あれから55年・・アンヌのひとりごと

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えっ?お骨を宅急便で!

2008年02月12日 23時24分20秒 | 地谷子のひとりごと
散骨についてのお話です・・ちょっとネガティブなお話でスミマセン。
世の中には薄幸な方がいらっしゃるものです。
私の親友K子の小中学校の同級生「ペコちゃん」のお話です。

ペコちゃんはS19年生まれ、弟妹のいる三人兄弟の長女でした。
小学校の時、K子ン家の傍の十二社(西新宿)の共同住宅に越して来ました。
父親は立派な学者さんでしたが、当時不治の病といわれた結核を患っていて、
間もなく亡くなったそうです。

ペコちゃんは色白で聡明なえくぼが可愛いがんばり屋さん、
学級委員など進んでやり同級生の憧れの的、
さらに当時の子供にしちゃ特異なおませさんで、
中学の頃ラジオから流れる洋楽のベストテンなどノートにびっしり書いたり、
何事もノートにしたためる見事な筆記魔だったそうです。

その後、母親の女手だけでは生活できず、
中学卒業と同時に○○省の電話交換手として就職しました。
声のキレイなペコちゃんが弟妹の学費を捻出する為に選んだ職業です、
しかし彼女は都立高校の夜間部に通い、大学も通信教育で卒業、
彼女なりに大学出身の資格を得た稀に見るがんばり屋さんです。

45年間、定年まで○○省の仕事を勤め上げました、
その間弟を筑波大、妹を東大、それぞれ立派な社会人に導きました。
紆余曲折あって離婚経験もありますが、子供もいません。

2~3年前、k子の処に連絡があり、
「退職金も入ったので熱海に家を買い年金で悠々自適に暮らしているの」
愛犬と一緒に庭には趣味の草花を植えて楽しんでいたそうです。

昨年9月半ば、K子は突然弟さんからショッキングな連絡を貰った。
「姉は9月9日に病死しました、密葬を済ませましたが、散骨希望です。」
ペコちゃんは63才の誕生日を迎えて間もなく亡くなったのです。

暫くしてK子が散骨は無事済みましたか?と、連絡いれた。
「はい、無事済まして貰いました、私も仕事が忙しいので、
 姉の好きな日々草と一緒に宅急便で送って千葉の海に捲いて貰いました。
 その時の様子が撮影されてDVDに焼いて送られて来てます。」

ウ~~ン何とも複雑な気持ちにさせられるお話だ。