晴天、適温、微風の下、
パリ五輪男子選考レースも兼ねた、
東京マラソンが行われました。
今年も大盛況で、
市民ランナーのお祭りとしては、
非常に盛り上がっていましたね。
もう20回近くになって、
だんだん春を迎える風物詩として、
定着しつつありますね。
東京の街をたくさんの人が走る風景というのは、
いいものです。
さて、
レースの方です。
ワタシは、というか世間の目は、
優勝争いには向いておらず、
男子日本選手のパリ五輪選考最終レースの方に向いていたと思います。
しかし。。。。
正直に言います。
ワクワクしながらスタートを待っていて、
号砲一発・・・・のあと、
アフリカの有力選手たちはバ~ッとペースメーカーについて飛ばし、
設定ペースが遅い第2ペースメーカーの方にすべての日本人選手たちがつきました。
選考レースだから仕方のないことなんですが、
もう1キロも行かないうちに、
アフリカ勢との差はみるみる離れて、
5㎞ではもう見えないところまで差を広げられていました。
アフリカ勢は8人だかなんだか、
この「超速ペース」でレースを進行。
一方第2ペースメーカーのところには日本選手が群がっていて、
駆け引きを行っていたように見えました。
この全体の姿を俯瞰して見ていて、
なんだか今の世界と日本の「明確な差」というものを見させられたように感じて、
なんだか前半戦からワタシ、
萎えてしまっていました。
だって、
パリ五輪ではもっと差が開くことは明白。
アフリカ勢がSクラス、
そしてそれを追うほかの大陸代表たちが、
Aクラス、Bクラスと別れて入賞を争う。。。。。。
って感じになるのが明白で、
もう始まる前から、「やっぱりメダルとかは全く狙えなんだなあ・・・・・」
ということを実感させられたからです。
ああやって「ほら、こんなに差があるんだよ~」
っていうような「演出?」は、
現実をいやおうなしに実感させてくれますね。
中盤からは日本人選手が2時間5分50秒の「パリ五輪参加設定タイム」を切れるのか切れないのか?
なんて実況もコーフンしてしゃべっていましたが、
ワタシはもうすっかり萎えて、
「世界記録が出るのか否か?」
という事にだけフォーカスする感じでした。
結局日本人1位の西山は設定タイムに41秒届かず、
オリンピックの3枚目の切符は、
MGC3位の大迫傑の手にわたりました。
選手としてのピークは過ぎているとは思いますが、
やはり大迫の勝負強さが、
日本勢入賞への一筋の光ではないのか、
そんな風に思います。
やっぱりメダルは、
どう考えても狙えそうにはありませんね。
むしろ女子の前田さんの方が、
ずっと可能性は高そうです。
昨日はあの五輪2連覇のキプチョゲさんが遅れるという、
なかなか見ることのできないレアなレースとなりました。
そんな中で優勝のキプルトは2時間2分16秒、
2位のキプラガトも2時間2分55秒と、
全く次元の違う走りを見せてくれました。
現代のマラソンは、
2時間1分、2分台で勝負が争われ、
条件の整った高速レースでは2時間切りをうかがう・・・・・というところまで、
進んできてしまっていることを感じさせてくれました。
この現実を見させられると、
「日本人はそもそも持っている体格とか心肺機能とか、日本人のDNAからして対抗はできないんだよなあ」
なんてすぐ思ってしまうんですけれど、
それでも近年、「ぜ~ったいムリ」と言われていた競技で日本選手たちがどんどん活躍しているのを見ると、
「しぶとく強化し続ければ、いつかは大谷翔平や井上尚弥、松山英樹、八村塁みたいに壁を破ってくれる選手が出てくるはず」
なんていう事も思います。
長い目で、
「突き抜ける存在」が台頭してくるのを待ちましょう。
そんなことで、
パリ五輪のマラソン、
頑張ってほしいと思います。
大迫選手、
まさか出ないなんてことはないよねえ。。。。。
そうなったら、
まさかの川内優輝選手の出番ですか。
それも面白いっちゃ~おもしろいけど。
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