後、鳥取城北を破り久方ぶりの夏をもつかんだ一昨年の勢いが続いている。戦いぶりに自信がみなぎる姿が見られ、名門復活は完全に成し遂げられたといわれるが、今年甲子園をつかんでこそその歩みは確実なものとなる。エース船本を全員が支えるというチーム構成だが、侮れない長打力も備えており、一味違った戦いが見せられる夏になるかもしれない。この両雄に割って入るのが春優勝した米子松陰。春は打線が爆発の制覇。4試合で42得点の破壊力はすさまじいものがあった。その勢いを夏につなげたいところだ。八頭は期待された世代が3年生となり最後の大会を迎える夏。名門の鳥取商、鳥取西なども、夏に向けて万全の調整を積んでいる。境は左腕の高塚が好投手、倉吉東は伊藤がマウンドを死守する。


【島根】(参加39チーム)  
立正大淞南と石見智翠館の両校が大会を引っ張るが混戦模様。益田東や開星の追い上げ、浜田や矢上の公立勢も絡む。

◎ 大立正大淞南 石見智翠館  
〇 益田東 開星  
△ 浜田  矢上    
▲ 三刀屋 大田

本命はいないといっても過言ではないほど、各校の力の差は感じられない。そんな中でまず名前が挙がるのが、春を制した立正大淞南。2年生バッテリーを中心にチーム全体が急成長中で、夏も戦いの中心にいることは間違いないであろう。また石見智翠館は休養していたエース山崎が復活の気配を見せて急浮上。彼を中心に秋は優勝を飾っているだけに、彼の投球が命運を握るといっていいだろう。昨年の独自大会を制した益田東は、今年はノーシードになったものの戦力は整う。特に富永、佐々木の投手の両輪がどちらもしっかりと相手を抑え込み、得意の接戦に持ち込む。”私学3強”の中今年は一歩出遅れた感のある開星。野々村監督の采配で一気にごぼう抜きというシーンが見られるか。あの采配をまた甲子園で見られるかに注目が集まる。浜田、矢上の公立勢も元気だ。浜田は秋春ともに準Vと実績は十分。県かNo1とも言われるエース橋本を立てて、久しぶりの甲子園に届くか。矢上は秋春ともに4強進出とこちらも元気だ。戦力的には上位と全くそん色なく、初めての夏の聖地へ、期待は盛り上がっている。そのほかでは昨夏に2年生ながら3本塁打を叩き込んだ三刀屋のスラッガー松谷、大田の重富ら好バッターも多く、盛り上がる大会になりそうな気配だ。



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