≪2019 日本シリーズ≫
第1戦 SB 7-2 巨人
第2戦 SB 6-3 巨人
第3戦 SB 6-2 巨人
第4戦 SB 4-3 巨人
SBが圧倒的な強さを見せて3年連続の日本一。
何というかもう、
SB1チームだけが圧倒的な力を誇り、
ほかのチームとの間に「こんなにも差があるんだ」と驚かされたシリーズとなりました。
もちろん巨人は、
今年の戦いぶりを見てもかつての巨人と比較して絶対的なチームではないような気がしてはいましたが、
それにしてもこの差は何なのでしょうか。
投手陣は先発の差以上に、
中継ぎ以降の投手力に大きな差がありました。
そして打撃陣も、
もうこれは先発メンバーが発表された時点で、
「SBの方が打ちそうだよなあ」
というのは明らか。
西武のファンとして言わせてもらえば、
巨人は西武と同じように「SBの影におびえる」戦い方になってしまいましたね。
「いつかやられるのではないか?!」
というプレッシャーをいつも受けながらの戦いで、
投手も野手もどこか腕が縮こまっているような感じを持ちました。
今年の10月のSBの充実ぶりからどんなことをしても結果は覆らなかったような気もしますが、
SBを倒すには「ドカンといっちょ、やったろか~い」
というような爆発力がない限り、
難しいような気がしますね。
2年連続で10月のCSで完膚なきまでにやられた西武のファンが言えた義理ではないのですが、
9月には2年連続で天王山というゲームを制して曲がりなりにもSBの上でシーズンを終わることが出来た経験からいうと、
「勢いに任せていったれ~」
ということがハマらない限り倒せる相手ではありません。
そこまで強い、
盤石なチームということですね。
ワタシはSBについては、
一昨年のチームが超絶に強いチームだと思っていましたが、
今年の10月の戦いは、
それに匹敵するぐらい凄いものでしたね。
なにせ、
CSから通算して10連勝ですから。
なかなかできるこっちゃありません。
しかも相手は、
ポストシーズンに出てきているチームばかりですからねえ。
セ・パの優勝チームを、
全く相手にせず8連勝。
なんじゃこりゃ。
この結果だけ見ると、
本当に「レギュラーシーズンでの優勝って、いったい何??」
って思ってしまいます。
しかもSBのメンバーを見ると、
わんさかと「若くて生きのいいプレイヤー」がいるわけですから、
なんだかNPBにひとチームだけMLBのチームが入っているようなものです。
正直、
レベルの違いすらも感じてしまうほどです。
2000年代に入ってから黄金時代を築き上げてきたSB(元ダイエー)。
何度か「ピークを迎えたんじゃないか?」
という超絶なチームを作り上げ、
そのピークが過ぎると徐々に力を落とすかと思いきや、
新たな世代がまた別の黄金時代を築き上げる。
このサイクル、
見事なものです。
「金をかけているから・・・・」
といえばその通りなんですが、
その金のかけ方が決して選手を札束で獲ってくるだけということではなく、
「ずっとチームを強く維持するためにはどうする?」
ということを突き詰めた使い方だけに、
もうちょっと旧態依然とした球団経営のチームは、
かなわない域に到達しているようですね。
それでも人がやるスポーツなので、
時々は波乱も起こります。
それが昨年、今年とペナントレースは西武が制したということなんでしょうが、
それでもSBが10月にはいって「本気」の度合いを高めると、
なすすべもなく敗れてしまうという所に、
今の野球界の現実があるのではないかと思います。
巨人は4連敗で敗れ去りましたが、
その戦いぶりは決して落胆するものではないと思います。
昨日も菅野の投球には、
うなってしまいました。
さすがはエースという投球だったと思います。
この悔しさを糧に、
原ジャイアンツとしてさらに強くなっていくのではないでしょうかね。
昨日で今年のプロ野球も終わり。
いいシーズンだったか否か、
各チーム、選手、ファンにもいろいろあるでしょう。
しかし野球というものの面白さ、
感じられたシーズンだったのではないでしょうか。
長年の野球ファンであるワタシも、
今はラグビーに首ったけの状態で、
この日本シリーズもチラ見程度の観戦でしたが、
これからはスポーツもまさに分散傾向が顕著になる時代だと思います。
これまで不遇をかこっていたバスケットボール、ラグビーというボールゲームに、
沢山のファンがつく契機となっています。
そんな中で野球というものが、
今後日本のスポーツシーンの中でどんな地位を確立していくのか、
興味を持ってみていきたいと思います。
猫も杓子も、野球、野球。。。。。。
そんなワタシ達が子供のころにあった風景はもうとうの昔に失われて久しいのですが、
ボールパーク化した球場に足を運んで楽しむライブ感覚が、
非常にコアなファンを生み続けているという新たなムーブメントも到来しています。
この日本シリーズを見ていても、
『野球って、(地上波の)テレビ放映には向かないなあ』
と感じることも多かったです。
これからの野球、
どうなっていくのでしょうか。
必ず地域に一つ「おらが球団」ができて、
画面で見るのは「手元で」見るという時代になるのでしょうか。
かつてに比べて昨今は、
確実に「チケットがとりづらいなあ」と感じているワタシでもあります。
時代は確実に、
変化しているということですね。
まあいずれにしても。。。。
SB、日本一おめでとう!