大相撲夏場所。
大横綱の白鵬が前半戦に指のはく離骨折で躓いてはやばやと4敗。
大関・稀勢の里の初優勝かと思いきや、
稀勢の里は後半バタバタと黒星を重ね、
千秋楽で敗れ4敗と圏外に去っていきました。
そして勝ち残ったのは、
平幕の旭天鵬と栃煌山。
両者ともに優勝争いに関してはまったくの無印。
そりゃそうだ。
大横綱の白鵬のほかに、
大関は総勢6人。
下位の力士たちは、
横綱・大関に歯が立たなければ、
それだけで7敗になってしまいますもんね。
上位陣が充実していれば、
下位陣にはまったく付け入る隙はないと予想されていました。
が・・・・・・・
大関陣は『情けない』というのを通り越して、
『実力がないんでは』
と思ってしまうような、
まさに体たらくでしたね。
結局、
稀勢の里 11勝4敗
琴奨菊 10勝5敗
把瑠都 9勝6敗
日馬富士 8勝7敗
鶴竜 8勝7敗
琴欧洲 8勝7敗
の成績でしたね。
ため息の出るような成績ですね。
これじゃあ、
平幕力士が上がってくるわけです。
もう来場所からは、
大関に勝ったぐらいじゃ、
インタビュールームに呼ばなくてもいいかもしれませんね。
毎日にぎわい過ぎですから。
そして千秋楽に優勝のかかったいちばんを休場した琴欧洲。
もう引退したら?
情けなくて涙が出るよ、まったく。
役力士の威厳も意地も、
あったもんじゃないね。
という体たらくの場所でしたが、
最後は大いに盛り上がりました。
史上初の平幕同士の優勝決定戦。
その決定戦を制したのは、
”モンゴル力士の祖”ともいうべき、
旭天鵬でした。
初土俵から21年目、
史上最もスローな初優勝でしたね。
従来の記録は貴闘力の103場所でしたが、
それをはるかに上回る121場所目での栄冠。
37歳8か月という優勝でした。
旭天鵬は、
長く所属した大島部屋から、
今場所前に大島親方の定年に伴う部屋合併で、
友綱部屋に移籍したばかりです。
いろいろ大変なこともあったでしょうが、
移籍を力にして、
”最後の”(と言うと失礼だけど)一花を、
本当に大輪の花として咲かせました。
どの書籍などを呼んでも、
『人格者』
『模範となる力士』
の文字が躍る旭天鵬。
同期の旭鷲山、
そして問題の多かった朝青竜など、
モンゴル人力士のまとめ役としては大変なことも多かったと思います。
そんな中、
力はありながらも【中位】の番付にとどまっていた感のある旭天鵬。
しかし最大のチャンスとなった今場所、
周りのすべての力が結集されたような感じで、
その力を【相撲の神様】がしっかりと認めて、
優勝賜杯を授けたんじゃないかと感じられます。
見事な優勝でした。
パレードで旗手を務めたのは、
横綱の白鵬。
その白鵬の笑顔は、
自分が優勝した時よりもはじけていましたね。
この二人、
相撲を心から愛してくれて、
日本文化への造詣も深いと感じます。
『外国人力士』
なんて呼べないような『相撲の心』を誰よりも理解していますね。
今後の角界、
こんな力士がたくさん出てきてほしいと、
心から感じます。
おめでとう!旭天鵬!!!
決定戦では手に汗握ってみていました。
面白かったなあ。
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