エクレアのあのねのね

大と為せば、以って大と為すに足らず

















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PS3普及委員会4

2006年10月13日 13時32分41秒 | ゲーム関係の5
本当にPS3を普及する気があるのか?とは問わないでください。
ハッキリ言ってありませんから。
だってね、この機械なんだか不安が一杯なんだもの。私がこの機械を買うのはきっとPS2みたいに小さくなって安くなってからかもしれないと何となく思うのでした。
それにうちに家にはまだハイビジョン対応テレビが来ませんから端子の有無も関係ないです。

写真で見るプレイステーション3を読んでるとなおさらそう思ったりしますね。
付加価値のつけ方がイマイチよく分かりません。60Gと20Gモデルの付加価値のあり方が。フロントマスクでモデルの差別化がされていて、シルバーに輝くほうが60Gモデル。そうでないのが20Gの普及モデル。

友達のうちに遊びに行って、
「おっ!PS3!!スゲェ!!」
って驚いてるフリしながら
(何だよシルバーじゃねえじゃん。20Gの安いほうだよ。安い・・・フッうちはシルバーだぜ・・・)
って心でほくそ笑む友達はニヤケた顔を隠すのが大変。そんな顔がばれた暁には喧嘩になって友達が減るので決してフロントマスクがシルバーでなくても笑ってはいけません。
解決案はダイソーというお店やキャン・ドゥーってお店でシルバーのマーカーが¥100で売っています。購入後すぐにフロントをシルバーに塗りましょう。あっ、はみ出さないようにマスキングテープも一緒に購入するといいでしょう。

フロントのメモリーカードスロット。いまどきメモリーカードリーダーなんか¥1,980でいくらでも買える。のに搭載と非搭載。

友達が、
「ちょっとこのメモリー読ませてみて・・・」
って無理難題を突きつけてきたときには、
「あっ、冷蔵庫にコーラあるよ。とってきて」
とお願いして、その間にフロントUSBにカードリーダを接続してさりげなく読み込みをしましょう。決してカードリーダーを探したりしてはいけません。(折角フロントマスクをシルバーに塗ったのにスムーズに処理しないとばれちゃいますよ。安いほうだと・・・)

友達関係をデンジャラスにするPS3の普及型。はじめは20Gと60Gの価格差がそのまま価格に反映されてるのかと思ってたけど、端子等の省略をしてまで普及機を作ったのは理解に苦しみますね。(しかしなんだな。いまどきパソコンの普及帯の容量は160Gぐらいだよ。20Gなんか探したって見つからない。逆にコストアップにつながってるんじゃないの?)

かつてPSやPS2が任天堂のシェアを奪ったのは販売戦略だったのは記憶に新しいところ。それまで独占市場だったファミコン、スーパーファミコン時代。そこにアーケード張りのグラフィックが家庭で楽しめるということで鳴り物入りでこの市場に参入したソニーのPSだった。あの頃は松下が3DOM、セガが家庭用ゲームに参入と乱立。任天堂の牙城を崩そうと躍起になっていた頃だった。
アーケードで市場を確立していたセガと任天堂、ソニーの三つ巴。本来なら後発のソニーが一番辛いのだけど、挑戦者ゆえに思い切ったことが出来た。

普及の一環としてソフトの開発環境を提供した上で、ロイヤリティ(ゲームのプラットフォームを使うためのライセンス料)を安く抑えて提供した。
当時、任天堂のロイヤリティは極端に高く、それがソフトの価格を押し上げ、一部の人気ソフトは¥10,000を超える価格になっていた。

当時の任天堂のライセンス料は20%。1万のソフトを売れば自動的に¥2,000が任天堂に入る計算。
ソニーは普及させるに当たり、ロイヤリティを大体6,7パーセントに抑えた。その上に開発環境の提供、そしてソフトはCDだったのでROMカートリッジを使う任天堂のソフトに比べ圧倒的に製造コストを抑えることが出来るメリットで任天堂のシェアを奪うことに成功した。
もちろんロイヤリティを抑えているので1本売り上げで入る収入も少なくなる。

