我が家の花壇(と言うほどではないが花と野菜が有るのでこう呼ぶしかないのだが)でカサブランカが満開を迎えた。近辺に強烈な香りが漂う。
2008年07月15日 21:50 テレビ朝日|報道ステーション放送の「風力発電のもたらす深刻な被害」ご覧になられましたか。http://blog.tvasobi.jp/archives/category/hst/518
短い時間にしてはなかなか良くまとめられていました。
後、伊豆熱川の風車問題が入っていれば良かったのですが…。
ご覧にならなかった皆さんのために大まかに文字収録すると
設置場所に問題がある。
その例として愛媛県伊方町の場合。
風車から400mの距離に住む人は
血圧上昇はもちろん、夜眠っていても、無意識に動き出してしまう、そうだ。
(この症状は聞いたことがない)
続いて風車から350mの距離の田原の例。
今もアパートに避難している。
ここで汐見先生登場。
風車がもたらす空気振動で健康被害が生じると解説。
ここで「参照値」が登場。だが、これによれば問題無い数値。
そして、産業技術総合研究所での実験。ここで、「参照値」は創られた。
佐藤洋博士は「低周波音がどのように人体に影響を及ぼすかはこれからの課題」とコメント。(いつまで同じ事を言っているのか!)
再び伊方町。町の課長は被害者住民を前にして
「(風車の低周波音は)普通の環境でも存在する様な数値。
参照値を下回っている数値で問題無い」というようなコメント。
続いて、環境省大気生活環境室の志々目友博室長は
「これを下回っているから大丈夫とは言えない」とコメント。
ポルトガルの農場での被害例。
マリアナ・ペレイラ教授の登場。
(私は初めて尊顔を拝した)
ラットにヘリコプターの低周波音を与え続けた場合
内蔵を保護するために肺の細胞が厚くなると言ういわゆるVAD被害の解説。
(詳しい悦明は無かったが、これと同じ理論で血管などの細胞も厚くなり、動脈硬化などをもたらすのであろう。低周波音を音として感じない人たちは心臓などの循環器系損傷をもたらすのであろう。)
女史は「(低周波音は)住宅内で、ゆっくりと、しかし、確実に健康を蝕む」とコメント。(ポルトガル取材まで盛り込んだのは凄いと思ったけど、これまで低周波音に関心の無かった人たちに理解されたのであろうか…)
欧州でのセットバックは1km以上の例もあるとの紹介。
日本では2010年までの風力発電施設を2倍にする、と言う。
しかし、距離規制はない野放し状態。
と言うことである。
番組では低周波被害は個人差が大きいと言う点を採り上げているが、一般の低周波音被害は確かにそうだが、風車被害の場合はエネルギーが大きく、個人差は小さいと考える。
さらに、VAD被害は一般の低周波音被害ではエネルギー量が小さいので確認するのがなかなか難しいが、風車の発生エネルギーは無茶無茶大きいはずだから、被害は恐らくかなり顕著に出てくるはずである。
今回は全国放送で、良かったです。
最近私は、低周波音被害の程度は蓄積被害ではないかと考えています。
この言葉が正しいかどうかわかりませんが、金属疲労や一種のアレルギーのように。
個人差は単に蓄積される単位の差ではないかと。
個人差とひとくくりに言って片付けられていてはキリがありません。なぜ個人差があるのか・・・
うちは一瞬でリミットです。
いずれにしても、相手は風車でも、「低周波による被害」と言うモノが有ると言うことを一応広く知らしめてくれたことは全国放送の大きな効果です。
毒物の効果は、「急性-慢性」「速効-遅効」「短期-長期」で異なるようです。「遅効性のものを少量ずつ長期的に与える」と言う人体実験は行われないようで、一般に人体実験と言われるモノの多くは「短期に与えてみて、効くのか効かないのか」と言うことではないでしょうか。前者と後者では全く異なる結果がもたらされる可能性がありますので、短期の結果だけ見て効果無し=問題無し、等とどうして結論づけられるのでしょう。一般の低周波被害の現場は後者です。
その点風車被害の現場はエネルギーの大きさのため両者の性質を合わせ持っている点で、これまでの低周波被害と比較して特殊な現場の様な気がしますが、見方を変えれば低周波被害が顕著に現れる可能性が有ります。
こういった視点で見ると低周波被害の人体実験場が次々と造られていることになります。ここから低周波音被害問題の本質が何らかの形であぶり出されてくるのではないかと考えています。ただ、折角の実験結果を公的にだれもデータを収集しようとしないことです。
「個人差」の問題は問題として重要です。先ほどの、沖縄「普天間爆音訴訟」判決でも「ヘリから出ている特殊な低周波による被害に関してはイライラ感や不快感を受けている人が多数いると推認できるが、原告全員の共通した精神的苦痛とは言えない」として認めませんでした。これは極言すれば、「個人差のある被害は被害として認めない」と言うことです。これは謂わば人間を「等質-均一な物体」として考える理工学的発想です。ならばもっと人間の働きを理工学的に究明すれば良いのですが、その点は極めて曖昧です。
低周波音被害における「個人差」ついては、一つの考えとして「頭蓋骨の形」があるのではないかと言う仮定を建築関係の人から示唆されています。単純に言えば、「低周波が共鳴しやすい形とそうでない形」です。もちろんこれには体全体、耳の位置、複雑な頭の形などが関連しているのでしょうが、現在の技術をもってすれば解析は可能なようです。
ただ、問題は各界の理解と協力が必要であると言うことです。さらにこれが解ったとしても頭蓋骨の形を変えることはできないのですから無意味かも知れませんが、原因が解れば何らかの方法もでてくるかも知れません。