日米両政府が、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)に配備される米軍の新型輸送機MV22オスプレイを本州の在日米軍や自衛隊飛行場に一時駐機させることで大筋合意していることがわかった。沖縄への直接配備を避け、反発を和らげる狙いだ。7月中にも12機を配備する。
米側は当初、今年10月から12機を普天間に先行配備し、最終的に24機を配備することを計画。だが、日米審議官級協議などで試験飛行を実施して安全性を強調するため、日本への配備を7月に前倒しすることで一致した。1~3カ月間、本州の飛行場に駐機後、秋までに普天間に本格配備していく予定だ。駐機場所は米軍横田基地(東京都)や岩国基地(山口県)、三沢基地(青森県)などの可能性を探っているとみられる。
オスプレイの普天間配備には、沖縄県が「危険な普天間で運用すると、よく考えつくもんだ」(仲井真弘多〈ひろかず〉知事)と強く反発。名護市辺野古への移設に向けた国の環境影響評価(アセスメント)の評価書への知事意見書でも、オスプレイの低周波が一部で基準値を超えていると指摘している。
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