ロイヤリティの抑制はソフトの販売単価を抑える効果がもちろんあって、当時¥10,000を越えていた任天堂のソフトに対してPSのソフトは¥7,800程度が定価となっていて、それはお買い得感として消費者の目に映った。決して安くはないんだけどね。

ソニーの販売戦略にはカラクリガあってSECには卸売りマージンというのがあって。
つまりこうだ。
任天堂はロイヤリティはとるが販売は自主販売オッケーだよと。極端に言うとライセンスだけ払えばあとはどんな販売しても文句は言わないよとなっていたわけだ。
SECは違う。ソフトメーカーが開発したソフトを一旦SECがすべて買い受け、SECが販売する。ソフトメーカーは開発したソフトをSECが確実に買い取ってくれるわけだから小さなベンダーなら大歓迎ってわけ。ペイが可能になる。当然SECは変わりに販売するので卸しをした際にその一部を懐に入れることが出来るわけ。これが卸売りマージンって奴で、大体20%。だからSECは合計するとソフト1本辺りの儲けが25%以上になり十分ソフトウェアからも利益を上げることが出来たわけだ。
スクエアなど一部の大作ソフトを持つ大手ベンダーは逆にソフトを買い上げられるので自主販売ならそのまま自分の懐に入るだろう利益を20パーセントもSECに掠められるという弊害もあったので弱小ベンダーと大手ベンダーでは思惑は違ってくる。実際、後にはSECを通さず自主販売するメーカーも出てきたりした。

このハードで赤字、ロイヤリティでペイをするモデルは携帯電話の販売戦略にも使われている。本体価格をタダ同然にして、通話料など月額使用料などでペイしようとしているのは全く同じモデル。NTT docomoの社長がこの方法はそろそろ限界に来ていて今後ハードをタダ同然で販売する戦略は見直すと明言している(対するKDDIは現行制度でもペイは可能だと強気)この方法はハードウェアの普及にはいいが市場が飽和すると通用しないとの空気が蔓延しつつある。久夛良木氏もPS3ではこの方はとらないと明言している。その一環として最初の6万円台の価格設定があったとも言っている。今後の販売モデルとして成功すれば定着するだろうが、なにせ方向性が見えないのは変わりがない、今後の成り行きを見守りたいところ。

携帯ゲーム市場では反省を踏まえた任天堂はゲームボーイやDSソフトではこのロイヤリティを下げ、利益がベンダーに還元されるようにしたのでPSPが出てきたときにそれほどベンダーはPSPに流れなかったのがDSの勝ちにつながったともいえる。

さて新しい、PS3とWii。この辺りのロイヤリティはどうなのか?PSのときは事細かにオープンにされたロイヤリティもPS3では明確なアナウンスはされているのかいないのかまだ情報を入手できない。Wiiに関しては今後も現状のスタイルで軽薄短小路線をとるとの事。1本の売り上げは少なくとも多種多様なソフトを展開して多くから利益を上げようとしている。

PS3のソフトは幾ら?これが興味津々。¥10,000では高いし¥5,000では開発費が元を取れまい。残念なことにバブルの頃とは違って消費者の財布の中身は当時と比べて劇的に増えているわけではなく薄利多売か1本入魂で売るのか販売戦略に違いはあれど消費者の絶対量はそれほど増えないということ。

個人的な感想だし、実質的な購入意欲として食指が動くのは¥3,000といったところが消費者の本音だと思う。DSのソフトが馬鹿売れするのは価格設定がこの辺りに押さえられているのが要因だと思う。FFのような大作であれば2ヶ月程度遊べるので¥10,000なら食指は動くかもしれないが単純なゲームでグラフィックが綺麗だからといって財布がそう安々開くとは思わないほうがいい。
まだ若干Wiiが有利かしら?


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