エクレアのあのねのね

大と為せば、以って大と為すに足らず

















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天誅下る?其の1

2006年11月18日 20時57分33秒 | ゲーム関係の5
PS3の売れ行きは今後じわじわと売れていくことになります。要因はいくつかあります。

まずゲーム機として考えた場合、やはり高価であり、投資するにはそれなりの動機が必要になります。例えばボーナスのようにまとまった現金があるときが購入対象になるということです。

仕事量として考えたときに消費一辺倒(電気代、ソフト代、生活のリズムの不規則の助長、還元は感動のみ)のゲーム機は嗜好品ということになります。同じようにネットにつながるパソコンは使い道によっては還元がある機械になるので根本からして価値観が変ってきます。
そしてAV製品と考えた場合でもブルーレイを再生する以外にはあまり目新しい機能はありません。
例えばCDを聴いたり、DVDを観たりする場合でもブルーレイ再生にかかわる高機能が影響することはありません。むしろ音楽の再生にはPS3のワイヤレスコントローラーなどの無線機能がノイズの原因となり、明らかな音質低下があるとのことなのでリスニングにはワイヤレス機器をオフにするという本末転倒の出来事も起きています。その上、消費電力が高いとなるとそのための活用は低いように思われます。(AV機器として使った場合の消費電力は約170~180W程度とのこと)

こうした観点から見るとブルーレイの普及、もしくはキラータイトル(FFなど)の普及にあわせてゆっくりと長く売れていくことになると思います。

また背景には国内のゲーム事情もあります。
国内ではPS2はほぼ独占状態。ゲームキューブ(任天堂)もXBOX(マイクロソフト)も駆逐しています。PS3になってこの市場はほとんど変わらないということです。

1年前に立ち上げたXBOX360は海外ではかなりの市場を獲得していますが、国内に関しては全くといっていいほどジリ貧です。ゲーム機までマイクロソフトかよ?という多分、民族感情が働いているものと思われます。ソフトベンダーが流れなかったのも一因ですが今後もXBOX360が急激な盛り返しをすることはないでしょう。

ではWiiが巻き返すのか?というとそうではありません。明らかに路線を変更してきたWiiは同じ土俵にいるように見えても、全く路線が違うので今後住み分ける形になって行きます。したがって共存していくことになります。

このような背景からソニーは国内向けにあまり頑張らなくてもいい状況が出来上がってしまいました。もちろんソニーもこのような状況を予想していたわけではないのですが結果的にブルーレイ関係の部品の調達の関係でつまずいたのが響いて現在に至っています。

もともと弱かった欧州向けを延期し、北米市場に注力を注いでいるのは海外市場での急激なXBOX360の躍進が原因になっています。いくら高機能とはいえ市場が国内に限られてしまえば今後の販売数がすぐに頭打ちになるのは必至でそうなれば元を取ることができるのかもわからなくなってしまいます。したがってマイクロソフトのお膝元のアメリカの市場で後手を踏むことは許されなかった事情があるのです。その意気込みは初期の販売台数を見ても一目瞭然で国内の10万台に対し、北米は40万台を販売しました。
結果的に詳細は忘れましたが初期段階でPS3は2000億もの赤字を想定しています。それでも市場を握れば回収が可能だと判断しているようです。

こんな要因もあります
海外ではオンラインゲームが盛んで、日本のように個人でゲームを楽しむ市場があまりありません。Windowsと連携して楽しめるXBOX360はうってつけの機械といえるのでしょう。もちろんアメリカ人とすればゲーム市場もアメリカ製であるほうがなんとなくいいと感じるような庶民感情もあるでしょうし。

ソフトベンダーは頑張っています。あれだけ優秀なソフトを¥5,000前後で投入できるようになったのはもちろん開発環境がかなり整備されてきたからでもありますがこの価格での販売戦略は長期の回収で出ないと元を取れないということの裏づけにもなります。
今現在、遊びたくても機械がない、また時間もないなどという負のスパイラルから完成度の高いソフトが日の目を見ずに消えていくことも少なくないと思います。この市場は今後一層淘汰されていくと思われます。





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