スピリチュアルなお話~★~★~霊視
■ 村上水軍兵がやって来た。
友達が、久方ぶりにやって来た。この友達、やたらと霊を背負ってやって来る。
友達は良い身分で、私と違って時間もお金も有るもので、良くちょっとした遠出をし観光地巡りをしてる。最近、来ないな・・・と思うと誰かと旅行に出かけている。
その後、ちょっとしたお土産とお土産話を持ってやって来るのだけれど、持ってくるのは、そればかりとは限らない。
或る時、例の如くやって来て、「最近、両方のコメカミ辺りが押さえられる様に痛くて仕方が無いんよ。それで、頭も痛い・・。」とコメカミ辺りを押さえている。
「ほうなん・・?」と、霊視してみると、何かヘルメットの様な物を被った男の霊が見えた。
「あんた、最近、何処かへ出かけた?何かヘルメットみたいなの被った人が見えるんやけど・・・?」
友達は、決まり悪そうに「そう言えば、最近、村上水軍の博物館に旅行のついでに寄ったけど・・・。」と言った。お土産無しの手ぶらで来たもので、気が引けたのだろう。そんな事は私は気にしないのに・・。
「あんな、どうもヘルメットじゃないみたい。兜(かぶと)やわい。水軍の兵士さんやな・・。一般に知っている立派な飾りが付いている兜と違って、ヘルメットみたいな形で、あっさりした飾りがほとんど無いもんや。体格がええわ・・この霊。」
すると友達が、「村上水軍の博物館の入り口に水軍さんの銅像が有って、そう言えば、ヘルメットみたいな兜を被っとった。」と言いながらやっぱりコメカミ辺りを押さえている。
「やっぱりな~。」
それで今度は、その水軍兵の霊に、ここまでやって来た理由を聞いてみた。
すると、自分は、村上水軍の兵士で、その昔、戦いで活躍をしていた。その際に大将が、良く頑張ったと褒めてくれ、褒美にと大将愛用の兜を頂いたのだけれども、自分は体格が良く頭が大きい為、その兜がきつくて仕方が無い。
大将から貰ったものだから、被らない訳には行かず、きつくてコメカミは痛いし頭は痛いし・・・難儀で仕方が無かった。それでも、我慢して被って戦っていた。今も、その兜を被ったままで、とても辛い。どうか、外して欲しい・・・。そんな内容の話だった。忠誠心の強い水軍兵の霊で有る事が伝わって来る。
また、この人(友達)に付いて行けば、あなたに会えるから、、、。助けてもらう為に付いて来たとの事でした。
この水軍兵の霊は、体格に似合わず気が優しく、人が良いのだろう。だから、大将に言えなかったのだと思った。ちょっと可笑しかったけれど、私も似たような性格なので、気持ちが良く分かる。
私は、兜を外し、水軍兵さんの霊を天に送り出した。
水軍兵の霊の話によると、海の上では、ゆらゆらと船が揺れ足元が不安定な為、重たい飾りの有る兜は役に立たないので、ヘルメットの様な簡素化した兜を被るらしい。その形の影響は、朝鮮半島の影響を受けていて、朝鮮と良く戦ったと言っていた。
後に、資料や写真で村上水軍の資料館を見て、確信した。
勿論、友達は、コメカミの痛いのも、頭痛も治りました。
霊と言えば、怖いとか思うけれど、それぞれに事情が有る。良く事情を聞き、理解をする事も必要だと思う。誰だって、辛い事は、誰かに分かって欲しい。分かって貰えれば魂も救われる。理解し説得し天に昇って頂く必要が有る。それは、御仏の意向で有り、慈悲慈愛の心である。