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選抜出場校  こんなこと思い出しました (その10) 最終回

2016年02月22日 | 高校野球

思いつくまま、気の向くままの連載記事も最終回。
『21世紀枠校編』です。

甲子園には縁遠い、取り組みのすぐれた学校を選抜する21世紀枠。
それだけに、甲子園での各校の思い出は、
ほとんどないのが実情です。
それだけ『まだ見ぬ学校』の戦いぶりが楽しみでもあります。

各校の思い出はそこそこに、21世紀枠校の思い出も少し。

 



≪選抜出場校 思い出編10≫



21世紀枠  釜石(東北・岩手)     2度目(20年ぶり)
                               甲子園通算0勝1敗  

21世紀枠出場の釜石。釜石南と釜石北が統合して08年にできた学校ですが、釜石南は96年の選抜に出場したことがあります。その時は、秋の東北大会の結果を見て、本当に驚きました。東北大会の準優勝校として、この釜石南の名前を見つけたからです。長い高校野球フリークで、たいていの学校は名前を聴けば『あの高校かあ・・・・』と思い浮かぶワタシですが、この釜石南は、頭のどこを叩いても全く名前もユニも印象も出てこない『無印』の学校でした。ちなみにこの時東北大会の決勝を戦ったのが、公立の強豪秋田。今とは時代の違いを感じることができますね。しかしながら、岩手というところは、時折公立校でいいチームが出現する場所。かつても、84年の大船渡の大活躍がありますし、福岡、盛岡一、盛岡三などの伝統校や、久慈、宮古、黒沢尻工や盛岡工など、その年代年代で、なかなかのチームが出現する土壌がありました。今の花巻東や盛岡大付などのような『絶対の強豪』もない、群雄割拠の地区でしたしね。残念ながら選抜での米子東戦は、後からハイライト映像を見たのみ。それゆえ、印象に残っていませんが、なかなかの試合を見せたというのは残っています。震災後、大変な思いをして野球を続けてきた選手も多いと思われます。夢の大舞台ですから、思い切って甲子園を楽しんでほしいものです。




21世紀枠   長田(近畿・兵庫)      初出場
                               
前の項の釜石を、前回の選抜出場時に『全く知らなかった』と書きましたが、今回『全くその名前を知らない』高校がこの長田高校。それゆえ、この学校については、書きようがありません。ものすごい進学校らしいですが、遠く東京に住むワタシにとっては、兵庫の県立校のことは知る由もなく、『兵庫で進学校』と言えば、まず真っ先に灘高校だけは思い浮かびますがね。東京で言うと、かつて甲子園に出場した国立高校を思い浮かべれば、いいですかね。確かに今の時代に国立高校が甲子園にたどり着いたら、『そりゃスゲ~や』と思いますから、兵庫の人たちがこの長田高校に寄せる驚きは、大きいのでしょうね。エース園田くんはなかなかの好投手のようで、かつて甲子園を沸かせた、和歌山の向陽や桐蔭、滋賀の彦根東のような活躍が期待されますね。昨年の愛媛・松山東も、甲子園で大活躍しました。ワタシの個人的な見解ですが、こうした学校が甲子園で全国の強豪と互角に戦えるのは、各校の戦力が整備されていない『春ならでは』だと思います。そこに選抜21世紀枠の意義もあると思いますので、頑張ってほしいと思います。




21世紀枠   小豆島(四国・香川)    初出場
                             
四国からの初顔は、小豆島高校。この学校は、上の2校とは少し毛色の違った21世紀枠校だと思っています。甲子園で戦える実力、十分に持ったチームだと思います。何しろ『秋全国制覇』の高松商を、秋の時点で破ったのはこの小豆島だけです。それだけでも、その持った実力が十分に全国レベルであるということがうかがい知れます。ワタシがこの学校のことを耳にしたのは12年春。初めて春季香川県大会を制し、四国大会に進出してからですね。離島ならではの苦労や、強豪に伍していくための取り組みの記事を読んで、この学校、そしてこの学校の杉吉監督にえらく興味を持ちました。ワタシにとっては、4年越しの『見たくて仕方のなかった学校』なのです。小豆島と言えば、古い四国の高校野球ファンは、小豆島高校よりも土庄高校を思い浮かべるのではないでしょうかね。土庄は、結構強い時期が長かった学校です。慶応高校の取り組みを練習に取り入れるエンジョイベースボールで、オリーブの島からやってきた新顔。しかし昔から、『選抜に出てくる、四国の新顔には要注意』ですよ。池田、中村、川之江、伊野商、観音寺中央・・・・・・。ざっと挙げただけでも、選抜を席巻した≪四国の新顔≫の過去の戦いが蘇ってきます。それだけに、小豆島の戦いぶり、大いに注目しています。



