あれから55年・・アンヌのひとりごと

ズバリ!団塊の世代。ひし美ゆり子のブログsince・06・1・14

ウーンなかなか『好色元禄マル秘物語』

2006年02月01日 11時46分07秒 | ゆり子のひとりごと
さて、コメントにも頂いておりますように、
井原西鶴という人物の青春にスポットを当てた粋な企画・・
実は私もこの作品が大好きです。
おっとー!18禁なのであまり声を大にしては言えませんが。
ズバリ「ひしみゆりこ」後にも先にも一枚看板になった
唯一の映画なのです。(トホッ)

実質上女優を辞める一本手前の出演映画『好色元禄マル秘物語』
因に最後の映画出演は、これを観て深作監督に認められ抜擢された
『新仁義なき戦い・組長の首』これもまたそのうち書こうかな。

先日ウチの店にファンの方たちが数人でみえて、
当然アンヌファンだろうとセブンの裏話など散々サービスした挙句、
突然ひとりが・・
「ひしみさんって走り姿かっこいいですね。陸上やってただけあるナ」
「えっ?どの作品で・・見たの?」
その方たちは勿論セブンファンでもありましたが「好色元禄・・」
の私(お夏)が襦袢姿で走り捲るシーンがカッコ良かったのですとっ。

男を手玉にとって元禄の世を逞しく生きているお夏が、
色仕掛けで射止めたはずの呉服問屋の若旦那が、
今祝言を挙げてるまっ最中だと父親に知らされた。
それを聞き逆上したお夏は襦袢姿のまま脱兎のごとく
その男の祝言に乗り込んでいく・・といったシーンは、
延々海岸沿いを・走る・走る・走る・・丸でカモシカのように速い。
ウフフ・・手前味噌ではございますが、これ好きなんですっ。

本人以上の魅力を存分に引き出して下さった関本監督に未だ感謝です。
素晴らしい演出&カメラワークには、濡れ場の多いこの映画の中でも、
唯一この走るシーンだけは誇れるのです。
よもやこのシーンがなければ?私自身この作品は封印してたかも??
いえいえ!そんなコトはありませんが、でもそれも過言じゃありません。