あれから55年・・アンヌのひとりごと

ズバリ!団塊の世代。ひし美ゆり子のブログsince・06・1・14

さよなら・・美セン P-2

2008年02月04日 12時55分56秒 | アンヌのひとりごと
ウルトラセブンの発祥の地、美センが解体されちゃう!
ふふっそんなに褒められたんじゃP-2をば、すぐに煽てにのるアンヌで~す。
拙い文ですが美センについて思い出だすがまま書き記しておきます。

~美セン発7時、ロケーション~
美センは交通の便が非常に悪い所です、
家から直接タクシー乗る方法が最上の交通手段、
井の頭の自宅→美センは直線で10キロ程、お代は500円也。
所要時間も電車より2/3短縮です、タイム・イズ・マネー、
新人のアンヌは遅刻する訳にいきません。

東宝撮影所を越えると細い一本道、当時は一通じゃなかったのです、
対向車が来ると眼も当てられない、
途中、折よく歩いてるスタッフをpick up して・・

6時30分、アンヌは美センに到着、隊員服に着替えて30分で準備です。
「おはよン♪」ダンの挨拶は裏声出しておネエみたいでお茶目です、
そのうちアマギがソガが続々と現れ、朝から笑い声が絶えません。
男性陣はメイクは簡単です、バスの中でも現場でも何処でもできます、
着替えて出発の時間に間に合えばイイのです。
キリヤマ・フルハシのご両人は自家用車でご登場です。
しかし、今思うとウルトラ警備隊で遅刻魔って一人もいなかったな。

7時、助監督の一仕事、朝の点呼です、
「アンヌきてるね、隊長は?は~い全員集合しました、出発しま~す」
こうして美セン7時発、ロケバス瀬戸号(運転手名)は出発です、
ロケバスに連なりゼネ車・制作車・機材車数台が
あの細い道から列をつくって畝り次々と戦場に向けて発進です。


~美セン、セット9時開始~
セット撮影は9時開始、17時終了が通常です、
作戦室の撮影が終了すると飲み会の話が持ち上がります。
アンヌの母親は帰宅時間に異常にうるさい人、
「家に連絡入れなきゃ」
満田監督にお願いして一緒に美センの直ぐ隣の万屋商店に行き、
店先の赤電話で帰宅が遅れる言い訳をしてもらうのです。
「アンヌさんは撮影の打ち合わせを兼ねた食事会で遅くなります」
この手は監督という地位をお借りして何度か満田さんにご協力頂きました。

世田谷から三鷹は近距離なのに市外通話だから大変、
お店の人に電話のカギを開けてもらい「100番」回し
電話局のオペレーターを通して繋いでもらうのです、
終わって受話器を切ると折り返しオペレーターからコール音、
「料金を申し上げます、お店の人に替わって下さい」
「はい、一通話で30円ですね、30円だそうです」
お店に30円を支払うのだ、23区内は何時間喋っても10円なのに理不尽、
ふ~アンヌは家に電話一つかけるのも面倒くさいのだ。
スタッフルームの黒電話がうらめしい、直通でかかるのだ、
しかし私用電話は厳禁だ、
目玉のでかいニガ虫ってあだ名の制作部さんがいつもジロリと睨んでるんだ。


~美センで同時撮影~
竜雷太さんの「これが青春だ」の撮影時期が美センで少々シンクロした。
竜さんとソガ隊員は役者仲間で同期の桜、
「たっちゃん」「アッチィ」とお互い呼び合っていた。

~美セン駐車場は車の競演~
人気高騰中の竜さんはデラックスな白い車で美センに通っていた。
トヨタのキャッチコピー「白いクラウン」ってやつかな?
クラウンには違いないがロイヤルとかデラックスとか付くのかも?
この車種は東宝の男優さんに大流行、藤木悠さんのお勧めで買ったんだとさ。
とにかく素人のアンヌでも十分解るほど豪華な車です。
車は役者の一種のステータスかもしれない、
1967-8年、美センの駐車場は国内外高級車の夢の競演だ!
いやいや近くの東宝撮影所の駐車場には適わないかな。

撮影中アマギ隊員が車の免許を取った、
初自家用車は中古車だがツートーンのヒルマンと言うカッコイイ車だ。
ダンも教習所に通っていたが撮影中はとうとう取れなかった。
キリヤマ隊長は豪華なグリーン系の英国車、イギリスは右ハンドルだよん。
フルハシ隊員はベレット・ベレット・ベレット♪トップレベルのベレット~♪
このCMソングが流行っていた、ご本人も大きな声でよく歌っていたな。

でも何たってアンヌにはポインター号が一番だ。