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第92回全国高校野球選手権大会 予選展望≪近畿≫

2010年07月03日 | 高校野球

第92回全国高校野球選手権大会 予選展望

【滋賀】(54校)
北大津が安定した力。宿敵・近江に久々の名門・比叡山も圏内へ。

◎ 北大津
○ 近江
△ 比叡山  

ここ数年、2強を形成する北大津と近江の力が、今年も抜けている感じだ。今年はやや北大津の力が現時点では上回っている。その北大津は、なんと言ってもエース横江の存在が大きい。やや腕を下げた投げ方での140キロは、なかなか攻略しづらいタイプだ。対する近江のエースもスリークオーターの丸山。この対決が雌雄を決するが、打線の振りの鋭さではやや北大津に分がある。近江としては、確実にチャンスをものにする抜け目のなさが求められる。今年はそのほか、久々の比叡山が圏内へ。やはりサイドのエース、久保出らの投手陣に2強打倒の命運を託す。

【京都】(77校)
群雄割拠で10校近くにチャンス。絶対の候補は見当たらない。

◎ 立命館宇治
○ 京都府工 京都外大西
△ 塔南 龍谷大平安 京都成章 乙訓 

絶対的な候補が見当たらず、展開によっては10校以上にチャンスがある大激戦の大会になる。そんな中で、1番手は選抜出場の立命館宇治か。エース川部は崩れにくい好投手。支える打線は広陵のエース・有原から6点を奪うなど得点力はかなり高い。追うのは京都府工と京都外大西が双璧。府立工は公立の雄。チームワークのいいチームだ。外大西は本田以来の1年生エース・松岡を立てた。2連覇を狙う龍谷大平安は、夏は必ず仕上げてくる怖いチームだ。そのほかでも京都成章や乙訓など一癖あるチームが並び、古都の夏は熱く燃え上がりそうだ。

【大阪】(185校)
185校の頂点に立つのは、PLか大阪桐蔭か、履正社なのか。

◎ PL学園
○ 大阪桐蔭 履正社
△ 関大北陽 金光大阪 東海大仰星 

やはり激戦区の頂点に立つのは、全国でも屈指の選手層を誇るPL、大阪桐蔭、履正社の3強だろう。後続にもいいチームはいるが、この3強は突き抜けた実力を持つ。ややリードのPLは、エース多司に吉川、勘野を中心とした全国屈指の打線。穴は見当たらない。大阪桐蔭の泣き所は、中心になるスーパープレーヤー不在というところ。しかし一昨年のチームのようにまとまりのある攻守は健在。履正社は春の大阪を制して乗っている。中軸を打つ山田は高校通算25本塁打のスラッガー。3本の矢で計算の立つ投手陣が踏ん張れば、初の夏にぐっと近づく。そのほかでは関大北陽のエース田村が注目される。金光大阪、東海大仰星もがっちりとした戦力で夏を狙う。

【兵庫】(164校)
神戸国際大付・岡本の力が抜けているが、春の近畿チャンプ・報徳も負けてはいない。

◎ 神戸国際大付
○ 報徳学園 神港学園 
△ 育英 関西学院 東洋大姫路

全国制覇も狙えるエース・岡本の神戸国際大付が復調。選抜で悔しさを知り、借りを返すと意気盛んだ。その岡本、腰に不安のあった春とは見違えるような投球を見せる。不安は連投だが、控えの左腕・大川に使える目処が立ったのが大きい。報徳は左腕大西を立てて春の近畿を制覇。元々試合運びのうまいチームで、夏の勝ち上がりには絶対の自信を持っている。選抜組の神港学園は、3番伊藤が驚愕の高校通算86発越えを果たし、エース前仲との投打の主軸でガッチリ。選抜の選考漏れで涙を呑んだ育英も、甲子園だけに照準を絞り鍛えられている。連覇を狙う関西学院、実力上位の東洋大姫路も覇権争いに加わってくるだろう。

【奈良】(43校)
天理vs智弁の構図は変わらず。しかし絶対ではなく、中位校にもチャンスの夏。

◎ 天理
○ 智弁学園 
△ 郡山 奈良大付属 登美が丘

天理vs智弁の宿命の対決は、過去9年で5-4.平成に入ってからの21年間でも、2校以外の代表はわずか2回(郡山)。ほとんどの年で、この両校で勝った方が優勝を収めている。それだけ両校の力が抜けているということで、今年もこの図式は変わることがない。2強では今年は天理の力が1枚上と見られる。選抜で152キロを投げた西浦を抑えにすえて、投手陣に安定度が増した。打力は全国屈指の破壊力を誇り、全国制覇を見据える戦力だ。智弁はこれといった穴はないが、やや迫力に欠ける今年の布陣だ。新監督で一発を狙う郡山は、なんとか食らい付く野球で波乱を起こしたい。

【和歌山】(40校)
狙いは日本一だけ。智弁和歌山の力が2枚も3枚も抜ける。

◎ 智弁和歌山 
○ 向陽
△ 日高中津 南部 市和歌山商

今年も筆頭候補に挙げられる智弁和歌山にとって、県大会は単なる通過点。瞳の先に見据えるのは真紅の大旗しかない。大願成就のために、戦力の厚さを増す作業は佳境を迎えている。今年は看板の豪打を中心にすえるチーム構成だ。西川、山本の中軸のほかにも下位まで一発が飛び出す相手にとっては気の抜けない打線だ。投手陣に誤算がなければ、県大会はあっさりと抜けることが出来るだろう。波乱を演出できるとすれば、向陽のエース藤田しかない。選抜で見せたスライダーの切れで、何とか智弁打線を抑えて僅差での勝利をものに出来るのか。

 


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