≪21世紀枠の思い出≫

21世紀に入った2001年から始まった選抜の21世紀枠。初年度は福島の安積高校と沖縄の宜野座高校が選ばれました。『21世紀枠』の学校がどんな戦いを見せてくれるのか、注目を集めていましたが、宜野座高校がいきなり快進撃で4強入りを果たし、ファンの度肝を抜きました。代々受け継がれているという右腕からの『宜野座カーブ』の威力は満点で、その粘り強い戦いぶりが、21世紀枠の意義を大いにあげたことは、まぎれもない事実です。『あと一歩で甲子園に届かない学校の中にも、こんなに強い高校が潜んでいるんだ』ということを、全国のファンが認識しましたね。翌年の北海道・鵡川も8強入りして、気を吐きました。この学校は、砂川北などで甲子園を知り尽くす名将・佐藤監督に率いられていたので、『かなりやるのでは』と思っていましたが、案の定『強いなあ』と感心する学校でした。05年には宮城・一迫商が初出場。初戦で強豪・修徳を破り存在感を見せつけました。それまで、正直宮城県は『仙台育英と東北しか、甲子園には出てこないし、戦えない』と思っていましたので、新鮮な驚きでした。宮城はその後、利府、石巻工などが21世紀枠で出場し、いずれも素晴らしい戦いを繰り広げていきました。『2強絶対ではないぞ!』という意気込みを、十分に感じることが出来ました。08年は21世紀枠の当たり年。今をときめくヤクルトのエース・小川を擁した成章に、千葉・安房、山口・華陵の3校がいずれも初戦を突破。数年来ほとんど甲子園で勝利を収められなかった21世紀枠出場校のうっ憤を晴らす活躍でした。10年には向陽が優勝候補にも挙がっていた開星を破り、開星の野々村監督に『腹を切りたい』とまで無念の思いを抱かせたことがもありました。翌11年の徳島・城南も、優勝候補の報徳学園を下して2回戦へ。13年には土佐が久しぶりに甲子園に帰還。復活ののろしを、この甲子園であげました。その年はまた、遠軽といわき海星が史上初めて『21世紀枠同士で激突』しました。14年には東京から始めて、また都立校としても初の選抜に小山台がやって来て、地元の盛りあがりっぷりはすごかった。そして昨年は、名門の松山東が甲子園にやって来て、健在ぶりを大きくアピールする1勝をあげました。
こうしてみると、なんだかんだと言われても、やっぱり21世紀枠は必要なんじゃないかなあと、ワタシは思います。しかしながら、この枠を設定したことによって、一般枠が削られたのは、なんだか問題のような気がしなくもないですけどね。32校という出場校数にとらわれず、毎年36校出場させればいいのにと、思ってしまうのはワタシだけでしょうか。東北2校、東海2校、北信越2校という枠は、現在のそれらの地区の”強さ”を見るにつけ、やっぱり『少なすぎるだろう!』と思っちゃうんですけどね。『定数是正』ではありませんが、もうちょっと考えてもいいんじゃないかと、思ってしまいますがね。32校出場が36校出場になって、どうしても困る・・・・・・・ということ、あるのでしょうかね?記念大会では、毎回36校出場で大会をやっているというのに、ね。

 

ということで、10回にわたって、
あ~だこ~だと言ってきた連載も、終わりにします。
選抜までようやくあと1か月。
近づいてきたなあ・・・・・・と感じないでもありません。(本当に近づいてきたと思うのは、練習試合解禁⇒各校が大阪入りというあたりでしょうかね。)

大会前になったら、また予想記事でも書こうかなあ・・・・・と思っています。

それまでは高校野球の話題は、懐に温めておこうかなあ。。。。。

 


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